秋田駒ヶ岳 (4)

標準コースタイム 約4時間

八合目登山口 --(シャクナゲコース120分)-- 焼森 -- 横岳 --30分-- 大焼砂 --20分-- 駒池 --20分-- 男岳分岐 -- 阿弥陀池 --(片倉岳コース45分)-- 片倉岳展望台 -- 八合目登山口

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

ムーミン谷(馬場ノ小路)

 正しい由来は知らないが、秋田駒ヶ岳の火口原で男岳、女岳、小岳に挟まれた谷は、一部の登山者たちにムーミン谷と呼ばれている。6月中旬から7月中旬には、ヒナザクラ、チングルマ、イワカガミなどが群生する。広大なお花畑と火口跡の駒池、荒々しくそびえ立つ男岳の岩峰の眺めとが醸し出す雰囲気はこの世の風景とは思えない、まるで別世界のようだから「ムーミン谷」と呼ばれるようになったのだろうか。

 秋田駒ヶ岳は昔から高山植物の宝庫である。しかし少なくとも私が登った11年前は、登山ガイドブックに花の見所として紹介されているのは、タカネスミレとコマクサの大焼砂付近と他種類の花が咲く阿弥陀池付近が中心だった。当時発行のガイドブックには火口原のお花畑についての記述はあっさりしたもので、登山地図やガイドブックには「馬場ノ小路」の記載もない。だから11年前の山行のときは、コース取りの中に組み入れていなかった。ちなみにそのときは旧道で下山しようとして、阿弥陀池小屋裏手の湿原地帯のチングルマ群生に感激した記憶がある。

 以前はこの火口原のチングルマの大規模群落は、地元の登山者など一部の人たちの知る人ぞ知る場所であったのかもしれない。私自身が「ムーミン谷」を知ったのも、2000年にメル友になった山形在住のBUNさんに教えてもらったからだ。BUNさんには秋田在住の山友達がいて、その方と秋田駒ヶ岳に登っている。

 それが近年有名になってきたのは、おそらくNHKで番組として取り上げたことで田中澄江の『花の百名山』に再びスポットが当たり、「花の百名山」をテーマにした登山ガイドブックも発行されたことも一因だと思う。『花の百名山登山ガイド 上巻』(山と渓谷社・2002年初版版)の秋田駒ヶ岳の項目には、「火口原を埋めつくすチングルマ」のムーミン谷の写真が掲載されていて、火口原を縦断する道が「馬場ノ小路」として紹介されている。このようにしてムーミン谷にスポットライトが当たるようになってきて、ここを歩く登山者が増えてきた。登山者の増加はふつう高山植物群落の衰退に繋がっていく。以前は登山者は群落を縫うようにして歩いていたので道が複線状になり、踏み荒らしによる被害が出ていたそうである。それが現在は木道に置き換えられて、踏み荒らしは食い止められたように見える。皆に知られて訪れる人が増えることにも、メリットがないわけでもないようである。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

〔9:35~10:50〕ムーミン谷:大焼砂から下りて来てここに下り立ったときの驚きは、言葉で表せない。タカネスミレの群落にもコマクサのピンクの帯にも「ひゃ~」と驚いたが、ムーミン谷のチングルマの場合は、花が密集していることに加え谷の雰囲気もプラスされ、まさしく別世界にいるような気分になった。しかもその大群落の中を歩けるのである。木道を行く人々の顔は皆笑みがこぼれている。私たちも笑いが止まらない。

ムーミン谷へ
ムーミン谷へ
馬場ノ小路(ムーミン谷)
馬場ノ小路(ムーミン谷)
ムーミン谷を埋めつくすチングルマ
ムーミン谷を埋めつくすチングルマ
群生の中を行く
群生の中を行く
ムーミン谷のチングルマ
ムーミン谷のチングルマ
ムーミン谷 駒池
ムーミン谷 駒池
三人ムスメ(BUNさん撮影)
三人ムスメ(BUNさん撮影)
撮影:BUNさん
撮影:BUNさん

 興奮気味にたくさんの写真を撮りながらゆっくり歩き、中程で昼食?休憩をした。三人ムスメ登山隊山行で楽しいのは、ランチのときに、それぞれが持ち寄ったものを食べられること。BUNさんのバナナと熱いコーヒー、Y子さんの手作りの漬け物、電車利用の私はたくさんは持参できないのでハウスみかんを。これが定番。チングルマに囲まれてのランチは贅沢な時間だった。


登山データ

男女(おなめ)岳 標高:1637m(今回は登頂せず)

場所 秋田・岩手県


山行日 2008/07/02

拍手ボタンを押してくださると管理人の励みになります。

web拍手 by FC2


画像をクリック(タップ)しても山行記録のページが開きます。

PAGE TOP