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双六小屋

双六小屋
双六小屋

 玄関にかかる看板の文字は、田中澄江さんによる。ちなみに鏡平山荘の看板の文字は坂倉登喜子さん。

 双六小屋は部屋がたくさんあり、迷子になりそうになる(笑)

 小部屋が多い山小屋の場合、空いている時期なら個室にしてもらえるメリットがある。しかし時期は一番の繁忙期。1泊目は布団を6枚敷いたら目一杯の部屋で7人入室だった。布団は重なったが、それでも1人一組の寝具だったので良かった(一部の人は布団1枚に2人だったそうだ)。2泊目は「布団1枚に2人」と言われ、案内されたのは前日よりも小さな部屋。座敷に4人、部屋半分の上に蚕棚がありそこに2人というスペース。こんな狭い部屋に夫婦6組12人の詰め込み。ところが夕食後調整してくれて、私たち夫婦は10人部屋への移動を指示された。そこでは布団1枚に1人で寝られる。なんとラッキーな!この日はどこまでも運に恵まれた。

 談話室が居心地がよい。水が豊富で(今年は?)、洗面所の水の出が良かった。トイレは簡易水洗で、備品のペーパーに限っては流しても良いことになっていた(簡易水洗に変わった鏡平山荘はダメ)。更衣室(倉庫兼)があるのも助かる。食堂や廊下には、オーナー小池潜氏による写真が飾られていてギャラリーのよう。宿泊利用者に山岳写真目的のカメラマンが多いようだ。彼らは夕方や明け方に樅沢岳へと登って行った。

 夕食の主菜は野菜の天ぷらで、カリッと揚がって美味しかった。連泊すると豚肉の生姜焼きに変えてくれる(要希望)。

 喫茶コーナーのメニューも豊富で、生ビール、コーヒー、ホットミルクなどの飲み物と、うどん、ラーメン、おでん、ぜんざい(売り切れで食べ損ねた。口惜しい…笑)などの軽食がある。昼食にここを巧く利用すると荷物も軽くなって便利である。

 水は洗面所や自炊場のカランからの水が飲用可能。冷蔵庫で冷やしているペットボトルドリンクもあり、1本400円(鏡平山荘も同じ)。…とまあ、いろいろ便利なうえ、双六共和国特製のTシャツの色数、図柄も増えていて欲しくなり、双六小屋にはずいぶんお金を落としてきたようだ(笑)

登山者の高齢化が進んでいる

 今回登山道ですれ違う登山者たち、鏡平山荘の宿泊者が、いつにも増して中高年が多いなあとなんとなく感じてはいた。双六小屋の広い食堂で食事をしているとき、部屋全体を見回しながら更にその意を強くした。40代以上の人ばかりで、しかも40代はごく少ない。見た感じなので確証はないが、60代が一番多い。今までも60代が多数であったが、この日の双六小屋は70代と思われる人もかなり多い。明らかに年齢層が高い。

 若者や体力がある40~50代は、小屋を利用せずテント泊をする。ところがテントサイトの賑わいはいまひとつのように見えた。西鎌尾根からの槍ヶ岳や裏銀座縦走ということになれば、重い荷を背負わないようにとの意図で小屋泊まりということなのかもしれない。しかし小屋の食堂がこれだけシニアたちに埋め尽されているのを目の当たりにすると、やはり「登山者の高齢化現象」を認めざるを得ない。私たち自身も「中年」であった10年前は、山は中・高年で溢れていた。その登山愛好者たちの10年後の現実が、今日山に溢れているシニア(高年・高齢者)なのだ。10年前はテント泊派だったが、加齢による体力低下に伴って小屋泊まりに切り替えた人たちが増えているに違いないと思う。

 とはいえ、彼ら高齢登山者は元気である。体力は以前より衰えても、同年代の人と比べて劣っているわけではない。ただそれでも、彼らが北アルプスをどっと引退する時期がやってくるのは間違いない。10年後の山小屋は、今のように混雑・繁栄しているのだろうか?

4日目 / 7月31日 晴れ時々曇り→曇り

双六小屋から新穂高温泉 (1)

標準コースタイム 約5時間40分

双六小屋 --1時間20分-- 弓折乗越 --30分-- 鏡平山荘 --40分-- シシウドが原 --1時間-- 秩父沢 --1時間-- わさび平小屋 --1時間10分-- 新穂高温泉
コース断面イメージ(双六小屋から新穂高温泉)
コース断面イメージ[双六小屋→新穂高温泉]

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〔5:30〕双六小屋を出発:早発ちするために4時30分から始まる朝食時間に合わせて起床し、5時半には出発できるようにした。

夜が明けた小屋前東側展望
夜が明けた小屋前東側展望
出発前の人で賑わう小屋前
出発前の人で賑わう小屋前
双六池と抜戸岳・笠ヶ岳
双六池と抜戸岳・笠ヶ岳

 空に雲があるが、双六池の向こうには笠ヶ岳がくっきり見えた。笠ヶ岳の手前に抜戸岳、一番手前が弓折岳稜線。

 稜線に上がると槍ヶ岳が待っていた。往路は曇っていて見えなかったが、今日は展望を楽しみながらの稜線漫歩ができそうだ。

稜線に上がると槍穂の展望
稜線に上がると槍穂の展望
振り返って鷲羽岳と双六小屋
振り返って鷲羽岳と双六小屋
鷲羽岳と双六小屋(望遠)
鷲羽岳と双六小屋(望遠)

 振り返って最後の鷲羽岳と双六小屋の景色を目に焼き付けた。

くろゆり平ベンチ
くろゆり平ベンチ

〔6:30~6:40〕くろゆり平ベンチ:往路ではここで休まなかったので、今度は休む(笑)

稜線漫歩 前方に花見平の雪田
稜線漫歩 前方に花見平の雪田

 前方に白い雪田を乗せた緑の丘が見えてきた。花見平だ。気持ちがよい稜線歩きである。

花見平

花見平から望む双六岳
花見平から望む双六岳
ハクサンイチゲと双六岳
ハクサンイチゲと双六岳

〔6:55~7:05〕花見平:花見平に着いてびっくり。お花畑越しに双六岳が見えるではないか!往路ではガスで何も見えなかったのだ。双六岳のなだらかな優しい稜線とお花畑の取り合わせにうっとり。

 花見平を過ぎてすぐ、前を歩いていた人たちが雷鳥を見つけたらしい。

雷鳥ファミリー(親鳥とヒナ)
雷鳥ファミリー(親鳥とヒナ)
雷鳥のヒナ
雷鳥のヒナ
ハクサンイチゲと双六岳
雷鳥のヒナ

 10メートルくらい崖下のお花畑の中で、母鳥とヒナ3羽の雷鳥ファミリーが食事中。カメラをズームにして激写(^^)


登山データ

双六岳 標高:2860m
三俣蓮華岳 標高:2841m

場所 北アルプス


山行日 2008/07/28-31

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