双六小屋から双六岳・三俣蓮華岳 (4)

標準コースタイム 約4時間10分

双六小屋 --20分-- 中段台地(巻道分岐)--1時間10分-- 双六岳 ---20分-- 中道分岐 ---40分-- 三俣蓮華岳 --(巻道コース)1時間30分-- 中段台地 --10分-- 双六小屋
コース断面イメージ(双六小屋から双六岳・三俣蓮華岳往復)
コース断面イメージ[双六小屋→双六岳→三俣蓮華岳→双六小屋]

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前方の起伏を登る
前方の起伏を登る

 楽ちんな散歩道を30分ほど歩くと、それなりにアップダウンがある登山道になってくる。

岩ゴロの登り
岩ゴロの登り

 岩がゴロゴロしたよじ登るような急登も現れる。巻道コースにこんな箇所があったなんて…。巻道コースを甘く見ていたかも(笑)

 雪渓が現れた。巻道コースは残雪が遅くまで消えない場所が多いうえ、今年は特に残雪が多かったので、その後も何度も残雪や雪田、雪渓を横切った。

最初の雪渓
最初の雪渓
雪渓を渡る
雪渓を渡る
次々と雪渓
次々と雪渓
踏み抜き注意
踏み抜き注意
雪渓を横切る
雪渓を横切る

 傾斜が緩いのでアイゼンは要らないが、踏み抜きそうなところもあった。たとえ踏み抜いても大したことにはならないとはいえ、いや~な感じ。距離が短いのでさっさと渡れば大丈夫?

コバイケイソウ群生
コバイケイソウ群生
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ

 コバイケイソウの群生に花が咲いていないので残念。他の場所でもコバイケイソウの花が少なかったので、今年は裏年かもしれない。振り返ると山腹に巻道ルートが刻まれているのが見える。

 雪解けが遅いので、雪解け直後に咲くショウジョウバカマが真っ盛り。

前方に中段台地
前方に中段台地

 楽ちんには違いないのだが、歩けども歩けども巻道分岐に着かない。標準タイムで歩けるとは思っていなかったが、予想外に時間がかかって情けなくなってきた。ようやく分岐がある台地が見えてきた。ホッとして5分だけ休憩。あとはガンガン下り、14時に双六小屋に帰り着いた。

 計画ではこの日は鏡平山荘泊まりにしていた。岩ゴロの下り(小池新道は岩ゴロばかり)が苦手なため、下りをできるだけ短くしたいのと、鏡平の池に映る槍穂を見るのには、早朝が良いからである。

 しかしのんびり歩きすぎてしまって時間オーバー(^^ゞ ムリをして行かれない時間ではないが、稜線上で雷に遭う危険性や疲労による事故を考えたら、私たちの体力では午後3時以降の行動は慎みたい。ということで、計画を変えてもう1泊双六小屋に泊まることに決めた。

 そうと決まったらお腹がペコペコなのに気がついた(笑)

 喫茶コーナーの「うどん」を注文。夫は双六小屋泊まりになったことでゆっくりできると喜んで、生ビールとおでんを注文。うどんには花鰹がたっぷり乗っていて、とても美味しかった。※ 空腹だったので、写真撮影を忘れました(笑)

双六小屋

双六小屋
双六小屋
双六小屋
双六小屋

 玄関にかかる看板の文字は、田中澄江さんによる。ちなみに鏡平山荘の看板の文字は坂倉登喜子さん。

 双六小屋は部屋がたくさんあり、迷子になりそうになる。

 小部屋が多い山小屋の場合、空いている時期なら個室にしてもらえるメリットがある。しかし時期は一番の繁忙期。1泊目は布団を6枚敷いたら目一杯の部屋で7人入室だった。布団は重なったが、それでも1人一組の寝具だったので良かった(一部の人は布団1枚に2人だったそうだ)。2泊目は「布団1枚に2人」と言われ、案内されたのは前日よりも小さな部屋。座敷に4人、部屋半分の上に蚕棚がありそこに2人というスペース。こんな狭い部屋に夫婦6組12人の詰め込み。ところが夕食後調整してくれて、私たち夫婦は10人部屋への移動を指示された。そこでは布団1枚に1人で寝られる。なんとラッキーな!この日はどこまでも運に恵まれた。

 談話室が居心地がよい。水が豊富で(今年は?)、洗面所の水の出が良かった。トイレは簡易水洗で、備品のペーパーに限っては流しても良いことになっていた(簡易水洗に変わった鏡平山荘はダメ)。更衣室(倉庫兼)があるのも助かる。食堂や廊下には、オーナー小池潜氏による写真が飾られていてギャラリーのよう。宿泊利用者に山岳写真目的のカメラマンが多いようだ。彼らは夕方や明け方に樅沢岳へと登って行った。

 夕食の主菜は野菜の天ぷらで、カリッと揚がって美味しかった。連泊すると豚肉の生姜焼きに変えてくれる(要希望)。

 喫茶コーナーのメニューも豊富で、生ビール、コーヒー、ホットミルクなどの飲み物と、うどん、ラーメン、おでん、ぜんざい(売り切れで食べ損ねた。口惜しい…笑)などの軽食がある。昼食にここを巧く利用すると荷物も軽くなって便利である。

双六小屋前から鷲羽岳
双六小屋前から鷲羽岳
双六小屋前から樅沢岳
双六小屋前から樅沢岳

 水は洗面所や自炊場のカランからの水が飲用可能。冷蔵庫で冷やしているペットボトルドリンクもあり、1本400円(鏡平山荘も同じ)。…とまあ、いろいろ便利なうえ、双六共和国特製のTシャツの色数、図柄も増えていて欲しくなり、双六小屋にはずいぶんお金を落としてきたようだ(笑)

登山者の高齢化が進んでいる

 今回登山道ですれ違う登山者たち、鏡平山荘の宿泊者が、いつにも増して中高年が多いなあとなんとなく感じてはいた。双六小屋の広い食堂で食事をしているとき、部屋全体を見回しながら更にその意を強くした。40代以上の人ばかりで、しかも40代はごく少ない。見た感じなので確証はないが、60代が一番多い。今までも60代が多数であったが、この日の双六小屋は70代と思われる人もかなり多い。明らかに年齢層が高い。

双六小屋テントサイト
双六小屋テントサイト

 若者や体力がある40~50代は、小屋を利用せずテント泊をする。ところがテントサイトの賑わいはいまひとつのように見えた。西鎌尾根からの槍ヶ岳や裏銀座縦走ということになれば、重い荷を背負わないようにとの意図で小屋泊まりということなのかもしれない。

 しかし小屋の食堂がこれだけシニアたちに埋め尽されているのを目の当たりにすると、やはり「登山者の高齢化現象」を認めざるを得ない。私たち自身も「中年」であった10年前は、山は中・高年で溢れていた。その登山愛好者たちの10年後の現実が、今日山に溢れているシニア(高年・高齢者)なのだ。10年前はテント泊派だったが、加齢による体力低下に伴って小屋泊まりに切り替えた人たちが増えているに違いないと思う。

 とはいえ、彼ら高齢登山者は元気である。体力は以前より衰えても、同年代の人と比べて劣っているわけではない。ただそれでも、彼らが北アルプスをどっと引退する時期がやってくるのは間違いない。10年後の山小屋は、今のように混雑・繁栄しているのだろうか?


登山データ

双六岳 標高:2860m
三俣蓮華岳 標高:2841m

場所 北アルプス


山行日 2008/07/28-31

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