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王ヶ頭ホテル

 美ヶ原高原が観光地という印象を持たれる要素は、高原美術館とこのホテルの存在なのではないか。確かに王ヶ頭ホテルは山の宿泊施設としてはデラックスなリゾートホテルだ。美ヶ原高原で一番高い標高2038mの丘に建つメリットを最大限に活かし、客室からの眺望や露天風呂「雲海の湯」で人気を集めている。

王ヶ頭ホテル玄関
王ヶ頭ホテル玄関
夕食のお品書き
夕食のお品書き

 館内施設だけでなくお料理も、下界の旅館・ホテル並みに気が利いた献立を揃え、味もなかなかだった。

 松本駅からの無料送迎バスが15時半に到着予定で、その時間はフロントが混み合うため、あらかじめチェックインの手続きを済ませておいた。王ヶ鼻から戻ると幸いバスはまだ到着していなかった。客室の鍵を受け取り入室後、お風呂が空いている今のうちにと、急いで入浴しに行った。

王ヶ頭ホテル「雲海の湯」

 1階に男性用大浴場「展望風呂やまなみ」、2階に女性用大浴場「四季彩」がある。浴室に入ると誰もいなくて、どうやらお掃除したての一番風呂の幸運。持ってきたカメラを構え浴室の扉を開けたら、かなり熱い湯気が立ちこめていて撮影は無理。女湯もガラス窓が大きくとってあり展望風呂なのだが、湯気でガラスが曇り絶景がよく見えな~い。

 露天風呂「雲海の湯」へのドアに気がつき開けてみると、露天風呂への階段とは思えないほど広く立派な木の階段があった。こんなに立派な階段だと、何故か裸で下りていくのが躊躇われる(笑)

「雲海の湯」外観
「雲海の湯」外観
絶景の露天風呂「雲海の湯」
絶景の露天風呂「雲海の湯」

 「雲海の湯」の浴室に入って息をのんだ。ガラス越しではない目の前に、美ヶ原溶岩台地が広がっている。しばしの間湯船の中で呆然と立ち尽くしていた。歩道を歩くハイカーや、真正面に王ヶ頭ホテルのピストン送迎用マイクロバスが停車しているのに気がつき、慌てて湯船に身を沈めた(笑)

 露天風呂といっても浴室の一方の壁が解放してあるタイプの半露天風呂だが、南側の窓も大きいので自然の中に放り出されたような開放感がある。解放側の浴槽の縁が低く、溢れる湯があたかも建物の外に流れ出るように見える(実際は排水用の樋がある)のも、心憎い造りである。我に返って脱衣所までカメラを撮りに戻り、バスタオルに身を包んで何枚も撮りまくり、その後ゆっくり絶景の露天風呂を一人占めで満喫した。

貸し切り展望風呂
貸し切り展望風呂

 最上階の4階には新しくできた貸し切りタイプの展望風呂(3室あり)もある。空いているときに鍵をかけて利用するシステム。

 王ヶ頭ホテルのお風呂は温泉ではないが、地下水を使っているそうで、そのためかお湯が柔らかな感じがした。温泉ではなくてもこの眺望なら、何度でも入りたくなる。

屋上展望台から牛伏山を望む
屋上展望台から牛伏山を望む

 4階に行ったついでに屋上展望台に上がってみた。夕刻で見通しが利かず、近くの鉄塔も目障りと言えば目障りだが、360度の眺望で美ヶ原全体を眺望できる。そしてここは間違いなく、美ヶ原でいちばん高い展望台である。

客室の展望

 客室は料金設定が安い東館は満室で、キャンセルがあったのはいちばん展望が良い南館だった。窓からは正面に南アルプス、東に蓼科山と八ヶ岳連峰が、そして運が良ければ八ヶ岳の端に富士山が覗く部屋である。しかしお目当ての展望は霞みやすい夏場ゆえ南アルプスは全く見えず、八ヶ岳の稜線もぼやけてわからず。かろうじて蓼科山が薄く見える程度だった。ホテルスタッフの話ではこの日早朝は富士山まで見えたそうなので、翌朝の眺望に期待した。とはいえ、部屋の中にいても外にいるかのように、美ヶ原を間近に感じることができる。

無料イベントが充実

 ホテルが企画している無料イベントが充実している。夏シーズンのこの夜は夕食後の時間に合わせた美ヶ原の自然についてのスライド上映会、21時からの「星空と夜景の集い」が催された。「星空と夜景の集い」は星空が見やすい場所である牧場まで、ホテルからバスで連れて行ってくれるとのこと。外のオープンテラスに小さな天体観測ドームも備えていて、天体観測に適した日には解放されるそうだ。「朝露自然教室」に参加すれば、朝食前6時に出発して王ヶ鼻まで歩かずにバスで送ってくれるというのには少々驚いたが、普段山歩きをしない人や高齢者には有難いサービスだろう。

 で、私たちがイベントに参加したかというと、実はどのイベントにも参加しなかった。何故かと言えば、翌朝は朝食前に茶臼山を往復することに決め、夜9時には寝てしまったからである(笑)


 レストランを含む館内は浴衣・スリッパでOKである。浴衣がけのままで「星のテラス」や屋上展望台、正面玄関脇のオープンテラスでの抜群の眺望を楽しめるのだ。山上のホテルとしては“デラックス”だが高級リゾートホテルというほどでもなく、接客もアットホームな印象だった。

 王ヶ頭ホテルにはくつろぐためのスペースが随所にある。女性用浴室にはマッサージ機能付きのリクライニングシートが置かれたとスペース、普通のリクライニングシートが並んだかなり広いスペースとふたつのリラックスルームがある。どちらも眺望抜群の窓が大きくて、浴後に雄大な自然を眺めながらくつろげる。男湯のリラックスルームは1箇所だが、露天風呂内にデッキチェアが並んでいるとのこと。更に女性用浴室前には広くて小ぎれいなラウンジがあり、マガジンラックと1台の自由に使えるパソコンが置かれていた。何と言っても気に入ったのが、2階の女性用浴室脇にある「星のテラス」だ。浴後に高原の風に吹かれて休む心地よさ!贅沢なひとときだった。

 「星のテラス」でマガジンラックから選んだ雑誌をめくりながら、または何もせず高原に浸りきってゆったりくつろぐ。それがここでの理想的な過ごし方なのかもしれない。王ヶ頭ホテルは恵まれた立地の眺望を飽きるまで味わい、とことんくつろぐためにあるホテルなのだと思う。


登山データ

王ヶ頭 標高:2034m

場所 長野県


アクセス

JR松本駅から松本電鉄バス、JR上田駅から千曲バス
いずれも美ヶ原高原美術館行きで期間限定運行。あるいは宿泊施設の送迎車利用


山行日 2010/08/22-23

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