余計な前書き 電車とバスという公共交通機関でのアプローチで行く山選びも、最近は行き詰まりを感じている。小楢山はバスの本数が少ない上、おまけにバスとバスの乗り継ぎという不便を強いられるので、タクシー利用もやむなしである。またかつては自宅からの始発電車とJR各駅停車中央線で行った塩山へも、特急を奮発した。近頃は睡眠不足をおして登るのがつらく、始発で出かけることもなくなった。

 新宿駅で割安になる特急あずさ回数券を購入してホームへ。あれれ、もう並んでいる。結局塩山まで座れずに、デッキの乗客のままだった。

標準コースタイム 約3時間20分

焼山峠 --55分-- 一杯水 --15分-- 小楢山 --10分-- 小楢峠 --30分-- 幕岩 --20分-- 小楢峠 --1時間10分-- オーチャードヴィレッジフフ

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 2、3日前までの週間天気予報では今日は晴れのはずだったのに、直前の予報では曇りに変わってしまった。予報にあわせて関東地方北部より晴れそうな山梨県の山を選んだのに…。このところ晴れの神様から見放されている。夫と妻どちらの行いが悪いのやら…。

 塩山の駅前には特急あずさで到着したハイカーを当てこんだタクシーが何台も並んでいた。大菩薩峠登山口や西沢渓谷行きのバス停に並ぶ人より、タクシーに乗り込む人のほうが多いくらいである。私たちの乗ったタクシーは一路焼山峠へ。途中、「巨峰の町牧丘町」の看板を見送り、車窓にブドウ畑を眺めるようになる。ブドウは既に収穫が終わり、柿がそこかしこに実っていた。約40分で焼山峠到着、タクシー料金は5940円だった。

登山口の子授け地蔵
登山口の子授け地蔵
子授け地蔵の由来解説
子授け地蔵の由来解説

〔9:50〕焼山峠出発:登山口の焼山峠には長野県川上まで伸びている焼山林道の説明の看板があり、川上村へ何度か訪れている夫は興味深そうだった。そして傍らに立ち並んだ子授け地蔵がなんとも可愛らしい。由来によると、子供に恵まれない夫婦が誰にも見られないよう一体持ち帰り、子供が授かったらもう一体を添えて二体にして返す、という信仰があるそうだ。ご利益にすがるにはとうの昔に遅かりしの中年夫婦ではあるが、とにかく手を合わせた。

紅葉は始まったばかり
紅葉は始まったばかり
ヤマトリカブト
ヤマトリカブト

 登山道はカラマツ林の中、背丈を越えるススキのプロムナードである。今年は秋の訪れも紅葉も遅れているので、ススキはまだ穂先を伸ばしだしたばかりだった。カラマツの色づきも始まったところで、その煙ったようなオリーブグリーンが何とも言えず美しい。またマツムシソウ、リンドウ、ヤマトリカブトがまだ咲き残っている。長く厳しかった残暑を反映して、広葉樹などは紅葉する前に葉を枯らした木々が目立つ。

 軽いアップダウンを繰り返して分岐が現れ、短いながらも急登になり台地の上に出た。奥秩父連山が眺められる。気持ちが良い笹原の歩きも僅かで頂上直下の急登である。ひと頑張りで頂上だった。

〔11:15~12:00〕小楢山山頂:山頂は薄くガスに包まれて展望は得られなかったが、広々として気持ちが良い頂上だった。晴れれば木立が切り開かれたところから、富士山が望めるはずである。

 昼食後幕岩に向かう。小楢峠から幕岩まではのどかな尾根道と両手を使っての岩場が交互に現れて、変化に富み面白い。途中の岩場の小さなピークからは、赤、黄、緑の錦に染まる山肌が見えてきれいだったが、手前の木々が写真撮影の邪魔になり残念だった。

幕岩上部
幕岩上部

〔12:30~13:00〕幕岩:幕岩の上部は鎖場である。ここで鎖場苦手の妻は足が届かず無念のリタイア。晴れていて360度の展望が待っているのなら頑張ったのだが…と負け惜しみを言う。テッペンに登った夫も何も見えないのですぐに下りて来た。

〔13:25~13:30〕小楢峠:小楢峠に戻り中牧への道を下山する。幕岩からの道は「父恋し路」、小楢峠からの道は「母恋し路」という情緒がある名がついている。「母恋し路」は樹林帯のなかのつづれ折の急な下りで、霧が立ち込めていた。幻想的と言えなくもないが、14時半だというのに日が暮れ始めたような薄暗さで、背中を押されるがごとくガンガン下ってしまった。

〔15:40〕オーチャードヴィレッジフフ到着:やがて道は車も入れる林道になると、待ってましたとばかりに雨がポツリと落ちてきた。ここまで下りれば用意してきた雨傘で良いのでラッキー。その雨も傘を取り出したのに止んでしまい、ほどなくレストランや宿泊の施設オーチャードヴィレッジフフに到着した。帰りのバスの便も悪いので、ここでタクシーを呼び塩山駅へ。料金約3000円だった。

登山データ

小楢山:標高 1713m

場所 山梨県


アクセス

JR中央線塩山駅焼山峠までタクシー利用約40分


山行日 2000/10/15

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