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余計な前書き 7月下旬から8月初旬にかけて大きな夏山山行をして、8月後半で温泉旅館にゆっくり泊まっての軽めの山行…というパターンを恒例としていたのだが、諸事情により2005年から8月後半の山旅ができなかった。で、久しぶりに“温泉がメインで登山がおまけ”の山旅である。
“おまけ”とはいえ登山をないがしろにしているわけではない。シーズンが「花の夏山」でもないし「紅葉の秋山」でもなく中途半端だが、温泉を選択基準にして登りたい山はいくらでもある。吾妻連峰の東吾妻山と一切経山は5年前に登っている(下記のリンク参照)が、吾妻連峰最高峰の西吾妻山はまだ未踏だった。避難小屋を利用して東吾妻山~西吾妻山を縦走するのは私たちにはハードルが高いので、いつかは天元台高原からアプローチして西吾妻連峰を歩こうと思っていた。ところがまたしても天気予報が良くない…(泣)
でも白布温泉と新高湯温泉には、かなり期待が高まる。まあ、温泉に入って帰ってくればいいか(笑)
1日目 8月21日 曇りのち雨
東京駅発11時8分の新幹線で米沢へ。米沢駅まで迎えに来てくれる旅館の送迎車に乗り、東屋に着いたのは午後2時半。白布温泉は東京から時間的には案外近かった。
早めにチェックインしたので、夕食までの時間で温泉に既に3回も入ってしまった(^^ゞ
雨が降っていて屋根がない露天風呂に入るのはやめたが、ふたつの内湯でも大満足。特に滝風呂のドバドバと音を轟かせて落ちる、3本の打たせ湯の湯量の多さに感動した。
2日目 8月22日 小雨一時晴れ間→曇り
朝からどんより曇っていて時折小雨が降る天気。白布温泉から路線バスでロープウェイ天元台湯元駅へ。
コインロッカーがあることは天元台高原のサイト上の掲示板で情報を得ていたので、あらかじめ登山に要らない荷物は分けておいた。しかし待合所にコインロッカーが見当たらず、係員に聞いて外階段2階のロッカールームに案内してもらった。コインロッカーはロープウェイで上がった天元台高原駅にもあるとのこと。天元台高原から新高湯温泉吾妻屋旅館へ直接下りる登山道があるので天元台高原に預けようかとも思ったが、下山は湯元駅まで下り、電話で旅館の送迎車を頼むことにした。
標準コースタイム 約2時間50分
歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。
ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。
天元台高原駅の外に出ると、高原はガスに包まれていた。途中で雨が降ってくることを予想して、レインウェアを着ておくことにした。
標高1313mから1818mまで標高差500mを、「しらかばリフト」「しゃくなげリフト」「つがもりリフト」と3本のリフトを乗り継いで一気に上る。楽ちん!
ところが標高差があるだけに距離が実に長い! 最後のつがもりリフトは15分も乗る。こんなホワイトアウトでは展望も見えず、退屈になる。おまけに見下ろす地面が遙か下。高所恐怖症ではない私でもちょっと怖かった。
〔10:30~10:40〕かもしか展望台 :登り切って出た開けた場所が「かもしか展望台」。周囲は岩とハイマツの世界。長~いリフトのお陰で、たった20~30分の登りで森林限界を超えられる。しかし展望台なのに、この天気では何も見えない! 蒸し暑さで初めからバテ気味。10分休憩。
かもしか展望台からほんの少し下ると木道歩きになる。楽ちん! しかし雨に濡れている木道が滑りやすい。人形石方面と西吾妻山方面との分岐から、大凹(おおくぼ)と呼ばれる窪地の木道歩きに入る。
あちらこちらに綿毛になったチングルの群生や、咲き終わったコバイケイソウが見られた。キンコウカは少し盛りを過ぎていたが、まだ色鮮やかに咲いていたミヤマリンドウを見かけた。7月中旬から8月初旬なら、お花畑が美しくて見応えがありそうだ。
木道が終わり、石や岩がゴロゴロしていて歩きにくい道を行くと水場があった。ここから急登でしかも岩ゴロ。登り切ると池塘が点在する湿原「いろは沼」に出た。晴れていれば、景色が良くて楽ちんな木道歩きでウキウキする場所なのに…。
木道の所々に登り下りの傾斜があり、濡れて滑りやすいので注意はしていたのだが、ついに足が滑って転倒してしまった(^^ゞ
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