熊野参詣道小辺路 - 果無峠越 (3)

標準コースタイム(小辺路果無集落への往復コース) およそ2時間10分

柳本橋(吊り橋) --20分-- 小辺路登山口 --50分-- 果無集落 --60分《めん滝経由の林道で》-- 柳本橋(吊り橋)

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果無集落入口の鹿避け扉
果無集落入口の鹿避け扉

〔10:30〕果無集落入口:鹿やイノシシが進入しないように設置された扉を潜ると、日当たりが良い尾根の上にのどかな集落があった。

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天空の郷 果無集落

 果無(はてなし)集落は世界遺産熊野参詣道小辺路の途上にあるため、集落まるごと世界遺産なのだ。しかも急峻な道を登った尾根上にあるので開発もされず、昔の日本の山里風景が残っていて、「にほんの里100選」にも選ばれている。果無山脈を見渡す美しい山里は、十津川村が「天空の郷(てんくうのさと)」と名付けて熊野古道観光の目玉にしていることもあり、人気のスポットになっている。

〔10:30~11:50〕果無集落:集落の中を進むと石垣の上の畑で、おばあさんがひとり畑仕事をしていた。それにしてもなんと日当たりが良いのだろう。まさに小春日和の天気だったので、陽差しが降り注ぐ畑や庭草の緑が輝いて見えた。

果無集落
果無集落
集落内の道標
集落内の道標
集落内の石畳道
集落内の石畳道
昔の佇まいの岩本宅
昔の佇まいの岩本宅
湧き水の水飲み場
湧き水の水飲み場
集落内の石段を登る
集落内の石段を登る

 集落の中段あたりに、広い縁側と障子の佇まいが懐かしい木造の民家があった。十津川村の観光ポスターで使われた「岩本さん宅」である。石畳道を隔てて湧き水の水飲み場があって、水溜の中に野の花がさりげなく生けられていた。

 さらに石段が続くが、これがかなり急である。上から女性の宅配便配達員が軽快なフットワークで下りてきた。

 急な石段を登り切ると車道に出合い、振り返ると「世界遺産」の大きな石碑越しに、紀伊山地を一望する稜線上の山里風景が広がっていた。果無集落の風景は田畑が緑の頃や田んぼが刈り入れ前の頃、野辺の花々や木々の花が満開の頃など、季節折々で美しいことだろう。

「世界遺産」がある果無集落
「世界遺産」がある果無集落
果無集落
果無集落
「世界遺産石碑前」のバス停
「世界遺産石碑前」のバス停

 風景を眺めていると宅配便配達員さんが停めてあったバイクまで戻って来られた。「石段の上り下りでたいへんですね」と声をかけたら、「足が強くなります」と笑いながら返答された。熊野参詣道小辺路の一部は果無集落のような山里の「生活道」でもあったが、さすがに現代では舗装した林道が造られている。集落の住民は自家用車で更に下の里と行き来できるし、路線バスの運行もある。ただしバス停の運行表を見ると、週1回月曜日のみの運行だった。

西国三十三観音・第三十番観音
西国三十三観音・第三十番観音
果無集落から果無峠への道
果無集落から果無峠への道

 一応もっと上を目指すつもりで、果無峠へ向かう熊野参詣道小辺路を進んだ。集落を抜けてすぐ、「西国三十三所」の第三十番観音像がある。その先は杉木立の中に石畳の急坂が続いている。

 次のポイントの「観音堂」までは2.5㎞、標準タイムで50分である。私たちのスピードでは2時間を要するだろう。

 しばらく登って行ってみたものの、観音堂まで行かずに適当なところで折り返すにしても、変化がない急坂が続き辛いだけのようだ。11時を過ぎてお腹が空いてきたが、参詣道には昼食休憩に適した場所がなさそうである。引き返してのんびり林道を下る「モデルコース」を歩いた方が良いという判断で、集落に戻ることにした。

 果無集落内にはベンチなど無いので、おこがましくも世界遺産の石碑の台座に腰を下ろして昼食休憩。ホテル昴では注文で昼食用お弁当を作ってくれる。お弁当はおにぎり2個に卵焼き、ウインナーソーセージ、鶏の唐揚げ、きんぴらごぼう少々のおかずが添えられて美味しかった。


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