ニセコアンヌプリ

5日目 8月2日 / 雨ときどき曇り

 寝台特急利尻のベッドで目が覚めたのは5時半。アラームが鳴らなかった。朝食どころか洗顔して身支度を整えるので精一杯。バタバタしているうちに、列車は終点札幌駅のホームに滑り込んだ。

 約束の改札口で既に待っていてくださったヒサゴさんご夫妻に出迎えられた。ニセコへの乗り継ぎまでの時間は1時間しかなかったのに、わざわざ会いに来てくださった。私は1年半ぶりの再会、夫は初対面。礼文島について詳しいお二人と話が弾み、話し足りない思いを残して今度は改札口で見送られた。今回の山旅では情報面で何かとお世話になったが、礼文島だけではなく道内の手軽な山にも登りたいという私に、ニセコの山を提案してくれたのもヒサゴさんだった。その上奥さまのかっちゃんからは、ベーカリーの美味しいパンの差し入れ!感謝、感謝、感謝!

 小樽で電車を乗り換え、洒落た駅舎のニセコに着いたのが10時前。雨がパラついていたが、五色温泉に向かうバスでは途中で羊蹄山が姿を現したので気を良くした。が、バスが山を上るに従い景色はガスの中に隠されてしまった。天気予報ではニセコ滞在の3日間が全て雨。

ニセコ駅
ニセコ駅

 ただしこの日午後からの降水確率が下がるので、到着後ニセコアンヌプリを登ることに計画変更。ハイキング姿の女性グループは国際スキー場で下車していった。ニセコアンヌプリは2年前から夏季も運行しているスキー場のゴンドラで標高を稼ぎ、1時間の登りで山頂を踏むことが出来るようになっている。

標準コースタイム 約3時間5分

五色温泉 --20分-- 見返坂分岐 --1時間30分-- ニセコアンヌプリ --1時間-- 見返坂分岐 --15分-- 五色温泉

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ニセコ連山山行エリアの全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

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ニセコアンヌプリ登山口
ニセコアンヌプリ登山口

 宿泊する五色温泉旅館のフロントに、要らない荷物を預けて出発。いったん戻ってバス停前の無料休憩所で、簡単にパンの昼食を済ませた。

〔12:15〕廃業してしまい建物に板が打ち付けてあるニセコ山の家の脇から奥に進むと、写真のようなユニークな登山口標識と登山届ポストがある。

登りやすい登山道
登りやすい登山道
イワオヌプリ、ニトヌプリの展望
イワオヌプリ、ニトヌプリの展望

 雨が降るなかを登りだしたが、しばらくすると天気予報どおり止んだ。登山道は岩がゴロゴロしていたりもするが、総じて登りやすい傾斜が続き、ペースが取りやすい。ほどなく左側の展望が開け、イワオヌプリ、ニトヌプリが見えてくる。

登山道
登山道
雲の中を抜けた
雲の中を抜けた

 登山道の脇には既に紅葉を始めたナナカマドや、イワオトギリの黄色の花が目を楽しませてくれる。登るにつれて雲の中を抜けた感じになったが、下山してきたご夫婦に聞くと山頂はガスの中だったそうだ。

ピークを越えていく
ピークを越えていく
眼下に五色温泉
眼下に五色温泉

〔13:30〕目の前にピークが現れるが頂上ではない。ピークからは眼下に五色温泉の建物を見下ろせた。

エゾカンゾウ(ゼンテイカ)
エゾカンゾウ(ゼンテイカ)
チシマフウロ
チシマフウロ

〔13:50〕エゾカンゾウの鮮やかな黄色が目に飛び込んできた。ガスに煙る斜面に群生していた。エゾカンゾウ、別名ゼンテイカ、ニッコウキスゲのことである。が、ここは北海道なのでエゾカンゾウと呼びたい。アキノキリンソウやチシマフウロ、礼文島で覚えたチシマワレモコウも咲いていた。

ガレ場
ガレ場

 ガレ場を登っていると、小学生の男の子が飛び跳ねるようにして下山してきた。勢い余ってそのまま崖側斜面に落ちたのでびっくりした。しかしそのまま斜面を歩き、登山道のカーブをショートカットして行ったので、更に驚いた。なだらかな斜面で良かったが、危ない危ない。間をおきその男の子の妹と両親がゆっくり下りてきたので、思わず注意してしまった。

イワオヌプリが近い
イワオヌプリが近い
山頂直下
山頂直下

〔14:10〕ガレた道を折り返しながら登りきると、山頂が見えてきた。

ニセコアンヌプリ山頂

〔14:15~14:45〕山頂到着。やった!羊蹄山が見える!山頂には誰もいなくて、羊蹄山の眺めをふたり占めである。反対側には日本海の海岸線さえ見えた。

蝦夷富士 後方羊蹄山
蝦夷富士 後方羊蹄山
ニセコアンヌプリ山頂
ニセコアンヌプリ山頂
日本海もうっすらと展望
日本海もうっすらと展望
海岸線をズームで
海岸線をズームで

 礼文島では礼文岳に登れずトレッキングに終始したので、山頂に立つ喜びが大きかった。冷たい風が吹き寒いので、避難小屋内で休憩。下山をしようと小屋から出ると、羊蹄山は雲の中に隠れつつあった。幸運だった。

 往路を戻るとき、またもや雨が時々降ってきた。16時30分五色温泉旅館にチェックイン。


登山データ

標高 ニセコアンヌプリ:1308m

場所 北海道


アクセス

JRニセコ駅バス終点「山の家」下車


山行日 2003/08/02

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