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余計な前書き 9月下旬での立山室堂平と弥陀ヶ原の宿泊予約を済ませていたが、週間天気予報が発表されると行動日の後半が台風の影響を受けそう。前年同様またしても、キャンセル料金がかからないリミットでの計画変更。前年は行き先を変更した栗駒山で2度目の紅葉登山を楽しんだが、さて今回はどうしよう?
最近Instagramなどのネットで岩手県の三ツ石山を知った。「日本一の美しさ」と言われている栗駒山を上回る「紅葉の山」だそうである。登山口は鞍掛山山行の際に宿泊した網張温泉か松川温泉である。しかし既に遅し。三ツ石山の紅葉はダントツに早く始まり、9月中旬頃が見頃のピークだとのこと。しかも行程が今の私の体力では少し厳しそうだ。ところで今年の紅葉前線は少し変で、涸沢など中部山岳地帯では一向に紅葉が進まず、東北の山々は平年より数日早めでそろそろ見頃を迎えている模様。Instagramでは三ツ石山はもちろん、秋田駒ヶ岳ムーミン谷の草紅葉などの投稿写真を目にしていた。秋田駒ヶ岳といえば高山直物の「花の山」だが、樹林の紅葉もなかなか美しいようだ。出発日の4日前だったが宿泊予約ができたので、今年の秋山は秋田駒ヶ岳になった。
秋田駒ヶ岳は通称「ムーミン谷」と呼ばれる馬場ノ小路の景観と、ムーミン谷を埋め尽くす初夏のチングルマの大群生が大人気である。ムーミン谷が地元登山者以外にはまだ現在ほどには知られていなかった2008年に、山形在住の友人たちと訪れている(同じメンバーで栗駒山も一緒に登った)。
初夏の秋田駒ヶ岳登山 秋田駒ヶ岳 »
夫とは1997年夏に男女(おなめ)岳と横岳に登っていた。しかし夫はムーミン谷を歩いていないので、あの景色を見せてあげたい。……ん?昨年の栗駒山のときもそんな話だったかな。図らずも今年も昨年と同じ状況、同じ成り行きになってしまったようで……。
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秋田駒ヶ岳八合目登山口への代替バスは、夏山シーズンを除き週末・祝日のみの運行である。平日の場合マイカーでないとタクシーを使うしかない。登山する日の天気予報が最も良い日に合わせたが、昨年の栗駒山のように予報に裏切られると悔しいので、登山口に近い田沢湖高原温泉で2泊することにした。天気が良ければ2日間駒ヶ岳に上がるつもりである。ネットでのタクシー料金検索では片道5,000円くらいらしいが、う~ん……。
前日に田沢湖高原温泉のホテル「ホテルグランド天空」に宿泊。曇っていて田沢湖からホテルまでのバスの車窓から駒ヶ岳は見えず。チェックインの際にホテルに、駒ヶ岳八合目までのタクシー手配をお願いした。メーター料金ではなくタクシー会社の1時間貸し切りプランになってしまうそうで、消費税込みで片道7,000円弱という料金。ギャッとなるが今更仕方ない。
9月30日 天候 晴れ
タクシーを予約したのは8時30分だが、10分前になってもホテルにタクシーがやってこない。ホテルのフロントスタッフが怪訝に思いタクシー会社に電話したところ、なんと予約時間が9時30分になっていたとのこと。予約を入れたフロントスタッフかタクシー会社か、どちらかのミスだった。すぐに依頼した車も田沢湖駅近くから来るので、結局ホテル出発が予定より遅れてしまった。
車が秋田駒ヶ岳に分け入っていくと、青空にそびえる山頂部が見えてきた。駒ヶ岳は赤く染まっていた。思っていた以上の色づきに心が躍った。
今回は紅葉を楽しむ山歩きなので、秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳登頂は度外視して目的地は阿弥陀池である。
標準コースタイム
《予定:シャクナゲコース・片倉コース周回 約4時間》
八合目登山口(シャクナゲコース) --1時間-- 焼森 --15分-- 横岳 --30分-- 大焼砂分岐 --1時間20分-- 阿弥陀池 --(片倉岳コース50分)-- 八合目登山口
《片倉コース往復 約2時間》
八合目登山口 --1時間-- 阿弥陀池 --50分-- 八合目登山口
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〔9:10〕八合目小屋:20分ほどで到着した八合目の駐車場には、既にたくさんのマイカーが駐車中。月曜日だが好天で紅葉が見頃となれば当然だろう。八合目小屋には地元の山岳会メンバーらしいボランティアさんたちがいて、登山届提出の声がけをしていた。小屋の中にコインロッカーが設置されているので、バス利用で登山に不要な荷物を持っている登山者に便利である。売店があるがお菓子と記念品程度の品揃えだった。
〔9:20〕八合目登山口出発:シャクナゲコース入り口は登山口すぐ先の左手にあるはずなのだが、何しろ11年前なのではっきりとした記憶がない。行けどもシャクナゲコース入り口が現れないのに、青空に錦の紅葉が美しい山並みに興奮気味で、おかしいと思いつつも歩が進んでいた。
そのうちツアー登山の団体さんが追いついてきて、彼らに押されるように登って行く羽目になった。10分ほど登って眼下に八合目小屋を望み、そして硫化水素ガスのために草木が生えない山肌が見えてきた。11年前片倉コースで下山したときに見た景色に間違いなかった。シャクナゲコース入り口を見落としてしまったのだ。ここまで登ってしまったら、このまま片倉コースで登るしかない(^^ゞ
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