余計な前書き 12年前のゴールデンウィークに猿ヶ京温泉泊まりで、大峰山という低山に登りに行った。猿ヶ京温泉に到着した日は足慣らしを目的に、猿ヶ京温泉から三国路自然歩道ハイキングコースの一部である治部歩道を歩こうと考えていた。法師温泉や三国峠まで行くには時間が足りないことは承知していて、適当な所で折り返すつもりだった。唐沢山の尾根上まで登ってしばらく行くと、急下降しなければならない坂にまだ残雪があった。時間の余裕はあったが軽アイゼンを持っていなかったので、その主三角点があるポイントで引き返すことにしたのだった。いつかはこのコースを全部歩こうと心に決めて。

 11月初旬ちょうどこの付近は紅葉の季節なので、再チャレンジするならちょうど良い。コースの入り口のひとつとなっている法師温泉長寿館も、ずっと以前から気になっている宿だった。しかし人気が高い法師温泉、やはり予約は取れなかった。で、12年前の5月と同じく猿ヶ京温泉に宿を取り、三国峠から歩くことにした。

三国路自然歩道 (1)

 「三国路自然歩道」は三国峠と永井宿を結ぶコースのことで、旧三国街道の一部を歩く。また与謝野鉄幹・晶子、若山牧水、川端康成、北原白秋など、多くの文学者が旅をした峠道である。ここで紹介するコースは、三国峠に登ってから三国路自然歩道を永井宿との分岐まで歩き、続きを治部歩道に取り猿ヶ京温泉へ下山する。コースは約10.5㎞、所要標準タイム4時間30分。

1日目 11月2日 晴れ

 法師温泉からあるいは永井宿から登る場合は、みなかみ町の町営バスを利用する。三国峠からスタートしたかったらタクシーを利用するしかない。

 宿泊旅館サイトの地図などを参照して、バスの終点猿ヶ京停留所の真向かいにタクシー営業所(新治タクシー)があることが分かっていた。バスを降りて道路を隔てた営業所を見ると、あれ~、待機中の営業車が見当たらない。事務所の中で年配の女性が、「あれ、お客さんみたいだ、困った…」という表情で私たちを見ている。事務所に入ると案の定、たまたま運悪く営業車が出払っているとのこと。関越交通バスと接続していた法師温泉行の町営バスを見送ってしまった以上、待つしかなかった。あちこち電話をかけてやっと呼び戻せる車が見つかり、お茶の接待やら新治村観光協会のパンフレットを頂いたり、最近三国山のニッコウキスゲは猿の食害(私はたぶん鹿じゃないかと思うけど…)で少なくなったなどのお話しを聞きつつ、15分ほど営業所で待つ羽目になった。

 今まで現地で登山口までタクシーを利用する場合はなるべく電話で前日に予約をしていたが、今回は何となく予約の必要はなさそうだと思い込み失敗した。ここは営業車台数があまり多くはなさそうなので、予約したほうが良い。

標準コースタイム 約4時間10分+30分

三国トンネル口(登山口)--35分-- 三国峠 --40分-- あずまや --45分-- 大般若塚 --35分-- 唐沢山分岐 --1時間-- 鉄塔 --35分-- 老人ホーム(車道)…30分… 関所跡バス停
コース断面イメージ(三国峠→老人ホーム)
コース断面イメージ[三国峠→老人ホーム(車道出合)]

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

〔9:30〕三国トンネル口(登山口)出発:コース入り口は三国トンネル手前の上越橋を渡り、トンネル入り口右側にある。トンネルの向こう側は新潟県で、新潟県側の登山口もある。(※マイカー利用の場合、上越橋手前に駐車スペースあり)

三国トンネル
三国トンネル
コース入り口
コース入り口
雑木林の紅葉
雑木林の紅葉

 紅葉した自然林のなかを30分ほど登ると三国路自然歩道に上がった。左に三国峠へブナの林の中を進む。楽しみにしていたブナの黄葉は終わってしまっていて残念。

三国峠

三国山と御阪三社神社
三国山と御阪三社神社
三国峠からの苗場山(望遠で)
三国峠からの苗場山(望遠で)

〔10:10~10:35〕三国峠:三国峠からは北西に山頂が平らな苗場山が眺められたが、木立が邪魔をしていた。少し三国山登山道を登ってみても状況は変わらず残念。神社前の広場では既に数人が休憩中で、私たちもベンチで休憩していると、三国山に登っていくグループが来たり、稲包山への登山道が藪漕ぎなので引き返してきたグループやら、新潟県側から登って来た人たちやらがやってきて結構賑やかだった。

 尾根通しに平標山へ登れる三国山はすぐ目前で、登っておいでと誘っているようだ。しかし居合わせた登山者の話では、見えるのは山頂ではなく中腹で、山頂はまだ少し先だとのこと。ニッコウキスゲの群生が花盛りになる頃に登ってみたい。

三国路自然歩道(旧三国街道)

分岐の道標
分岐の道標
三国路自然歩道を行く
三国路自然歩道を行く
振り返って撮影
振り返って撮影

〔10:40〕三国峠から登ってきた分岐に戻り、いよいよ三国路自然歩道を行く。起伏がない広い道は、明るくて気持ちがよい。ブナはすっかり葉を落としてしまっていた。厚く落ち葉が積もった道は足に優しい。

湧き水のせせらぎを渡る
湧き水のせせらぎを渡る
爽やかな登山道
爽やかな登山道

 湧き水の流れを横切ったり、軽い登りも心地よく、歩いているとき気分が良くなる道である。頻繁に置かれているベンチで、のんびりと寛ぎたくなる誘惑に負けそう…。


登山データ

三国峠(最高地点) 標高:1244m

場所 群馬県


アクセス

JR上毛高原駅からバス(関越交通バス)約30分終点猿ヶ京下車

(タクシー約15分三国トンネル入り口)


山行日 2008/11/02

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