湯ヶ野温泉 福田家

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 川端康成が一高生のとき天城越えの旅をして宿泊し、旅芸人一座との出会いから、名作『伊豆の踊子』が生まれたという超有名な宿。玄関と2階にある川端康成が宿泊した部屋がある本館部分は当時のままである。

湯ヶ野温泉 福田家
湯ヶ野温泉 福田家
福田家玄関
福田家玄関

 奥に改築されて設備が整った棟があるが、こぢんまりした宿なので静かである。宿泊した日は私たちを含め3組だけだった。

 お風呂は「榧(かや)風呂」、岩風呂のしつらえの男女別内風呂と、混浴の露天風呂がある。脱衣室の前に「入浴中」の札を置いて入る。宿泊客が少なかったためいつも時間を気にせず「貸切」だった(^^)

榧風呂

榧風呂
榧風呂

 浴室はドアを開けて急な階段を下りていく。かやでできた浴槽、古風なタイル、明治12年創業以来の120年以上も前のままだそうだ。こんこんと湧く温泉がいったん枡に溜められて、浴槽を満たす。洗い場はない。若き日の川端康成が、また晩年に宿泊したときに入浴した同じ湯舟に身を沈めていると思うと、少し感慨深い。一浴の価値あり!

川端康成が逗留した部屋

 川端康成が宿泊した当時のままに残されている客室があり、見学ができる。壁に小説の書き出しがしたためられた自筆の色紙がさりげなく飾られている。

川端康成が逗留した部屋
川端康成が逗留した部屋
川端康成自筆の色紙
川端康成自筆の色紙
部屋から橋を望む
部屋から橋を望む

 当時は対岸に共同浴場があった。裸姿の踊子が飛び出て手を振る場面を思い起こす。

玄関ロビーの川端康成コーナー

映画「伊豆の踊子」の写真コーナー
映画「伊豆の踊子」の写真コーナー

 玄関ロビーに川端康成の書や写真を集めて展示したコーナーと、「伊豆の踊子」の映画撮影時のスナップ写真を展示したコーナーがある。

 映画撮影時の写真コーナーを、田中絹代から山口百恵まで順番に見ていくのが面白かった。鰐淵晴子が主役の時の相手役(小説では私)が誰だかわからず、宿の方に聞いて判明。高橋英樹だった(笑)

川端康成の書
川端康成の書
川端康成の書
川端康成の書

 チェックアウトの時に生前の川端康成を知る大おかみさんが、書を進呈された時のいきさつなどを説明してくださった。ちょっと自慢気ではあった(笑)

夕食の膳
夕食の膳

 翌朝は福田家隣の伊豆の踊子文学碑を見てからバス停へ。10年前には鄙びたバスの待合所があった場所は、コンビニエンスストアに変わっていた。コンビニエンスストアの好意で新しい待合所が敷設されてはいたが、そこでは旅を終えた感慨に浸れずなんだか淋しかった。山やハイキングコースはあまり変わらなかったが、町は10年も経てば様変わりするのも当然。「十年一昔」という言葉をかみしめながら天城を後にした。


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