スポンサードリンク
テラスの一角には三浦雄一郎さんの父君である、故三浦敬三氏のメモリアルプレート。雄一郎さんとその子息三浦雄大さん、豪太さんのサイン入り。昼食の準備ができたとの合図でダイニングルームへ。うわ~!ガラス窓にもエベレストが映っている!
ホテルの屋上には展望台がある。展望台に出る手前はガラス張りのサンルームになっていて、暖かい太陽の恵みと360度の展望を得られる。午後はずっと展望台とサンルームで過ごした。
エベレストを望遠レンズで見るとイエローバンドがよくわかる。エベレストも良いが実はもっと惹かれたのは、“母の首飾り”という意味を持つアマ・ダブラムと、肩に獅子のように見えるカンテガ(Kantega 6685m・6779m / カンテガとは雪の馬の鞍という意味)を覗かせるタムセルクだった。ヒマラヤ襞(ひだ)がよく見える。
3時を回ると雲がわき始めて、ヒマラヤは姿を隠してしまった。冷え込んできて、ダイニングルームの暖炉に火が入った。赤々と燃える薪の暖かさがうれしい。ツアーメンバーと暖炉を囲んでの語らいが楽しい。暖炉の脇の壁には、大きな一枚岩が埋め込まれている。建築前からあった岩をそのまま活かした造りになっている。
ふと窓の外を見ると、少しだけ雲が切れてアマ・ダブラムとタムセルクの山頂部が覗いていた。慌ててテラスに出て見守った。テラスの出入り口に大きな寒暖計がかけてあり、外気温は+2℃。乾燥しているためか気温より冷え込む感じがする。
寒さに耐えて待つと、やがてアマ・ダブラムのてっぺんに灯が点ったような山頂光が輝いた。そしてタムセルクも雲の切れ間の夕日を受けて燃えた。すぐに再び雲が全てを覆い、ほんの一瞬の出来事だった。
画像をクリック(タップ)しても山行記録のページが開きます。