上高地ハイキング (2)

コース概要

《往復》上高地バスターミナル -- 河童橋 --1時間-- 明神池(--明神池周遊--)-- 明神館 --1時間-- 徳沢

《往復》上高地バスターミナル -- 中の瀬園地 -- 田代池

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 この山行は赤線のルートで、青線は2011年1月のスノーシューハイキングルートです。

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嘉門次小屋前
嘉門次小屋前

 明神池から今度は「梓川右岸道」で戻り、ウェストン碑を見て穂高橋・田代橋を渡りバスターミナルへ帰る…というのが観光客向けおすすめコース。私たちは再び明神橋を渡って、登山者が闊歩する梓川左岸の道を辿ることにする。

カンボクの実
カンボクの実
マユミの実
マユミの実

〔11:00~11:10〕明神:明神館前に公衆トイレあり。10分ほど休憩。明神館前の広場の、赤い実をたわわに付けている木が目を引く。薄赤い実の木は「マユミ」と知っていたが、鮮やかな実のほうの木の名前を知らない。思いが同じ人がたまたまいて、明神館のスタッフに尋ねてきたらしく「この木はカンボクだそうだ」と連れに話していたので、しっかり記憶。

徳本峠との分岐
徳本峠との分岐
明神から徳沢へ
明神から徳沢へ

 明神を発って少し行くと徳本峠との分岐がある。バスターミナルからずっとほとんど平坦な、ごくゆる~い登り坂だったが、徳本峠との分岐を過ぎた辺りはちょっとだけ山の端を登る形になる。ここで夫が「息が切れる」と顔をしかめていた。そのまま歩いていたが、そういえば夫はちっとも楽しそうではない…。あらためて体調を聞くと、朝の寒さで痛み始めた腰痛は治らないし、風邪のほうも良くないのでもう帰りたい…との仰せ。

 うわ~ん。こんなに天気が良いのに、こんなに気持ちが良いのに。帰るのぉ?

 とはいえ体調が悪いのに無理強いもできない。明神から20分ほど進んだ地点で引き返すことにした。再び明神館に立ち寄って昼食をし、バスターミナルへと戻って来たのは13時頃だった。やはりこのまま旅館に帰るのはもったいない。田代池だけは行きたいし、そうそうまだソフトクリームも食べていない(笑)

 幸い夫の容体は深刻ではないので、夫だけ一足先に帰り、私はもうしばらく上高地を歩くことにした。

梓川越しの穂高連峰
梓川越しの穂高連峰 / 午後

 夫が乗り込んだバスを見送った後、直ちにソフトクリーム売り場へ突進(笑)

 再び梓川岸の歩道に出れば、朝は逆光で暗かった穂高と梓川の景色も明るく、岸辺のカラマツが黄色味を帯びて美しい。午前中は雲ひとつない青空だったが、午後になり雲が湧いた。しかし相変わらずの秋晴れだ。朝に比べ観光客が増えた梓川沿いの道を、田代池目指して歩き始めた。

中の瀬園地のあずまや
中の瀬園地のあずまや
梓川コースを行く
梓川コースを行く

 「ひとりで山歩き」は好きじゃないので楽しさもいまひとつだけど、自分のペースで歩き写真を撮りたいときに連れを気にせず立ち止まれるのは気楽。この年の初め、釜トンネルから歩いてきたスノーシューハイクで、ランチで利用した中の瀬園地のあずまやを通過。観光客がたたずむ田代橋を過ぎ、分岐で梓川コースを取る。

田代湿原と田代池

 50分ほどで田代湿原のビューポイントに着いた。秋色の湿原が陽差しを浴びてオレンジ色に輝いている。背景の穂高連峰はあいにくちょうど吊り尾根に雲がかかって半分隠れていた。そして田代池へ。

田代湿原
田代湿原
田代池と霞沢岳
田代池と霞沢岳

 文字通り「一幅の絵」のような風景が目の前にあった。この場所は季節それぞれで絶景ポイントで、私が上高地で最も好きな景色なのだ。しかし天気に恵まれなければこの感動は得られない。今日は澄み渡る空気に霞沢岳のギザギザのピークは鮮明だった。池は水深の違いでの微妙な色の変化も見て取れる。木立の紅葉&黄葉はまだピークではないが、コントラストが強くなく優しくふんわりしたこの色づき具合も、それはそれでまた良かった。かえって景色から詩情が感じられ、何回か訪れた中で最高の田代池だった。

 湿原のビューポイントに戻ると、穂高の上の雲が僅かに動いて吊り尾根が見えていたのでシャッターを切った。満足満足。一人で残って大正解!

 今まで上高地での散策は、北アルプスから下山した後の「おまけ」のように考えていた。今回上高地の景色を楽しみながら歩くことに徹したら、上高地の景観の美しさを再認識した。かつて通っていた英会話教室のイギリス人講師は山好きで、彼は日本滞在中に東京のオアシス高尾山から箱根の山、そして槍ヶ岳も登山して帰国した。彼に日本でいちばん好きな風景を尋ねると「上高地」と答えたことがある。そんなことを思い出しながら、上高地は世界に誇れる日本の景観のひとつなのだと思った。

 15時過ぎにバスターミナルに戻って来ると、沢渡駐車場行きバス乗り場の前には長蛇の列。最後尾に並んだが発車したバスに続いてすぐに空車が来たので、5分くらいですぐに乗車することができた。翌日乗鞍高原で話をした複数の人から、連休前日のこの日も夕方の上高地バスターミナルは混雑し、長時間待って最終バスにやっと乗れたなどど聞いたので、早めのバス乗車も大正解だった。


坂巻温泉 坂巻温泉旅館

坂巻温泉旅館
坂巻温泉旅館

 1月にも宿泊したわけだが、やはり坂巻温泉旅館は良い温泉旅館だと確信した。先ず温泉の泉質やかけ流し状態が良い。接客態度が押しつけがましくなく慎ましい感じがして心地よい。環境がとても静かなことも良い。そして前回にも感じたことで、今回またしても感心したのが、客室はもちろん館内ぜんぶの掃除がきっちり行き届いていることだった。数多くの旅館・ホテルに泊まってきた経験上、座敷は掃除機をかけてあっても床の間の隅や調度品や襖の敷居に長年の埃が積もっていて目に付くことはよくある。私はそういうことに目くじらを立てるタイプではないが、浴室脱衣所やトイレが不潔なら、二度と泊まりたくなくなる。客室や館内がきれいな方が、やはり気持ちよい。

坂巻温泉旅館の夕食
坂巻温泉旅館の夕食
坂巻温泉旅館の「鯉のうま煮」
鯉のうま煮

 料理についてだが特段凝った献立ではないが、焼きたて、揚げたてを持ってきてくれるので美味しく頂ける。川魚があまり得意ではない私も、ここの「鯉のうま煮」は大好きである(^^)

 温泉は濁り湯ではないが良く温まり、料理に華はないが作りたてを味わえる。こぢんまりとしているが、古びてはいない館内。控えめだけどツボを押さえたサービス。坂巻温泉旅館は、あとからじわじわと温もり、身体と心に染み渡る温泉のような旅館だと思っている。


登山データ

場所 長野県


山行日 2011/10/08

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