不老ふ死温泉

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不老ふ死温泉
不老ふ死温泉

 テレビで紹介されたこともあり人気の温泉旅館である。名物でもある海岸の露天風呂は、まさに海辺の際にあり野趣と開放感にあふれている。この露天風呂につかりながら日本海に沈む夕日を眺めるひとときは、温泉ファンの憧れにもなっている。

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 日帰り入浴利用者が多いのも特徴で、本館は日帰り入浴棟である。日帰り入浴客はほぼ皆海辺の露天風呂入湯が目的だが、露天風呂には洗い場が設けられていないため、本館大浴場「黄金の湯」で体を洗ってから露天風呂を利用する決まりになっている。日帰り利用での露天風呂利用は8時から16時(受付15:30まで)のため、落日を眺めながらの露天風呂入浴は叶わない。それでも私たちが到着した日曜日は、日帰り入浴客がひっきりなしに来訪していた。

 本館大浴場と新館大浴場は別の源泉で、泉温や含有物の濃度が若干異なるが、どちらも塩化物泉(含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉)である。またメタケイ酸と肌を滑らかにする炭酸水素イオンが豊富に含まれているそうだ。温泉の投入口から出る温泉は無色透明だが、含まれる鉄分の酸化で浴槽の湯は赤茶色または黄土色である。強い塩化物泉のため舐めると塩辛く、入湯のあと湯冷めしにくい。

新館大浴場「不老ふ死の湯」

新館大浴場パノラマ展望風呂 / 不老ふ死温泉
新館大浴場パノラマ展望風呂
新館大浴場併設露天風呂 / 不老ふ死温泉
新館大浴場併設露天風呂

 新館の大浴場は24時間ではないが早朝4時から深夜まで利用できる。日本海のパノラマが広がる窓が大きく、開放感がある。源泉掛け流しだが、泉温が高いため加水している。浴槽は温泉のとさら湯のジャグジー、サウナ室用水風呂の3つ。

 併設の露天風呂でも「日本海の展望と潮風」という魅力は充分に味わえる。

海辺の露天風呂

 海辺の露天風呂内にカメラを持ち込むことは禁止になっていて、露天風呂を囲むヨシズ張りの外観なら撮影しても良いが露天風呂自体の撮影はできない。利用時間は夜間照明設備がないため、日の出から日没まで(日帰り利用は16時まで)。

海辺の露天風呂 / 不老ふ死温泉
海辺の露天風呂
海辺の露天風呂 / 不老ふ死温泉
海辺の露天風呂
海辺の露天風呂 / 不老ふ死温泉
海辺の露天風呂

 内部は混浴風呂と女性専用風呂とに別れていて、混浴風呂はひょうたん型で女性専用風呂は混浴風呂より小さめの楕円型。全体の囲いは高さがある石垣とヨシズで、混浴エリアと女性専用エリアとの仕切りも同様だ。混浴風呂は女性専用エリアより一段低く作られているので、目隠しの仕切りがヨシズでも心配する必要はなさそうである。宿泊棟からは写真のように見えるが、ヨシズの高さや位置が工夫されていて決して内部は見えなかった。

 夫の話では、混浴風呂は風で飛んでくる潮騒が当たるくらいに海が近いそうだ。女性専用の浴槽は海岸より少し高いところにあるが、体を沈めても目の前に水平線。女性用露天風呂はたとえ眺めが良い場所にあっても、入湯中は目の前が目隠しのヨシズや板塀という体験が往々にしてあるから、この開放感はたまらない。

 5月から9月の夏季は露天風呂にブヨやアブが飛ぶそうだ。到着した日に初めて海辺の露天風呂に向かうときは、正直なところ戦々恐々だった。幸いまだ発生していないのか、海風が強いためか虫の気配なし。脱衣所には屋根もなく脱衣かご(本館通路から各自持って行く)を置く棚があるだけで、吹きさらしである。脱衣かごの中の衣類が飛ばないように工夫をした方が良い。女性専用風呂には数人の利用者がいて、見れば皆旅館で借りられる「湯浴み着」を着ていた。混浴風呂の利用も考えての湯浴み着なのかもしれないが、借りてこなかった私はどうしようかとためらった。借りるため戻るのも面倒だし……「ま、いいかぁ」。天気が良くて海は青いし、海風は心地良いし気分は最高!……だが午後は西日が照りつけ、顔の日焼けが心配(笑)

 2日目は前日にフロントで湯浴み着を借りて(無料)おいた。十二湖トレッキングから戻り本館に行くと、日曜日だった前日と異なりほとんど人がいなかった。本館大浴場で汗を流した後湯浴み着を着てしまい、上から浴衣を着用して海辺の露天風呂へ。脱衣所に着替え終わった女性がいただけで、他に誰もいなかった。思わず「わ!誰もいない」と口にしたら、脱衣所の女性も「そう、貸し切りですよー」。晴天の下での絶景風呂独り占めを心ゆくまで楽しみつつ、「スマホを持ってくれば写真、撮れたのに」と思わないでもなかった(^^ゞ

 露天風呂の脱衣コーナーがあまりにワイルドなので、あらかじめ湯浴み着の上から浴衣を着てしまってから来たのたが、結局濡れた湯浴み着を脱いで着衣するのだから同じこと。前日より風が強くて、ワイルドな脱衣所で浴衣を着るのはなかなかたいへん(笑)。かなり以前どこかで利用したことがある湯浴み着は、不織布製で水の吸い込みが悪く浮き上がってきたりし、しかも濡れると水切れが悪くて重くなり扱いに困ったものだった。しかし不老ふ死温泉の湯浴み着は厚手ポリエステルのキャミソールドレスタイプで、入湯しても浮き上がらず、かといってまとわりつかず割合違和感がなかった。

料理

夕食 / 不老ふ死温泉
夕食
夕食 / 不老ふ死温泉
夕食
夕食 アワビ陶板焼と地ビール / 不老ふ死温泉
夕食 アワビ陶板焼と地ビール

 夕食・朝食ともにレストランになる。海辺の温泉なので新鮮な魚介類中心の献立である。青森牛を使ったメニューもあり連泊しても飽きなかった。青森県特有?の「栗の甘露煮が入った甘い茶碗蒸し」は、夫には不評だったが私は気に入った。ただメニューが多い割に煮野菜の料理がなかったり、あっても足りないと思う。朝食はビュッフェスタイルで、品数は多い方ではないが充分満足できた。

不老ふ死温泉 日本海に沈む夕日

夕日 / 不老ふ死温泉
夕日

 不老ふ死温泉のフロントにはその日の日没時間が掲示してある。到着日は18時53分過ぎだった。午後6時前になると大分日が傾いてきた。客室の窓ガラス越しで撮ってみる。薄雲があるが太陽は充分に輝き、海面への照り返しもまずまず。日没が待ち遠しい。18時半過ぎに露天風呂への通用口に出てみたが、場所が悪いので本館(日帰り入浴棟)から外に出直してスタンバイ。

日本海に沈む夕日 / 不老ふ死温泉
日本海に沈む夕日
日本海に沈む夕日 / 不老ふ死温泉
日本海に沈む夕日
日本海に沈む夕日 / 不老ふ死温泉
日本海に沈む夕日
日本海に沈む夕日 / 不老ふ死温泉
日本海に沈む夕日

 薄雲のフィルターをかけた夕日でもなかなかの絶景。夕日はオレンジ色から赤く色づいていく。そして雲が刻々と赤く染まっていく。やがて赤い太陽は水平線の上の厚い雲に吸い込まれていった。

 駐車場脇の舗装路にいたのだが、日中の露天風呂ではいなかったブヨやアブが少し飛んでくることがあった。日暮れで涼しくなったためだろう。何の対策もしていなかったのは怠慢だったが、幸い刺されることなく日没のドラマを鑑賞し終わった。

 夕日が名物であるだけに、不老ふ死温泉では夕食時間を17時から19時30分の間で選択できる。宿泊2日目の夕日鑑賞は夕食後にすることにして、17時から夕食をとっていた。しかし日中はあんなに晴れていたのに、レストランから見える空はどんどん曇ってきてしまった。夕焼けすらない曇り空にがっかり。

自動精算機 / 不老ふ死温泉
自動精算機

 フロントには自動精算機が導入されている。夕食の際のドリンクなど宿泊費と別会計のチェックは、客室キーのホルダーにつけられたICダグに記憶させる。自動精算機の画面にICダグをかざせば、宿泊料とともに計算されて料金が表示される。チェックインの際に説明されていたが、チェックアウトの際に実際に利用してみると便利だった。フロントに並ぶ必要がないだけではなく、請求明細をじっくり確認できる。

 客室はツインルームを選択したこともあり、不老ふ死温泉は温泉旅館というよりリゾートホテル感がある。パスワードでの無料Wi-Fi接続サービスはあるのだが、客室では時折通信できないなど不安定。それは良いとしても、スマートフォンでの通話が客室内で通信圏外になってしまう(ドコモ。廊下に出ればかろうじてアンテナが立つ)。山奥の秘湯ではないが、立地を考えて見れば確かに周辺に民家が1軒もない海辺ではある。

5月21日 / 不老ふ死温泉から鰺ヶ沢へ

 不老ふ死温泉はウェスパ椿山駅との間にリゾートしらかみ号と接続する送迎バスを出している。雨の中、不老ふ死温泉を後にした。


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