大雪山旭岳 裾合平 (3)

標準コースタイム 往復 約4時間20分

旭岳ロープウェイ姿見駅 --20分-- 夫婦池 --2時間-- 裾合平(-- 中岳温泉方面への往復 --)--1時間40分-- 夫婦池 --20分-- 姿見駅

 GPSログによる足跡を地理院地図に重ねたルートマップです。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

※ 往路の途中でGPS測定を切ってしまったため、そのポイントから先はGPSログによる足跡ではありません。そのため裾合平での折り返しポイントはアバウトです。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。
ベンチがある場所からの展望
ベンチがある場所からの展望

〔10:35〕ベンチ:しばらく登っていくとハイマツ帯になり、ひょっこりとベンチがある小さい広場に出た。チングルマの絨毯が広がる辺りで話を交わした女性がベンチに座って休憩中だったので、お邪魔して一緒に休憩。再び花の話題で盛り上がった。ここからは北鎮岳と当麻岳と安足間岳の眺めも良い。天気が良ければ、長居してしまいそうな場所だ。

エゾノツガザクラとコエゾツガザクラ

コエゾツガザクラとアオノツガザクラ
コエゾツガザクラとアオノツガザクラ
エゾノツガザクラ
エゾノツガザクラ

 姿見の遊歩道で群生していたピンクのツガザクラが「エゾノツガザクラ」だと思い込んでいた。ところが登るにつれて、花の色がもっと濃いピンク色(赤紫色に近いピンク)のツガザクラも見るようになった。花の形も薄いピンクの花の方は丸く、濃いピンクの方は少し細長くて先端が尖っているという違いがある。

コエゾツガザクラ(アオノツガザクラとの雑種)
コエゾツガザクラ(アオノツガザクラとの雑種)

 調べるとツガザクラ類は自然交配して雑種ができやすく、この辺りではアオノツガザクラも混生しているため、エゾノツガザクラとアオノツガザクラが交配した雑種「コエゾツガザクラ」が多い。薄いピンクで丸い花を付ける方がコエゾツガザクラである。また交配の具合により「ニシキノツガザクラ」と呼ぶものもあるらしい。純粋のエゾノツガザクラは花の形が細長く濃いピンク色をした方だが、完璧な純粋種かどうかの見極めは難しそうだ。ちなみに羊蹄山には交雑する種が分布していないので、エゾノツガザクラの純粋種のみが見られるとか。

雪渓を渡る
雪渓を渡る
雪渓を渡る
雪渓を渡る

 雪渓が現れた。事前にネット情報で知っていたとはいえ、前回歩いたときは残雪など皆無だったので、ちょっと驚いてしまう。雪渓を渡るところはこの後も2,3箇所あった。

登山道のマーキング
登山道のマーキング
当麻岳と安足間岳、手前に小塚と大塚
当麻岳と安足間岳、手前に小塚と大塚

 登りの傾斜もそれほどきつい所はないし、天気が冴えなくても楽しい。当麻岳と安足間(あんたろま)岳の手前には、にょきっとした三角錐の小塚と大塚。奇妙な自然の造形が面白い。

エゾコザクラ
エゾコザクラ
エゾコザクラ
エゾコザクラ

 ナナカマドは白い花を付け、ワタスゲの綿毛は風に揺れ、エゾコザクラも咲き誇り、相変わらず花の道は続いていく。他にはミヤマリンドウやコケモモなどの花が見られた。

裾合平へ
裾合平へ
雪渓沿いの登山道
雪渓沿いの登山道
振り返ると北鎮岳
振り返ると北鎮岳
右手に旭岳
右手に旭岳

 やがて裾合平へと、どんどん下りていくようになった。いくぶん空が明るくなり、旭岳もたっぷり雪を残した北面を見せている。


登山データ

北海道大雪山


アクセス

旭川電気軌道バス「いで湯号」を利用


山行日 2011/07/28

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