余計な前書き 雁ヶ腹摺山は、山梨県大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」の一番山頂である。五百円札の富士山は、この山頂から見た富士山であることが知られている。大峠まで車が入るため登りが楽ということで、もう何年も前から登りたい山だった。タクシー代がネックになって今日までお預け状態だったが、このところなし崩しに特急電車、タクシーを利用している勢いに乗って出かけることにした。美しい富士山に遇えるかと期待していた。

秀麗富嶽十二景 / おおつきの観光 »

標準コースタイム 約4時間

大峠 --1時間-- 雁ヶ腹摺山 --45分-- 白樺平 --45分-- 百間干場 --10分-- 金山峠 --1時間20分-- 金山鉱泉

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

追記:赤線ルートは計画時及び2016年現在での登山ルートです。金山峠・金山鉱泉間のブルーの線のルートは、この日に実際に下った「新道」ですが、2016年現在は金山峠から下る一部の登山道は、地理院地図に記載がありません。

 大月駅からタクシーで大峠に向かう途中は快晴だった。久しぶりに青空の下でのハイキングができるとわくわくする。真木小金沢林道の標高が上がるにつれ、富士山が姿を見せた。頭に笠雲がかかっている。天気予報では午後から下り坂ということだった。大峠に着くと駐車場でテントを撤収しているグループがいた。彼らの話では昨日の富士山は素晴らしかったとのこと。

〔9:00〕大峠出発:登山口からしばらくは小沢を渡ったりしながら登る。水場の樋の水も道の霜柱も凍っている。道が岩混じりになると、砂場のようなザレも現れ、下りは若干滑りそうである。

 少し開けた場所を過ぎると露岩が多くなり、両脇はヤマツツジの木が多い。登るにつれ空が曇ってきてしまった。あれ、天気予報より早いんじゃないの?と悔しいが、頂上直下の稜線からの富士山の頭はもう既に雲の中だった。

雁ヶ腹摺山山頂
雁ヶ腹摺山山頂

〔10:00~10:30〕雁ヶ腹摺山山頂:カヤトの原に出ると、ガイドブックでお馴染みの五百円札説明板がある頂上が目の前にあった。山頂には10人ぐらいのハイカーがいたが、さすがに10時なのでカメラマン風の人は少なかった。

雁ヶ腹摺山山頂からの富士山
雁ヶ腹摺山山頂からの富士山
写真つきの説明板
写真つきの説明板

 富士山は裾野部分が見えるだけで残念だが、三つ峠山の稜線を手前に配置した姿はやはり絵になる構図。写真つきの説明版があるのでそちらの富士山で我慢する。

 周りに居合わせた一人が持参した本物の五百円札を広げて見比べだしたので、一緒に見せていただいた。説明板には「五百円札に使用した写真の撮影日は昭和17年11月3日」とある。11月初旬なのにきれいに冠雪しているので、最近と比べ昔は寒かったね、と知らないもの同士で話が弾んだ。

 朝から強かった風がいっそう強くなり風花が舞いだした。下山を始めると小雪が降り始めた。後でわかった事だがこの時間に低気圧が通り抜けていったらしい。雪は濡れるほどではないが、一時ひとしきり降った。

〔11:15~12:10〕白樺平:ダケカンバがシラカバに変わっていくと笹ヤブにぽっかり開いた白樺平に着いた。左手に姥子山への道があるものの、背丈程の笹ヤブのトンネルなので利用する人もなさそうだ。シートを広げて今日のお昼の餅入りうどんを作った。食事中金山峠方面から二人の男性が登ってきて、「雪が降ってびっくりしましたね」などと言葉を交わした。

 白樺平から下りていくと奈良子林道にあたる。林道を横切り階段を下りている時、変わった男性が登ってくるのが目に入った。目がチカチカするようなショッキングピンクのヤッケを着ている。彼が近づいて来て、猟銃を肩にしているのを見てハンターだと知る。すぐにもう一人の蛍光黄色の服のハンターにすれ違い、派手な服は理由があるのだとわかった。それにしてもまるで蛍光ペンのようなふたりの服だった。

〔13:20〕百間干場:空は再び青空になり、ぽかぽかと暖かい。急なザレの下りを下りると沢沿いの林道に下りた。百間干場である。ここから金山峠への登山道の取り付きまでは結構林道を下っていく。先の白樺平で出会った方に聞いたとおりだった。

〔13:45~14:00〕金山峠:金山峠に着いたが、金山鉱泉への登山道が工事中で閉鎖中であり、新道に変更されていることを知った。

 今日の山行計画を立てるにあたり、手持ちの94年版ガイドブック、96年改訂版のアルペンガイドと95年版登山地図を参照したのだが、登山道閉鎖の記述はもちろんない。予定していたコースだと金山鉱泉まで沢沿いに、一気に40分で下りることになっていた。果たして新道はどんなコースでどれだけ時間がかかるのかは判らなかった。ともかく後は多分1時間程度の下りだけと推察し、15分くらいの最後の休憩時間をとった。

雁ヶ腹摺山
雁ヶ腹摺山

 歩き出してすぐ送電線鉄塔が建つピークに登った。雁ガ腹摺山と姥子山が良く見えた。

 その後登山道が登りになり、ちょっと待てよと不安になる。持っている地図では、この方向の登山道は大岱山に続く破線の道なのである。案内板を確認するため下の巻き道で金山峠に戻るが、結局判らなかった。

 しかし先ほどの道を行くと道標が現れて一安心。道標はきちんとあるし、整備されよく踏まれている登山道は、5年前の地図に記載がない新しいコースだとは思えないくらいであった。地形が判る場所で、コースが沢筋とセーメーバン山の尾根の間の小尾根につけられている事を確認。尾根を下りて金山鉱泉に到着した時はほっとした。長く感じた下りだった。

〔15:50〕金山鉱泉:ここからバス停までは距離があるため、携帯電話でタクシー会社に電話しようとしたがつながらない。鉱泉宿の山口館に電話をお借りしようと夫が出向いたところ、お風呂上りのお客2人が4時半に予約したタクシーにご一緒させていただくことになった。願ってもないことだったが、楽しみにしていた温泉入浴の時間がとれなくなってしまった。

 タクシーが来て、相乗りさせていただくお客2人が外に出てきてびっくり。白樺平で言葉を交わしたお二人だったのだ。いったい何時何処で、私達を追い越して行かれたのだろうか?

※  反省して帰宅後すぐに新しいガイドブックと登山地図を買った(笑)


登山データ

雁ヶ腹摺山:標高 1874m

場所 山梨県


アクセス

JR中央線大月駅タクシー約40分


山行日 2000/12/10

拍手ボタンを押してくださると管理人の励みになります。

拍手する


画像をクリック(タップ)しても山行記録のページが開きます。

PAGE TOP