余計な前書き 上州側からの浅間山の展望を隠してしまうことから「浅間隠し山」と呼ばれ、地元では矢筈山とも呼ばれているそうだ。舗装路が登山口まで延びていて山頂まで90分と手軽なため、マイカー利用で二度上峠登山口からのピストン(往復)で登るのが一般的である。私たちの場合タクシーを使ってのピストン日帰りではもったいない。山頂から浅間隠温泉へ下山すると充実した山歩きになるが、このルートは99年度版のエアリアマップでは破線になっていて(最新版は未確認)、おまけに最後に長い林道歩きも強いられるので躊躇していた。山行計画がなかなか決まらずに上州、西上州の山を念頭において宿泊の予約の電話を入れたのだが、連休のため満室と断られてばかり。4件目の電話で予約が取れたのが浅間隠温泉郷のひとつ、鳩ノ湯温泉の三鳩楼だった。

浅間隠山 (1)

標準コースタイム 約4時間45分

二度上峠登山口 --1時間30分-- 浅間隠山 --2時間10分-- 大平(営林署小屋跡) --1時間-- 清水バス停 --5分-- 浅間隠温泉郷鳩ノ湯温泉

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 軽井沢駅発の北軽井沢行き始発バスが8時40分なので、登山口にそれほど早い時間には着くことができない。しかし軽井沢からタクシーを使えば運賃は1万円を超えそうなので、バスを利用することにした。前日タクシー会社に予約を入れるために電話したら、バス終点北軽井沢の停留所前に営業所があるので予約は必要ないだろうとのことだった。

 バスの車窓からの軽井沢はすでに初冬の雰囲気だったが、鼻曲山付近のカラマツは十分見応えのある黄金色だった。軽井沢には前日に雪が降ったもようで路肩に少し残っていた。バスの乗客は皆「白糸の滝」で降りてしまい、貸切状態のバスで北軽井沢に到着した。タクシーが2台待機していた。

 車が二度上峠へと標高を稼いでいくと、白くなり始めた浅間山が雄大な裾野を広げ雲ひとつない青空に映えていた。「今日は素晴らしい天気で良かったですね。楽しんでください」とタクシーの運転手さんに見送られ、私たちは登山口に向かった。料金は三千数百円(当時)だった。

登山口からの歩き始め
登山口からの歩き始め
浅間隠山
浅間隠山

〔9:55〕浅間隠山登山口:下の駐車場も登山口付近もマイカーがいっぱいで、人気のほどをうかがわせる。それでも遅めの時間のためか登山道が渋滞するほどでもない。程よい傾斜の歩きやすい道を登って稜線に出てから緩やかな稜線を行くと、浅間隠山が姿を見せた。

 殆どの木々は葉を落とし、落ち葉の積もる道は足に優しい。そのうえ地元の登山会によって運動靴でも登れるほどに整備されている。下からの分岐が合わさった上部で一休みした。

気持ちよい稜線の道
気持ちよい稜線の道
背丈ほどの笹が生い茂る山頂直下
背丈ほどの笹が生い茂る山頂直下

 ここから急登になり、久しぶりの登山で息が上がってきた。つづれ折あり草付の道がえぐれた箇所ありで、それまで緩やかな登りだったのを取り返すように登っていく。マイカー利用のハイカーたちは皆、ザックが一様に軽そうで(空身の人も!)うらやましくなってくる。背丈ほどの笹が生い茂る登りを抜けると山頂が見えてきた。右手に開けた展望のかなたに雪化粧の上越の山々が連なって見えた。この南峰のピークから鞍部に下って登り返すが、山頂はもう目の前だ。

浅間隠山山頂

〔11:45~12:50〕浅間隠山山頂:予期していた通り快晴だった空には雲が湧き、浅間山の上部を覆い隠してしまっていた。二度上峠でタクシーを停めて写真を撮らなかったことが悔やまれた。しかしまさしく360度の展望!

東展望 浅間山
東展望 浅間山
南展望 妙義山方面
南展望 妙義山方面
北展望 上越方面
北展望 上越方面

 ひときわ目立つ妙義山のギザギザや鼻曲山、眼下の角落山、榛名山の向こうに赤城山、そして草津、白砂山、谷川連峰が白く輝いていた。

両面山頂標識

浅間山側
浅間山側
上信越側
上信越側

 山頂の賑わいは途切れず、人が入らない写真を撮るのを諦めて、冷たい風がよけられる場所を探して昼食にした。浅間隠温泉への下山路の脇で昼食をしている間、この道を下っていったのはご夫婦が1組と1人の男性だけだった。

浅間隠温泉へ
浅間隠温泉へ

 山頂の大きな道標【←二度上峠・浅間隠温泉→】は実際の登山道の方角を指していないため実に紛らわしい。実際は山頂部の北端に設置されている【須賀尾林道→】の道標に従って林の中の登山道を下りる。どんどん急になってくるのでブレーキを利かせながら下りることになる。

〔13:20〕鞍部(シャクナゲ尾根入口):しばらくすると平坦になって、目の前にピーク(笠岩)が現れる鞍部に着いた。道は山腹を回りこんでなおも下る。

 標高が下がって名残の紅葉が目を楽しませてくれる。時折左手の東側の展望が開ける。ヤセ尾根とはいうものの、岩混じりで緊張する箇所は1箇所だけ(積雪や凍結の場合には危険)で、おおむね歩きやすい尾根道である。しかしやはり急登である。

歩きやすい尾根道
歩きやすい尾根道
東側の展望
東側の展望

 「登りでは使いたくないなぁ」と言っていると今度は家族連れ?のグループが登って来た。年配の男性が眠ってしまった幼児を負ぶっているし、少し遅れて付いていく女性二人も軽装・軽装備で驚いてしまった。


登山データ

標高 浅間隠山:1757m

場所 群馬県


アクセス

JR長野新幹線軽井沢駅バス40分終点北軽井沢→タクシー20分二度上峠登山口


山行日 2002/11/03

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