余計な前書き 昨年11月の弥山以来、忙しかったわけではないのにいろいろとタイミングが合わず、「山歩き」に半年間ものブランクが生じてしまった。

 その間、このサイトをマルチデバイスに対応するデザインへの、作り直しに勤しんでいた。この作業は過去の山行のおさらいを「机上登山」ならぬ「パソコン上登山」しているようだった。面白くて椅子に座りっぱなしの時間が長くなり、頭を使っても身体はナマりにナマってしまっている。半年ぶりの山歩きはこの際、かる~いハイキングにプラス温泉でいいのじゃないかな…(^^ゞ

 ゴールデンウィーク頃の山歩きプランとしてこの数年来考えていたのは、「鞍掛山プラス小岩井農場の一本桜見物」であった。鞍掛山のことは数年前に、東北在住のネット友人に教えて頂いた。標高897mの低山だが岩手山の南側裾野にあるため、山頂からは遮るものない岩手山が展望できる。特に残雪の岩手山を望む春は、登山道脇が初春の花に彩られるとのこと。計画を詰めたものの、その年の桜の見頃と合わなくて諦めた年があった。鞍掛山での山野草のお花見も、山麓の桜のお花見もと両方を欲張ると、いつまで経っても行かれそうにない。今年は全国的に桜の開花から満開の時期がかなり早かったので、さっさと桜は諦め、ゴールデンウィークを外した日程で鞍掛山ハイキングの目的に絞って行くことにした。代わりに以前から気になっている八幡平山麓の「松川温泉」まで足を伸ばして、もう一泊プラスすることにした。

 宿泊予約の手配を終えて出発までの期間、今年は気温が高い日和が続き、桜前線はあれよあれよという間に北海道北端まで進んだ。各地の山の雪解けのスピードも加速しているようだ。鞍掛山でのカタクリなどの初春の花見も、諦めた方が良さそうな気配だ。あとは山頂からの展望に期待するのみだが、間際になって台風が接近して旅行中に東北を通過するという天気予報…。

鞍掛山 (1)

5月10日 / 晴れときどき曇り

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滝沢モンゴル村

 インターネットで下調べをしていたら、鞍掛山の登山口がある相の沢キャンプ場近くに日帰り温泉施設「相の沢温泉お山の湯」があり、その敷地内に「滝沢モンゴル村」というモンゴルのゲルをゲスト宿泊用に仕立てた施設があることを知った。「お山の湯」に入浴し放題&一泊2食付きで6000円という料金に引かれた。

 順当なら登山前夜は網張温泉に宿泊するプランとするところだが、網張温泉を出発する一番朝早い時間のバスに乗っても、歩き始めるのが10時頃になる。相の沢キャンプ場に近い「滝沢モンゴル村」に泊まれば、もっと早い時間から歩ける。だいたい展望は午前中が勝るものなので、「滝沢モンゴル村」の選択は悪くないかも。なによりゲルに泊まるのが面白そうである。てなわけで、「滝沢モンゴル村」を予約した。

相の沢温泉お山の湯・滝沢モンゴル村入口
相の沢温泉お山の湯・滝沢モンゴル村入口

 滝沢モンゴル村と登山口がある相の沢キャンプ場とは、バスの停留所ひとつ分離れている。バスの本数が少ないので、車道を歩いてキャンプ場まで行かなければならない。実際の距離や歩行時間を知るために、「お山の湯」がある相の沢温泉のバス停で下車せず相の沢キャンプ場まで乗車し、歩いて「お山の湯」まで戻った。距離にして1㎞くらい、徒歩10分~15分だった。

滝沢モンゴル村
滝沢モンゴル村
滝沢モンゴル村
滝沢モンゴル村

 モンゴルの文化紹介や工芸品などが展示された受付用ゲルで、「滝沢モンゴル村」の村長ラオグジャブ・ムンフバットさんに会う。夕食はバーベキューだとのことだが、冷たい風が吹いてかなり寒い日だったので、「お山の湯」内食堂での食事に変更していただいた。

入館証
入館証

 「お山の湯」が無料利用できる入館証を受け取り、私たちが宿泊するゲルに案内してもらう。

 ゲルは中に入れば外の寒気は伝わらずに暖かい。高床式になっているので地面から冷えることもなかった。それでも冷え込みが厳しそうだったので、石油ファンヒーターを持ってきてくださった。夜間になってどんどん冷え込み、更に相当な強風が吹き荒れたため、ストーブが有難かった。ベッドに布団が用意され、山小屋の相部屋よりずっと快適である。

滝沢モンゴル村宿泊用ゲル
滝沢モンゴル村宿泊用ゲル
宿泊用ゲル内部
宿泊用ゲル内部

 窓がないのでドアを閉めると真っ暗だが、電線を引き込んでいて電灯がある。コンセントはないだろうと思って、携帯電話の電池パックをフル充電して数個持ってきたが、ゲルを支える柱にコンセントタップが括り付けられていた。伝統のゲルでも、やはり時代のニーズは無視できない(笑)

 夏場に家族やグループで利用するのが最適だろう。家族や仲間でワイワイとバーベキュー、飲んで多少騒いでいても、周囲には民家がないので許されそうだ。私たちはお山の湯の営業時間が終了する21時前には就寝してしまったが(笑)

滝沢モンゴル村 »

滝沢相の沢温泉 お山の湯

相の沢温泉 お山の湯
相の沢温泉 お山の湯

 岩手県滝沢市が運営する市民のための日帰り温泉施設である。日曜日だったので、夜までお年寄りのグループや家族連れで賑わっていた。売店コーナーには飲料・菓子だけではなく、お団子や総菜風の食品、採れたて山菜、年配者用衣料品まで売っていた。レストランのメニューは、定食セットでも800円以下という料金。市民のための憩いの場という雰囲気だった。

 温泉自体は「加温・循環濾過、塩素系薬剤投入」なのだが、こぢんまりした露天風呂からは正面に岩手山が眺められるという、贅沢なロケーションである。

相の沢温泉 お山の湯 »

 夜8時頃にゲルを出て、就寝前の温泉入浴に行った。岩手山から身が凍るような強風が吹き下りてくる。建物の玄関外に大きな寒暖計が掛けてあり、見てみると目盛は5℃を指していた。寒いはずである。


5月11日 / 快晴

 前夜早く寝たので、「お山の湯」の玄関脇で飼っている鶏より早起きしてしまった(笑)

 夜が明けて外に出てみると雲ひとつない快晴だった。強風も収まっていた。前日は半分雲に隠されていた岩手山が、温泉施設の後に美しくそびえていた。

 7時に「お山の湯」のレストランで、私たちだけ(当日の宿泊者は私たちだけ)に用意してくれた朝食を頂いた。おかずは塩鮭、生野菜とハムエッグ、野菜煮物が少しずつ2,3種類、佃煮、漬物、納豆、海苔という朝食定番セットで、ご飯と味噌汁のお代りOK。

 登山に必要ない荷物を預かって貰おうと気軽に考えていたが、「滝沢モンゴル村」の村長ムンフバットさんはこの日の昼間は盛岡に所用があり、事務所用ゲルでは預かれないとのこと。「お山の湯」で預かって貰うのを取り次ぐために、ムンフバットさんが7時に来てくれる約束になっていた。ご足労をお掛けして申し訳なく、感謝している。

標準コースタイム 約2時間30分(+25分)

「相の沢温泉お山の湯・滝沢モンゴル村」 --(車道の軽い登り)15分-- 相の沢キャンプ場西側コース登山口 --50分-- 分岐 --30分-- 鞍掛山山頂 --30分-- 分岐 --40分-- 相の沢キャンプ場東側コース登山口 --(車道の軽い下り)10分-- 「相の沢温泉お山の湯・滝沢モンゴル村」

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相の沢キャンプ場へ向かう
相の沢キャンプ場へ向かう

 8時前に滝沢モンゴル村を出発した。先ずは登山口までの車道歩きだ。マイカーを持たない公共交通機関利用派はツライ。しかし軽い登りの車道は傾斜が緩く、思ったより楽だった。カーブを回り込むと行く手に青空にそびえる岩手山と、手前にこれから登る鞍掛山が一望できてわくわくしてきた。


登山データ

鞍掛山 標高:897m

場所 岩手県

アクセス

JR盛岡駅から網張温泉行きバスで50分 相の沢キャンプ場下車


山行日 2015/05/11

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