白神の森 遊山道 (1)

 ウェスパ椿山駅からリゾートしらかみ青池号に乗車して鰺ヶ沢駅に向かった。雨が上がらない。五能線の車窓から日本海の絶景が広がってはいるのだが、あいにくの天気で精彩に乏しい。天気予報では午後から天気が回復するそうなので、鰺ヶ沢に着いたら予定通り「白神の森 遊山道」を歩くことにした。

 電車が鰺ヶ沢駅に近づいたとき、「本日は鰺ヶ沢駅を過ぎるとイベント車両にて津軽三味線の生演奏を行います」との車内アナウンス。なにそれ、降りたくなくなるじゃん。

 鰺ヶ沢駅から「白神の森 遊山道」への路線バスはない。白神の森遊山道のウェブサイトではスクールバスと路線バスを統合した“あじバス”があり、この「あじバス遊山道プラン」は料金が往復200円。事前予約が必要な「タクシープラン」はガイドツアー込みになる。どちらも鰺ヶ沢駅を午前中に出発するプランのみである。不老ふ死温泉から移動し、午後に行くことにしたため、鰺ヶ沢駅から「白神の森 遊山道」までタクシーを事前予約しておいた。不老ふ死温泉を発つ前に再度、タクシー会社へ鰺ヶ沢での出迎え時間を伝えるため電話を入れた。

 宿泊する旅館「水軍の宿」の送迎車で宿へ。フロントで振る舞われたお茶には手作りのお茶請け。津軽地方の昔ながらの郷土料理で「がっぱら餅」だとか。青のり入りで薄甘くておいしかった。前もって到着時間を連絡していたので、チェックイン時間前だが客室の準備を済ませてあり入室できるとのこと。ありがたい。タクシーが旅館に迎えに来て12時30分出発。


「白神の森 遊山道(旧ミニ白神)」について

保健保安林に指定され、世界自然遺産核心部同様の森林景観を体感できるスポット。元々津軽藩の時代には田の水源を確保するための「田山」として、明治以降は国有地(立木は民有)として、300年以上地元黒森の人の手により守られてきた森である。人の手がほとんど加えられていない森には、樹齢200年を超えるブナも見受けられる。森の中にある道はかつての杣道(そまみち)の名残で、遊歩道と呼ぶには少し険しく、登山道と言うほどには厳しくないことから「遊山道」と呼ばれている。

白神山地のトレッキングコースのなかでも山開きが早く、例年4月20日にオープンする。5月の新緑トレッキングを楽しめる白神山地でも数少ないトレッキングコースである。入山料あり。

 GPSログによる足跡を地理院地図に重ねたルートマップです。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

総合案内休憩所 くろもり館

総合案内休憩所 くろもり館 / 十二湖
総合案内休憩所 くろもり館
ツキノワグマの剥製も展示 / 白神の森遊山道くろもり館
ツキノワグマの剥製も展示

 「白神の森 遊山道」の総合案内休憩所くろもり館は入山受付、ガイドの受付などを行い、写真などの展示がされている休憩所。館内にトイレ、自販機、お土産コーナー、コインロッカーなどがあるが、食堂はない。降雨時や山開き直後の雪解け時にはトレイルがぬかるむので、長靴を無料で貸してくれる。他にも杖・傘などを無料の貸出し品として準備している。

 遊山道(トレッキングコース)は全長2.8kmで、外回り2.2km、内回り1.1kmのコースが選べる。私たちは「ゆったり森林散策:外回りコース」 (約1~1.5時間)を、ゆったりと歩くつもりである。

 13時にくろもり館に到着。タクシーの運転手さんに15時半に迎えに来てくれるように頼むと、運転手さんは戻っても無駄なのでくろもり館で待っていてくれるとのこと。タクシーで向かう途中のコンビニで車を停めてもらい、おにぎりを買っておいた。館内の休憩コーナーは会議室のような長テーブルと椅子が置かれているだけだったが、雨がまだ降っているので館内で食事ができて助かった。

コース入り口 / 白神の森 遊山道
コース入り口
トレイル / 白神の森 遊山道
トレイル
ユキザサ / 白神の森 遊山道
ユキザサ

〔13:35〕くろもり館出発:窓口で入山料を払うと入山許可の札を渡され、リーダーが持つようにとのこと。外に出ると雨は小やみになっていた。館内では私たちだけだったが、玄関にガイドさんを待つ人がいた。

 森の中に入っていくとほとんど雨に濡れなくなり、レインウェアを着ておいたので少し蒸し暑い。足下は十二湖のトレイルと同様にユキザサの花盛りである。

大ミズナラ

ミズナラの大木 / 白神の森 遊山道
ミズナラの大木
ミズナラの大木 / 白神の森 遊山道
ミズナラの大木

 しばらく行くと大きな洞(うろ)ができたミズナラの大木が現れた。「白神の森遊山道」の森は思っていた以上に手つかずの自然林である。

トレイル / 白神の森 遊山道
トレイル
トレイル / 白神の森 遊山道
トレイル
トレイル / 白神の森 遊山道
トレイル
トレイル / 白神の森 遊山道
トレイル

 大ミズナラの木を回り込むと「内回りコース」と「外回りコース」との分岐。“遊山道”のトレイルは山道ではあるが、まったく険しくない。ガイドさんを頼まなかったので、緩やかな登り道を自分たちのペースでのんびりと歩いた。

カタクリの実 / 白神の森 遊山道
カタクリの実

 十二湖でのトレッキングでガイドさんに教えてもらった実をつけたカタクリが、ここでもたくさん見られる。雪が溶けた春先はカタクリの花で彩られることだろう。

 ブヨらしき小虫がそこそこ飛んでいたが、あまり気にせず歩ける程度だった。降っているか降っていないかという程度の雨が、やっと止んだようだ。

外回りコース / 白神の森 遊山道
外回りコース
外回りコースの広葉樹群落 / 白神の森 遊山道
外回りコースの広葉樹群落

 雨が上がって森の中に明るい日差しが入ってきた。ちょうど白神の森遊山道のトレッキングマップ(絵地図)に「広葉樹群落」と説明されている辺りに差し掛かっていた。新緑はみずみずしく輝いて目に眩しい。


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