黒岳 (2)

標準コースタイム 約5時間

三ツ峠入り口(登山口)--1時間30分-- 御坂峠 --1時間-- 黒岳 --15分-- すずらん峠 --15分-- 破風山 --20分-- 新道峠 --40分-- 林道出合 --1時間-- 大石荘前バス停


《参考(大石峠まで)》-- 新道峠 --25分-- 中藤山 --40分-- 大石峠 --1時間10分-- 林道出合 --1時間-- 大石プチペンション村バス停(三ツ峠入り口から大石プチペンション村までの標準コースタイム=5時間55分)

 GPSログによる足跡を地理院地図に重ねたルートマップです。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

※ GPSロガー(GPSログレシーバー)の電池切れのため、取得できたGPSログは黒岳山頂手前まででした。その先の青線ルートは書き込みになります。

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黒岳山頂

〔11:55~12:55〕黒岳山頂:山頂で写真を撮っていると、後ろを歩かれていたらしい単独行氏が到着。展望がない山頂を後に早速展望台へ向かったところ、河口湖から(日帰り温泉施設「天水」から)のコースで登って来たという二人組がやってきた。平日なのに、黒岳は人気の山なのだ。

真新しい「展望台へ」の標識
真新しい「展望台へ」の標識
山頂標識の後ろの踏跡を辿って2分
標識の後ろの踏跡を辿って2分

 さて、9年前に感動した展望を再び見られるのだろうか…?

黒岳展望台

 御坂峠にいた頃よりは空が明るくなっていて、なんとか富士山は見えていた。だが前日の毛無山での展望と同じように、雲が山頂を覆い隠していた。雲が取れるのを期待し少し寒いのを我慢して、ここで昼食休憩にした。食事を終えた頃、山頂部も見えてきた。

黒岳展望台からの富士山
黒岳展望台からの富士山

 曇りでもこれだけ見えれば充分なのだが、快晴の日の展望を知っているだけに物足りない。いつかまた、今度は冬晴れの日に来るか、新緑とツツジの季節に来てみたい。

西に見える節刀ヶ岳・十二ヶ岳
西に見える節刀ヶ岳・十二ヶ岳

 この展望台からも下山できるのだが、岩や木に掴まったりロープがある相当急なコースである。下りでは河口湖に落ちそうな感覚があるそうで、私たち向きではない(笑)

 黒岳の山頂直下は結構傾斜がきつく、御坂峠から登るときは岩場だが、大石峠への西の斜面は樹林の急斜面である。凍結やぬかるみという状況でなければそれほど滑らないが、尻餅はイヤなので慎重に下った。

尾根道を西へ
尾根道を西へ

 黒岳登山の一番の魅力はもちろん富士山の展望だが、もう一つの魅力が尾根歩きの楽しさだ。どこまでも延びているような道を、登ったり下ったり、平坦な道をのんびり歩いたり…が楽しい。山頂まで戻り、再び尾根道を西に向かう。

 2000年の山行の時はその日のうちに帰宅するため、新道峠までしか歩けなかった。今回はもう1泊するので、できたら大石峠まで歩き通すつもりなのである。

すずらん峠
すずらん峠
振り返って見る黒岳
振り返って見る黒岳

〔13:20〕すずらん峠:すずらん峠から近い「すずらん畑」も気にはなるが、釈迦ヶ岳方面は公共交通利用では不便?

 振り返るとこんもりとした黒岳の山頂部が木の間越しに見える。

破風山からの富士山
破風山からの富士山

〔13:45〕破風山:すずらん峠から先はきつい上り下りはなく、穏やかなアップダウンの尾根道である。「破風山」の道標があるが、ピークと言うより尾根の一部という感じ。富士山が見える南斜面は木が払われて、カラマツ越しの富士山が見えた。いくぶん天気が良くなってきたようだ。

 破風山から少し歩いた場所に、定点観測カメラが設置されていた。ソーラーパネルの上に説明板があり、ネットでも撮影画像が見られるらしい。帰宅後に記載されていたwebページのURLにアクセスしたが、更新されていないような…。(追記:その後webページが削除されているのを確認)

 定点観測カメラがあると言うことは…?登山道の左手、南に目を移すと…。

定点観測カメラ
定点観測カメラ
定点観測カメラの説明板
定点観測カメラの説明板
定点カメラ設置場所からの富士山
定点カメラ設置場所からの富士山

 樹林が払われたその場所は、斜面が自然に張り出していて絶好の展望台。この日一番のビューポイントかもしれない。

 ガイドブックには、この尾根には春にカタクリなどの山野草が咲くとある。御坂峠から黒岳へ向かう途中では、「野草の群生地なので踏み込まないように」との注意書きの立て札も見かけた。しかし今年は雪が少なかったため既に咲き終わったのか、あるいはまだこれからなのかわからないが、残念ながら一輪の花も見かけなかった。

新道峠からの富士山
新道峠
大石へ下る
大石へ下る

〔14:10~14:25〕新道峠:新道峠まで来たが、結局スッキリとした天気にならないままだった。ここからの富士山もぼんやりしている。

新道峠からカラマツ林の急坂を下る
新道峠からカラマツ林の急坂を下る

 大石峠まで行くとすると、タクシーに来て貰えそうな奥河口湖オートキャンプ場まで2時間半くらいかかる。この時期ならたとえ17時になってもまだ明るいが、これ以上クリアな富士山が眺められないのなら、ここで下山にしても良いと思った。大石峠まで歩き通すのなら、やはりあと1時間は早く登山開始としたいところだ。

 新道峠で最後の休憩をゆっくり取り下山開始。急な下り坂だがあまり滑らず、調子良くグングン下りていった。下りるに従い空が晴れてくる。何の因果か、前日と同じように夕方になって晴れてくるというパターンになった(笑)

林道との出合にある看板
林道との出合にある看板

〔15:30〕林道に出る:しばらくは簡易舗装路なので、9年前のときのようにしばらく歩いて下り、適当な所でタクシーを呼ぶことにした。

〔16:00〕西沢川砂防ダム:真新しい感じの砂防ダムが現れて、しかも突然見えた富士山にびっくり。記憶には全くないので、その後建設されたダムかもしれない。ダムからは完全なアスファルト舗装の車道に整備され、しばらく下りていくと見覚えがある別荘地の風景になった。携帯電話でタクシーを呼び、別荘地をだいぶ下った辺りを歩いていて、迎えに来たタクシーに拾ってもらった。タクシーで旅館「秀峰閣湖月」に戻る途中、湖の向こうにようやく明るい陽差しに包まれた富士山が見えていた。


登山データ

黒岳 標高:1793m

場所 山梨県


アクセス

富士急行河口湖駅から富士急行バス約16分「三ツ峠入り口」


山行日 2009/03/31

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