乗鞍高原でスノーシューイング (2)

乗鞍高原のスノーシューコースについて

 乗鞍高原でのスノーシュー向きのコースは、大雑把に分けると以下の2つになる。

  1. 一の瀬園地と休暇村・牛留池がある上部を結ぶ遊歩道を利用して歩く
  2. 三本滝リフト終点から下ってきて、東大ヒュッテ・夜泣峠経由で一の瀬園地または休暇村へ

 どちらのコースもアレンジ可能で、一の瀬園地からはサイクリングロードを利用して「いがやスキー場」まで歩くこともできる。「いがやレクリエーションランド」内のサイクリングロードも歩くことができると思う。(1)の場合は半日コース用、一日コース用にアレンジしやすく、(2)の場合は距離があり、ガイドブックによれば孫一平付近はルートファインディング力が必要とのこと。

 一日コースでどんなコースを歩くかは前もって決めていなかった。持っているスノーシュー用ガイドブック2冊とネットで収集した情報、そして宿泊している宿のご主人からもイラストマップやアドバイスを頂き、加えて前日に足慣らしで歩いた感じも鑑み検討した結果は(1)。宿泊している宿を起点にして、ちょうど周回で歩くことができるからである。


2日目 1月5日 快晴 夕方曇り

標準コースタイム 約4時間(スノーシュー時間)

善五郎の滝への遊歩道入り口 --(二人の小径)-- 滝見台 -- 善五郎の滝 -- 国民休暇村 -- 牛留池 --(口笛の径)-- あざみ池 --(一の瀬園地)-- ネイチャープラザ一の瀬 --(白樺の小径)-- 鈴蘭(旅館)

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 青線は翌日に歩いたルート、緑線のルートは2011年10月に歩いたルートです。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

 宿のご主人によると、上記のコースはスノーシューで歩いておよそ4時間くらいとのこと。登山ではないから早発ちしてガシガシ歩くこともない。スノーシューは暖かい陽だまりの中をのんびり歩くのがベストな楽しみ方なのである。ということで、8時からの朝食をゆっくり食べて、食後に温泉に入り、9時半過ぎに出発。早朝は雲が多かったが徐々に青空になり、今日もすばらしい快晴になった。

〔10:00〕出発:泊まった旅館は遊歩道入り口から5分とかからない所にあって至極便利。

善五郎の滝への遊歩道入り口
善五郎の滝への遊歩道入り口
木の間越しの乗鞍岳
木の間越しの乗鞍岳

 正面に見える木の間越しの乗鞍岳が、前日よりきれいに見えている。鳥のさえずりも聞こえる。

滝見台

〔10:20~10:35〕滝見台:20分で滝見台への分岐に着いた。展望台へはすぐなので、再び登ってみることにした。雲ひとつない真っ青な空に真っ白な乗鞍岳。絶景である。ここからの展望は、逆光になる午後より午前のほうが良い。

滝見台からの展望
滝見台からの展望
乗鞍岳 左:剣ヶ峰 右:摩利支天岳
乗鞍岳 左:剣ヶ峰 右:摩利支天岳

 滝に下りたあと今度は滝の脇の急な鉄階段を上って国民休暇村へ向かった。遊歩道は軽い登り。平原用ではなく山登りにも対応するオールラウンド用スノーシューなので、クランポンが効いて楽に登れる。

滝上の遊歩道
滝上の遊歩道
シラカバの林を行く
シラカバの林を行く

 登りきるとシラカバ林の平原に出た。左手に見える建物が近づくと、林から車道へと出る。開けた場所なので乗鞍岳の端から端、高天ヶ原から大黒岳までがすべて展望できる。

 十字路になっている車道を右に折れると、乗鞍高原スキー場のリフト乗り場だった。静かな山歩きをしていたので、スキー場で流す音楽がことさら騒々しく感じた。十字路に戻り国民休暇村へ向かった。林間の丘に付いた遊歩道を登っていくと、途中に遊歩道ではない斜面をスノーシューで登った跡があった。面白がって登ってみるとひょっこり車道に出て、そこは国民休暇村前の広場だった。

休暇村乗鞍高原

〔11:30~12:15〕休暇村:休暇村で昼食休憩あるいは軽食休憩をするのは、計画の内だった。気温が低い、風が強い、降雪など好天気ではない場合、アウトドアランチは楽しいどころか寒いばかりで辛いのである。こういう施設が利用できるなら、ありがたく利用するに限る。ついでに寒くなくきれいなトイレが利用できるというメリットもある(笑)

 この日は暖かく風もなく穏やかなので、牛留池のあずまやでランチをするつもり。一応昼食用のパンや温かい飲み物も持ってきていた。しかし上記の理由でランチ用食糧も少なめにしたので、予定通り休暇村に入ることにした。

休暇村乗鞍高原
休暇村乗鞍高原
喫茶アルプホルンのおやき
喫茶アルプホルンのおやき

 休暇村内には食堂もあるが(奥の温泉棟)、スノーシューを玄関の外にデポして(置いて)いるのが心配だったので、ロビーの喫茶コーナーにした。サイトで自慢の味だとある、おやきセットを注文。かぼちゃあんのおやきはホクホクで、素材の甘味だけであっさりしていて、しかもたっぷり入っていて美味。追加注文してしまったほど。野菜ミックスも美味しかった。看板に偽りなし。

気温はマイナス3℃
気温はマイナス3℃

 スノーシューが無事かどうか気になっている割にはゆっくりしてしまった。玄関に立てかけたスノーシューが安泰なのでホッとした。玄関に掛けてある大きな寒暖計を見ると、外気温はマイナス3℃。歩いているとまったく寒くなく、登りでは汗ばむくらいの陽気だが、それでも零下なのだった。とはいえ、標高2000mの高峰高原や美ヶ原でのスノーシューの時にはあまり天候が良くなく、最大限の防寒装備でも寒かった。1500m程度の高原地帯で、しかも暖かな日差しが降り注ぐ日のスノーシューは天国のよう。

牛留池

結氷した牛留池
結氷した牛留池

〔12:30~12:50〕牛留池:遊歩道に戻り牛留池へ。池の水面に乗鞍岳を映す池も、今は完全に結氷して真っ白な平原のようだ。氷の上に積もった雪の上には、池を歩いて渡った跡もある。あずまやの中のベンチは屋根のお陰で雪が積もっていなかった。持ってきたパンとバナナで二度目の昼食。林間で日影なのと池を渡って吹く風が冷たく、じっとしているとやはり寒かった。宿で入れてもらったテルモスの熱いお茶で暖まった。

 雪の上で雪のベンチやテーブルを作って休憩やランチをするのは、スノーシューの楽しみのひとつである。しかし使えるベンチがあれば手軽なのも確か(ショベルを持ってないし…)。寒くて立ったままでの食事もままならなかったという経験もあるので、あずまやがある乗鞍高原は天国のようだ。

※ ちなみにオーバーパンツ着用に加え個人用マット携帯で、どんな場合でも休憩可能。

 牛留池周辺の遊歩道は少しわかりにくい。池を周回しているコースから車道(県道乗鞍岳線)と一の瀬園地とを結ぶ遊歩道に繋ぐ歩道が2本ある。夏道であれば歩道は一目瞭然だが、歩道が雪に埋もれていると方向を見失いそうである。しかしスノーシューや散策で歩く人が多いので、トレースがしっかりとついていた。またこの日の積雪はおそらく50cm程度で、道標は埋まっていなかった。

牛留池周辺のオオシラビソの樹林
牛留池周辺のオオシラビソの樹林
道標
道標

 しかし新雪でトレースが消えたり、積雪が道標の高さを超えた場合は迷いやすいだろう。スノーシューの時には登山地図とコンパスは必携である。


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