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仙丈ヶ岳 (4)

標準コースタイム 馬ノ背ヒュッテから小仙丈尾根 約4時間20分

〔予定コース〕馬ノ背ヒュッテ --1時間15分-- 仙丈小屋 --15分-- 仙丈ヶ岳山頂 --40分-- 小仙丈ヶ岳 --40分-- 大滝ノ頭(五合目)--1時間30分-- 北沢峠登山口

〔実際のコース〕馬ノ背ヒュッテ --(馬ノ背稜線上まで往復約1時間)-- 馬ノ背ヒュッテ --15分-- トラバースコースとの分岐(藪沢)--35分-- 大滝ノ頭(五合目)--1時間30分-- 北沢峠登山口

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岩ゴロになってくると大滝ノ頭は近い
岩ゴロになってくると大滝ノ頭は近い
大滝ノ頭(五合目)
大滝ノ頭(五合目)

〔8:45~8:55〕大滝ノ頭(五合目):岩がゴロゴロしていて少し歩きにくくなってきたが、やがて大滝ノ頭(五合目)に到着。標準タイムのほぼ2倍かかっていた(^^; 休憩して急だという下りに備えた。

 休憩を終えて立ち上がると、下りてきた人に見覚えが…。馬ノ背ヒュッテで同室だったご夫婦だった。私たちより1時間は早く出発したようだった。山頂での展望を尋ねたら、ガスが切れて360度の展望に恵まれたとか。雲海の上に「富士山と北岳のツーショット」も見られたと聞き、登頂を断念して下山したことに淡い後悔…。やはり粘りが足りなかったか(^^ゞ

大滝ノ頭から下る
大滝ノ頭から下る

 大滝ノ頭からしばらくは岩がゴロゴロして歩きにくいが、傾斜がキツくなるのはその後だ。ザレ場の急坂のような急傾斜ではなく、段差が大きいところが続出するタイプの急坂である。登って来た人がバテバテで休憩中だったが、確かに登りで使うのは気が進まない。四合目、三合目…と標識があり、登りでは励みになるかも。

〔9:45~10:15〕三合目で軽食と果物を食べての大休憩。

北沢峠(下山)
北沢峠(下山)

〔11:30〕北沢峠:「登頂すれば良かった」だの「いや、また来ればいいさ」などと言い合いながら、体力を残しての余裕の下山。用心のため雨具を着ていたが、結局降られずに歩けた。そしてバスの待合用テントにいた12時過ぎ、雨がポツポツ降ってきたのだった。

 トイレ棟の外に登山靴の泥を洗うための水道がある。靴やストックをきれいにできてうれしい。きれいになった靴で長衛荘へ行き、熱々のお蕎麦を頼んでゆっくり昼食をした。

 予定(計画)では私たちの遅いスピードでも15時には下山出来て、15時30分発の最終バスに乗車することになっていた。奈良田には16時50分着予定。登頂せず下山したことで12時55分のバスに間に合ったので、旅館に2時半頃チェックイン出来るようになった。もう頭の中は「温泉モード!」(笑)

車道脇の崖に出てきたニホンカモシカ
ニホンカモシカ

 広河原で乗り換えた奈良田行きのバスは、貸し切り状態だった。広河原を発車して30分くらい経った南アルプス公園線を走行中、運転手と車掌さんが「あ!カモシカだ。やあ、ずいぶん太ってるなあ」と声を挙げた。慌ててカメラを手にしたが、カモシカはジッとはしていない。それでも全く逃げようとする気配もなく、それどころかこちらを眺めている余裕さえ見える。バスの窓ガラスとファインダー越しに見つめ合ってパチリ。

 奈良田に着いたときは本降りの雨だった。


奈良田温泉 白根館

奈良田温泉 白根館
奈良田温泉 白根館

 長年の念願だった秘湯はもっと山奥の一軒宿かと思っていたが、奈良田バス発着所に近く車道に面して建っていた。他の旅館や日帰り温泉施設が隣り合っているわけではないので、鄙びた一軒宿には違いない。ただ部屋の真下の車道は交通量は少ないものの、時折トラックが大きな走行音を立てて走るので、「山奥」という感じはしない。

 たとえ車道に面していても、この温泉宿の魅力は損なわれない。それだけ温泉自体の魅力が強いからである。温泉の力と山の恵みを存分に活かした料理と、人当たりがよいご主人の人柄とで、期待を裏切らない宿だった。

ランプがしっくり、温泉棟通路
ランプがしっくり、温泉棟通路
源泉と岩清水の飲料所
源泉と岩清水の飲料所

 内湯が2つとタイプが違う露天風呂が2つあり、夕食時間の後で男女の利用を入れ替える。露天風呂と温泉棟の通路の照明がランプ風で情緒も満点。通路の突き当たりに源泉と岩清水の飲料所がある。

 飲泉可能というのは新鮮な源泉の証拠。飲んでみると硫黄の香りがしてゆで卵の味…しかもほんのりと甘い。

 浴室に入ると香る硫黄臭。内湯は熱交換方式で適温にした一切水を加えていない温泉が、浴槽の縁から自然に溢れている。露天風呂、特に桧の湯は山の秘湯の雰囲気を押し出した造りで、周囲の絶景という重要なポイントがなくても満足がゆく。『透明、グリーン、白濁と天候気温等により色が変わる七不思議の湯』ということだが、1日おいての2泊3日の逗留では天気が同じような曇り・雨だったせいか残念ながら顕著な違いはわからなかった。基本は緑がかった透明で、多少白濁しているような気がするときもあったぐらい。

桧露天風呂
桧露天風呂
内湯
内湯
石造り露天風呂
石造り露天風呂

 それにしてもアルカリ度が高い温泉の特徴であるこのヌルヌル感、トロミ感はたまらない。泡付きもあり、浴後はお肌がすべすべ。この絶品の湯は一度入湯すると忘れられない。リピーターが多いのも頷ける。

鹿肉の冷しゃぶ
鹿肉の冷しゃぶ
朝食の温泉粥
朝食の温泉粥

 ご主人は元々猟師だそうで、食事処のテーブルには猟で獲れた鹿や猪の肉料理も並ぶ。そして野菜は山菜・野草が中心で、山の恵みにこだわったお料理がとても美味しかった。特に頬が落ちた料理を挙げると、ヤマメの刺身、手作り湯葉刺身、手作りこんにゃく…カラッと揚がった天ぷらも。朝食には蕎麦の実入りの温泉粥が付いていて、これでまた白根館の好感度が上がってしまった。

 そしてヤマメの塩焼きに添えられていた「フキノトウ味噌」が絶品!ほろ苦さに深みがあり、少し入った唐辛子の辛みがちょうど良い。白いご飯のおかずとして頂くと、ご飯が進んでしまう。お土産で求めたいと思うほど美味なので訊いたが、手作りのため販売はしていなかった。「フキノトウ味噌」は周辺の各家で味が違うそうで、白根館では隠し味にヤマメも使っているとのこと。味の深みに納得。

※ お料理の写真は ブログ の記事でご覧下さい。

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登山データ

仙丈ヶ岳 標高:3033m

場所 山梨・長野県境


アクセス

東京からはJR中央線甲府駅またはJR身延線身延駅からバス北沢峠


山行日 2009/07/27-28

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