三瓶山登山 (2)

標準コースタイム(予定コース) 約4時間20分

定(さだめ)ノ松(西の原登山口) --20分-- 分岐 --1時間30分-- 男三瓶山 --50分-- 女三瓶山 --1時間-- 孫三瓶山 --40分-- 三瓶温泉
コース概念図
コース概念図

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 女三瓶山への縦走路を進むため小さなコブを越えると、思わぬ事態になっていた。山頂部から下りる斜面はべったりと残雪が付いていて、登山道も踏み跡も全くないのだ。見下ろせばかなり急な斜面で、女三瓶山を指す指道標にも「足元注意」の注意書きがある。地図に「犬戻し」とあるのはここのことだろうか。

下りられなかった女三瓶山への道
女三瓶山への道

 おそらく下り始めは急斜面をまっすぐに下り、その後登山道は急斜面をジグザクに下っていくようになっていると思われる。雪がしまっていて踏み後さえあればアイゼン装着で事もなく下りられるのに、春先のグズグズになった雪の状態なのでバランスを崩せば滑り落ちることは間違いない。私たちには危険と判断して諦めることにした。

孫三瓶山と室内池
孫三瓶山と室内池

 ここから三瓶山の山々に囲まれたカルデラ「室ノ内」を見下ろすと、火口池である青い室内池が見えた。

 山頂に戻り、「峠」(地形図で子三瓶山への分岐が十字路になっている箇所)、赤雁山(地形図で子三瓶山の北、標高886mのピーク)、孫三瓶山と縦走することにした。男三瓶山と「峠」の間の登山道は主コースから外れているので、コースタイム及び状況についての情報がなかった。多少不安だったが、とにかく行ってみることにした。

見事な笹原
見事な笹原
アンテナが立つ女三瓶山
アンテナが立つ女三瓶山
手前:子三瓶山、奥:孫三瓶山
手前:子三瓶山、奥:孫三瓶山

 縦走路と子三瓶山に向かうコースとの分岐あたりは、笹原の中の一面の雪でハッキリしていなかった。ズカズカと雪原を進むと全く残雪がない登山道が現れた。空も少し明るくなって開けた展望の中を快適に下り始めた。しかし実はそれはつかの間だった。

 登山道は南斜面だから残雪がないと思っていたのに、木につかまって下りるような急斜面が現れ、U字にえぐれた登山道には残雪がたっぷり。始めのうちこそ雪がないところを木につかまりながら下りていたのだが、そのうち覚悟を決めて雪の中をズボズボ踏み抜きながら下りた。雪の下は岩がゴロゴロしていて、残雪期ではなくても相当な悪路のようだ。ここまで下りてしまうと戻るに戻れず、何度も雪の中に転んで埋まりつつ、必死で下りていくしかなかった。ズボンのお尻が冷たくなりそうになって、ようやく峠に到着した。

〔14:05~14:40〕峠(十字路):峠にあるベンチを見たとたん、目の前の子三瓶山に登る気力が失せた。標準コースタイム上では子三瓶山、孫三瓶山から三瓶温泉への下山は2時間もかからないことになっているのだが、またもや残雪の悪路があればどうなるかわからない。天気も悪くピークに立っても展望を期待できない。

 ここからは登ってきたコースと別のコースで西の原の定ノ松まで下山できる。縦走が目的で来たのではないのだからと、西の原への下山を決めた。コーヒーを作りゆっくり休憩。携帯電話用掲示板の書き込みを見てから、広島在住のネット仲間に電話して状況を説明した。山頂直下の避難小屋内以外はiモードの通信状態が極めて良好だったが、通話では若干途切れがちだった。

 打って変わってなだらかで何の不安もないコースをぐんぐん下った。登ってきた北側のコースはカラマツの植林だったが、こちらはスギが植林されている。麓では茶色に染まってイヤな花粉を飛ばしているスギも、山の中では花を全くつけていないので助かった。

スギの植林地を下る
スギの植林地を下る
ダンコウバイ
ダンコウバイ

 ダンコウバイの黄色の花とさわやかな香りに、ようやく三瓶山の春を見つけてうれしくなった。砂防堰堤を過ぎ、あっという間に分岐にある休憩小屋が目に入り、15時40分、朝登ってきた草原の西の原に戻った。

 バスの時間まで1時間近くあるため、レストハウス脇のベンチで休んだ後、車道を歩いてさんべ荘まで戻ることにした。約3キロの道のりなのでバスを待つより早く帰れるだろう。ベンチでおやつを食べながら道路に目をやると、旅館の送迎車のようなマイクロバスがやってくる。「さんべ荘のバスだったりして…」と冗談を言うと、まさしくその通り!慌てて手を振ってみたが遅かりし。結局トボトボと車道を歩き(車道歩きは40分だった)、下りてくるはずだった孫三瓶山登山口を確認して宿に着いたのだった。


登山データ

標高 男三瓶山:1126m

場所 島根県


アクセス

JR山陰本線大田市駅バス40分定ノ松


山行日 2003/04/01

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