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余計な前書き カタクリの群生で知られる坂戸山は数年前から気に掛かっていて、毎年カタクリが咲き出す前に開花予想情報をチェックし行く気満々。ところが開花状況とスケジュールが合わないなどの理由で、なかなか出かけるまでに至らなかった。スプリングエフェメラルの花たちの開花時期は、気温や日照時間の変化だけではなく雪解け具合にも左右されるので、開花見頃を狙うのが難しい。ましてや東京から公共交通でのアクセスだから、日帰りというわけにはいかないし。…と、機会を窺っているうちに坂戸山がみるみる人気の山となり、ネットで見知ってるあの人もこの人も坂戸山報告。先を越されてなんとなく口惜しかったり(笑)
この年2013年のカタクリの開花状況は、六日町観光協会がFacebookページで逐一情報発信してくれていて、ゴールデンウィークが見頃のピークになるらしいと知った。平日に遊びに行かれる身分なので、連休明けに予定を組んだ。
5月7日 雨のち曇り 前日6日に六日町温泉に宿泊(連泊)。翌7日に坂戸山、帰京日に飯綱山古墳カタクリ群生地を歩いて帰る、というプランだったが、天気予報が7日の「雨」を確定した模様。登山できない場合のプランをあらかじめ考えていなかったので、宿泊ホテルのフロントに相談したところ、提案されたのが「牧之通り」だった。スマートフォンでネット検索してみると、散策するのになかなか良い感じ。ホテルの車で送ってくださるとの申し出もあり、観光しにいくことにした。
牧之通りまで送っていただき雨の中を散策した。歴史的町並み保存地区ではなく、町並みを再現したプロジェクトだが、電柱をなくしたメインストリートは美しく写真撮影にぴったり。
三国街道 塩沢宿 牧之通り Official Web Site »
昼前に電車で六日町駅まで戻ってくると雨が止んでいた。坂戸山と同様にカタクリ群生地があるという、飯綱山古墳群へ行くことにした。駅からの往復で徒歩1時間20分の散策コースである。道順は「六日町カタクリ保存会」のサイトでダウンロード・印刷、持参した「かたくりマップ」が役に立った。
飯綱山古墳群に着くと目の前に坂戸山がよく見えた。明日は晴れるだろうか…。
階段を登っていくと一見私有地のような感じの場所に出て不審に思ったが、道なりに歩くとブナやナラ林の中の群生地に出た。駅の近くのさほど標高が高くない場所なのに、これほどの群生地があることに驚くが、咲き時期が遅いことにも驚く。隣の五日市町にある六万騎山(標高321m)のカタクリ群生地では、花期は終わっているとか。魚沼のカタクリ群生地は順番に見頃ピークが来るのが良い。
カタクリは陽差しがないと花がうつむいてしまい、花びらも完全に開かない。曇り空なので元気に仰向いているカタクリはないが、それでも見応えがある群生に大満足した。日陰になる場所にはまだ雪が残り、芽吹き始めや蕾を持ったカタクリの株がたくさんあるので、この群生地ではまだ先でもお花見を楽しめそうだった。
カタクリ群生地の奥に進むと、上り坂の道に続いていた。マップに「飯綱山カタクリとどんぐりの道」とある道のようだ。少し急登があり登山気分になる。ヤマザクラとユキツバキが咲いているのも新潟の里山らしくて良い。群生地で会った女性が少し先を登っていたので話をすると、六日町スキーリゾートに宿泊していてカタクリを見に来たそうだ。この道は六日町スキーリゾートまで下りていき、特に展望はないとのことで引き返した。