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第9日目 11月30日 カトマンズ →(国内便)→ ポカラ(日本山妙法寺の丘,国際山岳博物館など観光) ポカラ泊
エベレストホテルでは4階の客室だった。朝カーテンを開けると、盆地を取り囲む前衛の山々から頭を覗かせている白い峰が、ピンクに染まっているのが見えた。本来なら成田空港に帰着しているはずの時間だった。
この日から移動や観光などの団体行動に限り、私たち同様バンコク国際空港封鎖で帰国が遅れることになった、同じツアー会社の別のグループツアーの人たちと一緒に行動することになった。
ツアー会社が急遽予約したフライトのため、座席は友人ともツアーメンバーとも離ればなれだったが、幸運なことにまたしてもヒマラヤが見える右窓際の席。離陸して雲の上に出た直後から、青空にヒマラヤの大展望が広がり、窓にへばりついて興奮しながら眺めた。
山の名前ひとつひとつは断定できないが、地図上では東から西へ飛ぶので、ランタン・リルン(Langtang Lirung 7234m)を含むランタン山群、ガネッシュヒマール(Ganesh Himal 7422m)、ヒマールチュリ(Himal Chuli 7893m)、マナスル(Manaslu 8163m)が見えているはず。
やがて特徴があるマチャプチャレ(Machapuchare 6993m)を含むアンナプルナ山群が見え、飛行機は高度を下げていった。
次第に近づいてきたポカラの町は、茶色っぽく見えた上空からのカトマンズとは違い、緑が豊かでみずみずしい。
タラップを下りてポカラ空港施設へと歩くとき、アンナプルナ山群がくっきりと見えていて驚いた。飛行機が荷物を下ろす間に屋上展望台に上がり、しばらく展望を楽しんだ。
添乗員さんの話では、地球温暖化のためか最近は晴れてもクリアな展望が得られなくなってきているそうだが、この日はダウラギリ(Dhaulagiri 8167m)も見えるほどの大展望だった!(^^)!
空港から私たちを迎えに来ていたマイクロバスに乗り込んだ。このバスはツアー会社が急遽チャーターしたもので、ポカラ滞在中ツアー全体での行動時の“足”になる。車はインド製で見かけは普通だが、車内はかなり年季が入っていた。窓のカーテンは引きちぎれ、シートはガタガタ。テレビが入っているはずのボックスは荷物棚。おまけにフロントガラスはインド風のピラピラで飾られ、車内の前にヒンドゥーの神様のステッカーが張ってある。こういうバスに乗ること自体は、個人旅行ならともかく普通のツアー旅行では経験できないことなので、個人的には大歓迎で面白がっていたのだが…。実は後で面白いとばかりはいえない体験をすることになる。
ネパール延泊は海外保険の保障対象になるので宿泊費は帰国後の申請により保険でカバーできるが、ポカラ観光自体は自由参加のため、マイクロバスのチャーター費用は参加メンバーでの折半である。
空港から宿泊するホテルへ。宿泊したのはレイクサイド地区にあるホテル「トレク オ テル」。お土産店、レストランが軒を並べた通りにあり、道路を隔ててフェワ湖を望む。
泊まった部屋がラッキーなことに、部屋のバルコニーからアンナプルナを展望出来る部屋だったので、夕焼けのアンナプルナも見ることができた。
チェックインして部屋に荷物を置いてから、日本山妙法寺の丘へ出発。