厳冬期の知床五湖エコツアー (1)

2019年2月15日

 この日は知床五湖でのスノーシューハイキングの関係で、集合・出発が早めの8時だった。前日より天気が良くないのが恨めしい。

厳冬期の知床五湖エコツアーについて 知床五湖は冬期は閉鎖されるが、2014年から引率指導者として認定されたガイドツアーによる限定利用の「厳冬期の知床五湖エコツアー」が実施されるようになった。1ツアー定員10名で1日最大150名までの利用に制限され、ツアーは1日2回(スタート時間:午前の部 8:30・午後の部 13:00)と決められている。冬期での知床五湖内の散策はおよそ3時間で、雪上を3時間程度歩く体力が必要。

 グリーンシーズンでは決して歩けない湿地や湖面を歩けたり、動物との出会いや痕跡の発見、真っ白に雪化粧した知床連山、断崖からのオホーツク海と流氷の眺めなどが魅力のツアーである。

 参加は有料で、参加料は各ガイド会社により若干異なるが、大人6000円~(2019年)。参加料金には1500円の協力金が含まれている。

※「参考サイト」のリンク参照

 知床五湖をガイドしてくださるのは「知床ネイチャーオフィス」で、前日のフレペの滝コースをガイドしてくれた佐々木さんも、実は知床ネイチャーオフィスのネイチャーガイドさんだった。1ツアーの定員は10名までという決まりがあるので、参加メンバー10名プラス添乗員さんという我々朝日旅行ツアーは2つのグループに分かれた。私たち夫婦のグループは知床ネイチャーオフィスの代表でもある松田さんがガイドしてくださることになり、それぞれのガイドさんが運転する車で知床五湖に向かった。

知床ネイチャーオフィス »

 知床五湖への道路、知床公園線も冬期閉鎖中であり、ガイドの代表者が岩尾別ゲートを開けて他社のガイド会社の車も一斉に通行するとのこと。そのため知床ネイチャーオフィスの事務所前で一時待機。知床自然センターを通過し、雪に埋もれた岩尾別川 (イワウベツ川)の橋を渡り、オフシーズンで静かな知床五湖のパーキングに到着。施設はすべて冬期閉鎖中なのでトイレは利用できないのだが、一応緊急用仮設トイレはあるとのこと。

 車を降りてスノーシューを履く。夫は昨日の破損があったため借りる手配をしていたので、知床ネイチャーオフィスで借りたスノーシューである。私がマイスノーシューを履こうとしたら、なんと、な、なな何と……右足用スノーシューのつま先を固定する部分が履く前から割れていたのだ。その部分は部位は違うがやはりプラスチック製なので、夫のベルト破損と同じく経年劣化だろう。つま先固定用ベルトをきつく閉めれば大丈夫と思い夫の手を借りようとしたら、ネイチャーガイドさんと添乗員さんにレンタルのスノーシューに変えるようにと言われた。ちゃんと予備の分を用意してあるらしく、ガイドさんがすぐに車から持ってきてくれた。レンタル用スノーシュー(MSR)はベルトの扱いも案外楽で、昔のモデルでテールが長いマイスノーシュー(TSL)よりも歩きやすそう(^^)

 GPSログによる足跡を地理院地図に重ねたルートマップです。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

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地上遊歩道案内板 / 知床五湖スノーシューハイキング
地上遊歩道案内板
地上遊歩道入り口 / 知床五湖スノーシューハイキング
地上遊歩道入り口

〔8:50〕出発:地上遊歩道の周回コースは反時計回りに五湖から一湖へと歩くよう決められている。それは一湖への往復に使われる高架木道を散策する人、主に観光客が、地上遊歩道に出られないようになっていることに関係する。高架木道が閉鎖中の厳冬期ツアーでも反時計回りで歩く。

ヒグマの爪痕
ヒグマの爪痕
二次林 / 知床五湖スノーシューハイキング
二次林

 トレイルは新雪が積もっていないため歩きやすかった。細い樹木が多い二次林の中を進みながらネイチャーガイドさんが、幹に付けられたヒグマの爪痕やツリガネタケが生えている木などの説明をしてくれる。

五湖

五湖 / 知床五湖スノーシューハイキング
五湖
五湖標識 / 知床五湖スノーシューハイキング
五湖標識
五湖からの硫黄山裾野 / 知床五湖スノーシューハイキング
五湖からの硫黄山裾野

〔9:35~9:50〕五湖:最初の湖が見えて樹林帯から結氷している湖面へと下りた。五湖である。標識があり「標高239m」とあるが、ガイドさんの話では「古いままの標識なので標高はいい加減です。一湖から五湖まで全部同じ標高になっていますが、そんなことないですから」とのこと。湖の向こうには知床連山の一部が覗いている。五湖から見えるのは知床硫黄山だそうだ。出発前のガイドさんの説明では「フレペの滝コースは野生動物との出会いが魅力、知床五湖は展望が魅力」だそうだが、どんよりとした雲が垂れ込めた天気が恨めしい。

凍裂の痕がある木
凍裂の痕がある木
ヒグマの爪痕 / 知床五湖スノーシューハイキング
ヒグマの爪痕

 再び樹林帯の中を行く。凍裂した痕跡がある木の前で説明があった。ネイチャーガイド引率のツアーでなければ見逃してしまうだろう。今度のヒグマの爪痕は深かった。巻き付いているのはヒグマが大好きなヤマブドウの蔓だそうだ。

四湖

四湖
四湖
四湖から知床連山 / 知床五湖スノーシューハイキング
四湖から知床連山

〔10:00〕四湖:四湖からも知床連山の北方向、知床硫黄山などがよく見えるのだが、全貌が見えていない……(泣)。

キタキツネの足跡 / 知床五湖スノーシューハイキング
キタキツネの足跡

 知床五湖もフレペの滝コースに負けず劣らず、動物の足跡を見る機会が多い。しかし曇っていて気温が低かったせいか、最後まで動物を見ることはなかった。寒いのは人間も同じで、立ち止まってガイドさんの説明を聞いているときは前日より寒さを感じた。この日のガイド、松田さんは説明が上手で話術も巧みなので面白いのだが、時々話が脱線して長くなることがあり、そのときには心中「寒いからもう、歩きましょーよ」と思ったことも(笑)。湖上ではない樹林帯のトレイルでは風が避けられ、多少アップダウンがあるため、寒さを感じることはなかった。

三湖

三湖
三湖
三湖の小島 / 知床五湖スノーシューハイキング
三湖の小島
結氷の割れ目 / 知床五湖スノーシューハイキング
結氷の割れ目

〔10:20~10:30〕三湖:三湖はトドマツが生えた小島が印象的な湖で、グリーンシーズンは絵画のような風景で美しい。カナディアンロッキーのマリーンレイクに似ているかも。湖が氷結した冬期は小島が島ではなくなっていて、風景の妙はないが歩いて小島まで行かれる。しかし湖の底や畔で湧水していて、氷が張っていなかったり薄い箇所があるので気をつけたい。ガイドさんも過去の引率中、湖上を歩いていて氷を踏み抜いた人がいたそうだ。


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