田代山 (3)

標準コースタイム 約3時間15分

猿倉登山口 --1時間15分-- 小田代 --30分-- 弘法沼 --10分-- 田代山(避難小屋)--20分-- 小田代 --1時間-- 猿倉登山口

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田代山湿原

田代山湿原の一角に入る
田代山湿原の一角に入る

〔12:00〕田代山湿原:12時少し前に田代山湿原に入った。ほぼホワイトアウト状態で、弘法沼も見えなかった。田代山湿原を周回している木道は一方通行とされ、反時計回りで進むように道標に矢印で指示されている。

田代山山頂
田代山山頂

 少し進むと山頂標識があるが、広い山頂台地全体が「山頂」である。

 猿倉登山口から登った場合、弘法沼がある山頂台地東の縁に飛び出す。この辺りが「下田代」になる。避難小屋は山頂台地を突っ切った「上田代」、つまり台地の西側縁に建っている。田代山湿原に入ってからは雨だけでなく風も強まって寒くなったので、避難小屋まで脇目を振らずに歩いた。

帝釈山への分岐
帝釈山への分岐

 帝釈山への分岐の道標まで来て、ようやく一息ついた。避難小屋である「太子堂(弘法大師堂)」は、この分岐から目と鼻なのを覚えていた。道標の足元にイワカガミが咲き乱れているのに目が行ったが、とりあえず雨風を凌げる小屋での休憩が先だ。

弘法大師堂(避難小屋)内部
弘法大師堂(避難小屋)内部

〔12:20~13:00〕弘法大師堂(避難小屋):弘法大師の像を祀った太子堂が避難小屋を兼ねている。あまり広くはないので、休日だった前回は昼食中の人で満杯だったが、今日は誰もいなかった。雨が降る前に私たちの先を登っていたグループがいたが、この雨の中でも帝釈山へ向かったのだろうか。中で昼食を取ると、冷えた身体も暖まった。

田代山避難小屋前のトイレ棟
田代山避難小屋前のトイレ棟

 11年前にはなかったトイレ棟が、太子堂前に建設されていた。トイレ棟の奥にはベンチが並んだ休憩場所もあった。どちらも真新しい。以前は山頂湿原の木道や太子堂の回りに休憩できる場所がなかったので、その後整備したようだ。

オサバグサ群生(2002.06.16撮影)
オサバグサ群生
(2002.06.16撮影)
オサバグサ群生(2002.06.16撮影)
オサバグサ群生
(2002.06.16撮影)

 ここから帝釈山へ向かうコースには、林床にオサバグサが群生している。花が咲くのは6月下旬から7月なので、ジャストオンシーズン。前回は運良く早めに咲き出した花を見ることができた。だから太子堂の近くにも群生があることを確認済み。ただヒメシャクナゲと同様に、撮影した写真に満足していない。だからオサバグサの撮影もこの登山の目的のひとつなのだ。

 しかしこの天気ではなぁ…。それでも下山する前に太子堂の裏手を下りていってみたが、林のなかにオサバグサを見つけられなかった。もっと下りれば良かったのかもしれないが…。

 田代山湿原の周回コースで、反対側の台地の縁まで戻る。濃霧の中のおぼろげな景色も、往路の木道から見る景色と若干は変わる。好天なら会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、日光連山などが見えるそうだ。何も見えないから足早に、しかし濡れた木道で滑らないよう注意して歩く。山頂台地の南になるこちら側の湿原には、見頃に咲いているイワカガミやタテヤマリンドウの数が多かった。チングルマの群生も素晴らしく、ただし花は終わりかけ。コバイケイソウは咲き始め。ヒメシャクナゲの花は湿原の至る所に、ワタスゲの穂も湿原いっぱいに白く点々と見えている。しかしもう写真撮影ができる状況ではなかった。

 下りはノンストップだった。小田代から先は樹林帯の中を歩くので、風が凌げ雨も弱まる。風雨は山頂湿原よりマシだが、急坂が多いので滑って転倒しないよう気をつけた。実はこのときの私の山靴は、靴底を張り替えてからでも5年、通算10年も履いている靴だった。新しい靴は購入済みだったのだが履き慣らせなくて、やむを得ず古い靴を履いてきたのだ。で、ソールは滑るし防水機能も劣化していて、靴の中はびちゃびちゃ。雨中の登山の経験は何度もあるからへいちゃらだが、今回の山行もずぶ濡れ登山の思い出のひとつとして、忘れられないものになりそうだ。

 猿倉登山口に15時半に着いたら、約束の時間より早めに迎えに来てくれていたシャトルタクシーが停まっていた。往路で会話が弾んだ運転手さんは、車内のシートが濡れることも気にせずに乗車を促してくれ有難く思った。このシャトルタクシーサービスがある限りは、三度目の田代山登山を考えてみても良いかなと思う。


湯の花温泉 旅館末廣

 「日本秘湯の会」の会員旅館なので、前回にも宿泊した。トイレが共同というような“鄙びた”山宿でも大規模ホテルでもなく、客室11室、全室トイレ・洗面所つきという、ちょうど良い規模の「旅館」である。私たちのような登山がメインの山旅にはぴったりという感じ。御主人をはじめとする宿の方の接客も温かい。

旅館末廣 女性用内湯
旅館末廣 女性用内湯
旅館末廣 女性用露天風呂
旅館末廣 女性用露天風呂

 温泉は無色無臭の透き通った単純泉で気持ちが良く、良く温まる。

旅館末廣 夕食
夕食
朝食につく焼きたてパン
朝食につく焼きたてパン

 夕食の膳には川の幸山の幸を使った素朴なおかずが並ぶ。料理長が腕をふるい美しく盛りつけられたご馳走も悪くはないが、山旅での旅館のご馳走は、こういう素朴な手作りの田舎料理が何よりも美味しい。

 朝食では和食の献立にも、焼きたてのホームメイドのパンが付く。パン好きの私にとってはうれしい。

 後日談だが、「日本秘湯の会」のスタンプ帳を忘れたので、帰宅後スタンプ帳を郵送し、押印して返送していただく事になった。返送してくださった封筒に同封されていたお手紙には、『お帰りになった後ずっと晴天が続いております』とあった(笑)

登山データ

田代山:標高 1926m

場所 福島県


アクセス

野岩鉄道・会津鉄道 会津高原尾瀬口駅からバス40分 湯の花温泉


山行日 2013/06/26

天気 曇り後雨


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