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余計な前書き この年の春はいつまでも寒く、従って山間部の残雪が例年になく多いようだった。ということは佐渡島ならゴールデンウィークでも初春の花が未だ見られそう…。2002年に初めてドンデン山からアオネバ渓谷を歩いたのだが、その年は平年より暖かくアオネバ渓谷のシラネアオイが早めに見頃になっていた。初めてのシラネアオイとの対面に興奮したっけ…。しかしオオミスミソウはすっかり咲き終わり、カタクリも盛りを過ぎていた。オオミスミソウの宝庫といわれる角田山でもベストな咲き時期にぴったり合わなかったこともあり、“雪割草”(オオミスミソウ)を見たい気持ちは募るばかり…。今年こそ雪割草リベンジするぞー。
前回での山行記録にも書いたが、東京から佐渡島へのアクセスは案外良い。しかも連絡船をフェリーではなく奮発してジェットフォイルにすると、朝早く家を出れば午前11時過ぎには両津港に到着する。11時5分に両津港に着き、乗船待合室にある佐渡観光協会のブースに「大佐渡縦走トレッキングマップ」を貰いにいった。表に主なコースの紹介や簡単な佐渡花図鑑が載っていて、裏面が国土地理院の2万5千分の1地形図を複製・元にした登山ルートマップになっている。登山・トレッキングが目的なら必ず貰った方が良い。
国土地理院2万5千分の1地形図といえば…。そういや前回使ったものがあったはず。すっかり忘れていて、当然持っても来なかったわぁ(笑)
5月2日 晴れ時々曇り
佐渡島内はバス路線が巡っているが、残念ながら大佐渡山系の各登山口へ行くバス路線はない。しかし8年も経てば世の中は進む。中高年の登山ブームもすっかり定着し、「花の大佐渡山系」も8年前より更に有名になったようで、全国からハイカーが金北山縦走やドンデン山を目指して来島するようになった。そして今は、金北山やドンデン山への各登山口への専用バス(ライナーバス)があるのだ。だが今回は残雪状況を見極めてから歩くコースを決めたいので、完全予約制のライナーバスは利用できそうもない。到着日は8年前と同じにドンデン山経由でアオネバ渓谷を歩くので、タクシーでドンデン山荘に向かった。
町中を抜けると里山はヤマザクラのピンクの濃淡と白いタムシバ、そして芽吹きの黄緑に彩られ、ほわ~っと煙るよう。これぞ「山笑う」。
両津港からドンデン山荘までは車で30分程度。途中のアオネバ登山口には全国各地名のナンバープレートの車が駐車し、ハイカーで賑わっていた。タクシーが更に上って行くと、舗装路の路肩にさえカタクリが咲いていて、トレッキングでのお花見に期待が高まった。
標準コースタイム 約2時間50分
GPSログによる足跡を地理院地図に重ねたルートマップです。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。
尻立山:標高 940m
場所 新潟県佐渡島
アクセス
両津港からドンデン山荘まで:ライナーバスかタクシー
山行日 2010/05/02-03
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〔12:25〕出発:8年前にはカタクリやキクザキイチゲの写真を撮りまくった登山口に、今年は残雪があった。登山道も雪の下。残雪の上の踏み跡を辿って歩く。雪に埋もれた樹木のそばを歩くと、踏み抜くこともある。
戻って右手の踏み跡を辿ると雪がない斜面に飛び出た。ハクサンシャクナゲの葉はまだ寒さに堪えてすぼまっているが、それでも小さな花芽をつけている。振り返ると金北山、見下ろせば両津湾と加茂湖。もう少しすっきりした青空だと良いのだが…。
〔12:55〕尻立山山頂:迷ったり行く手を阻む倒木に手こずったりしたので少し時間がかかったが、それでも30分で尻立山山頂に到着した。金北山へと連なる稜線を一望できる。この眺めに、いやが上にも縦走したい気分が沸き上がる。しかし今回は金北山には登らない。お花見が目的の山旅なのである。次回は残雪がない季節に来島し、8年前の「縦走リベンジ(雨で中止した)」をするぞー。
ここで(ベンチ有り)ランチを予定していたが山頂は風が強く休憩どころではないので、あっさりと下山しドンデン池に向かった。
尻立山山頂付近からカタクリやキクザキイチゲなどの花が見られるようになっていた。牧草地の枯れ草の中にはエゾキジムシロとアマナが咲き乱れている。雪に縁取られたドンデン池と避難小屋の赤い屋根を見下ろしながら下る。どことなくアルペンチックで、標高1000m足らずの眺めとは思えないほど素敵な風景だ。
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尻立山:標高 940m
場所 新潟県佐渡島
アクセス
両津港からドンデン山荘まで:ライナーバスかタクシー
山行日 2010/05/02-03
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