厳冬期の知床五湖エコツアー (2)

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トガリネズミ / 知床五湖スノーシューハイキング
トガリネズミ(死骸)

 三湖の湖畔を歩いていたとき、夫が何かを踏みそうになり「何だ、これ?」。5cmくらいの小動物で、すでに死んでいた。ネイチャーガイドさんが「トガリネズミです」と即答。トガリネズミと言う名前だがネズミの仲間ではなくモグラに近い種類だとのこと。

 トガリネズミは、トガリネズミ目トガリネズミ科に属する小型哺乳類の総称で、齧歯類(ネズミ目)ではなく、系統的にはモグラやハリネズミと近縁のグループである。体が小さい上にエネルギーを蓄えることができず、ひたすら餌を食い続けねばならず、餌がなくなれば数時間で餓死してしまう。(Wikipedia から引用)

二湖

二湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
二湖
二湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
二湖
二湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
二湖を行く

〔10:40~10:55〕二湖:二湖は五湖のなかで一番大きい。大雪原にしか見えず、湖畔や湖上を歩いているという感じがしない。ここも知床連山の展望が良いので、晴れていたら感嘆の声を上げているだろうに……。

一湖

〔11:05〕一湖:二湖と一湖は近いため、正味5分くらい歩いただけの距離だった。開けた展望の先に高架木道が見えた。

二湖から一湖へ / 知床五湖スノーシューハイキング
二湖から一湖へ
一湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
一湖
一湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
一湖

高架木道

 高架木道は全コースが2mの高さの高架になっている全長800mの木道で、駐車場から一湖畔の展望台まで往復(およそ40分)するだけだが、知床連山やオホーツク海を望める。木道下の周囲に7000Vの電気柵が張られていて、ヒグマが木道によじ登れないようになっている。木道は傾斜が緩くバリアフリーになっていて、車椅子でも通行可能である。高架木道の利用者は地上遊歩道に下りられない。地上遊歩道を反時計回りで歩いてきたハイカーは、一方通行の扉から高架木道に上がって駐車場に向かうことになっている。

高架木道 / 知床五湖スノーシューハイキング
高架木道
高架木道 / 知床五湖スノーシューハイキング
高架木道
高架木道 / 知床五湖スノーシューハイキング
高架木道
高架木道の一方通行扉 / 知床五湖スノーシューハイキング
高架木道の一方通行扉

 グリーンシーズンは多くの観光客で賑わう高架木道も、厳冬期の今は静寂の中にあった。電気柵の電流もOFFになっている。知床五湖には1987年夏という、なんと30年以上前に観光旅行で来ていて、軽い散策をしていた。もちろん当時は高架木道は出来ておらず、その後にテレビで見た程度。その高架木道を実際に目の前にすると、やはり自然の景観との違和感があるのは否めない。

 しかしこの高架木道は、むしろ自然を保護するために造られた「人工物」なのである。

 高架木道は決して観光のための開発ではない。世界自然遺産に登録されて増加する一方の大勢の観光客が遊歩道を散策していたら、ヒグマとの不幸な出会いが起きるし、オーバーユースでの自然破壊を招いてしまう。自然破壊は生態系の破壊につながり、景観も変わってしまうだろう。高架木道は自然保護という意義がある人工物なのだ。旅行前の下調べや実際に知床に来てみて知ったのは、知床が世界自然遺産に登録された大きな理由は「生物相と生態系の多様性・豊かさ」だということ。そして知床での自然保護の取り組みは真摯で先進的だと思ったことである。

断崖から望むオホーツク海

〔11:20〕断崖:ハイキングの最後に感動的な展望が待っていた。高架木道の先に低い丘があり、その丘を登っていったのだ。登り切るとそこにはオホーツクの海原が広がっていた。厚い雲の下に晴れ間ができていたので、幾分ぼんやりしていたものの流氷の白い水平線と碧い海の色が美しい。息をのむ景色に感動した。

 丘の下は「五湖の断崖」という、遊覧船で海から見ることしか出来ない断崖。オホーツク海はグリーンシーズンに高架木道の「オコック展望台」から眺められる。しかし五湖の断崖間際まで近づいたこの丘は、地上遊歩道もない場所なので厳冬期ツアーでなければ立てないのだ。

断崖から望むオホーツク海
断崖から望むオホーツク海
断崖から望むオホーツク海 / 知床五湖スノーシューハイキング
断崖から望むオホーツク海
断崖から望むオホーツク海 / 知床五湖スノーシューハイキング
断崖から望むオホーツク海
断崖から望むオホーツク海 / 知床五湖スノーシューハイキング
断崖から望むオホーツク海
断崖から望む知床連山 / 知床五湖スノーシューハイキング
断崖から望む知床連山

 前日には接岸していた流氷は、前夜の風でかなり沖に戻されていた。そして知床連山側は最後まで雲に覆われたままだった。それでも厳冬期の知床五湖の魅力を凝縮したような景色だった。

一湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
一湖
スタート地点に戻る / 知床五湖スノーシューハイキング
スタート地点に戻る

〔11:40〕ハイキング終了:丘を下りて一湖の上を歩き、ダイレクトにスタート地点に戻って「厳冬期の知床五湖エコツアー」は終了した。

 知床五湖を後にしてネイチャーガイドさんが運転する車でウトロへと戻る途中、ガイドさんが「あっ、トガリネズミがいますよー」と声を上げた。車道脇の除雪した雪を盛り上げた雪の斜面を、トガリネズミがチョロチョロと案外早いスピードで駆け上がっていた。


ウトロ港散策

 トイレ利用のためいったんウトロの宿泊ホテルへ戻り、その後再び知床方面へと戻って国民宿舎桂田が経営する知床海岸食堂で海鮮丼のランチ、昼食後に知床自然センターを自由行動での見学、ホテルに帰る前に「道の駅シリエトク」でのショッピングタイム……と、個人旅行と違い専用車で移動するツアーは便利で楽ちん。おまけに時間に余裕があるからと、ウトロ港での散策をプラス。

松浦武四郎顕彰碑

松浦武四郎顕彰碑 / ウトロ港
松浦武四郎顕彰碑
松浦武四郎顕彰碑案内板 / ウトロ港
松浦武四郎顕彰碑案内板

 「北海道」という名前を考案したことで有名な松浦武四郎(江戸時代後期~明治の探検家)は、知床も訪れていて、ウトロ港には没後百周年を記念した顕彰碑がある。

流氷のモニュメント / ウトロ港
流氷のモニュメント
オロンコ岩 / ウトロ港
オロンコ岩

 流氷を積み上げて作ったモニュメントは、たぶん観光客の記念スナップ用。

 車に乗ってぐるぐる見て回る。ウトロ港のシンボル「オロンコ岩」は上部に展望台があり、急な階段歩道で登ることが出来る。ゴジラ岩は一方向からしかゴジラに見えないため、シャッターチャンスがなかった。


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