ヨーホーレイクとヨーホーパストレイル (1) / Yoho Lake & Yoho Pass

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第4日目 8月2日

 雨上がりの朝の湖は霧に包まれていた。エメラルドレイクは分水嶺の西に位置して、太平洋沿岸の湿った温暖な気候の影響を受ける。カラカラに乾燥していたレイクルイーズと比べ、空気がしっとりしていて心地よい。温暖といってもこの日も平年よりは冷え込み、朝食のためにフロントとレストランがある棟まで行くにも寒くてジャケットが必要だった。宿泊敷地内の小道の脇には、植えてある花と野の花が混じり合って咲き、美しさを競っている。

早朝のエメラルドレイク
早朝のエメラルドレイク
フロント棟のテラス / Emerald Lake Lodge
フロント棟のテラス

 前日早く下山した“健脚組”は代替としてNatural Bridge(ナチュラルブリッジ)を見に行った。不公平にならないようにとの計らいで、私たち“ゆっくり組”はハイキングの前に寄って行くことになった。

ナチュラルブリッジ / Natural Bridge

ナチュラルブリッジ案内板 / Natural Bridge
ナチュラルブリッジ案内板
ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)
ナチュラルブリッジ
危険な行為 / Natural Bridge
危険な行為
逆巻く激流 / Natural Bridge
逆巻く激流

 ナチュラルブリッジはキッキングホースリバーが侵食した岩が自然の橋のようになったもので、かつては実際に「橋」として使われていたとか。現在は危険なので柵が設けられ歩行禁止になっているが、怖いもの知らずの観光客が柵を乗り越えていた。以前渡った体験を持つガイドさんでも、岩が滑りやすく怖かったそうである。

コース概要

入山口 ---(1.3km)--- アイスライントレイルとの分岐 ---(2.4km)--- ヨーホーレイク ---(0.9km)--- ヨーホーパス(ヨーホー峠) ---(4.7km)--- エメラルドレイク北端 ---(2.3km)--- エメラルドレイクロッジ
エリア ヨーホー国立公園
歩行距離 11.6km
標高差 318m(逆コースでは538m)
最高地点 1838m(ヨーホーパス)
コースタイム 約5時間30分

 小雨模様のなかナチュラルブリッジの見学を終えて車に乗り込み、前日のアイスライントレイルと同じ Whiskey Jack Hostel の手前にある入山口へ。

 車(車高が高い四輪駆動車)のステップが濡れていたので、車を降りるときに足を滑らせてしまい、ステップで思い切りお尻を打ってしまった。一瞬気が遠くなりそうな痛みだったが、歩くのに支障がなくて安心した(^^ゞ

 ハイキングスタート地点と途中のポイントをマーカーで示した地図です。ポイント地点の写真も見られます。GPSログを取得していないので、ポイントの位置はアバウトです。右端の拡大アイコンで別画面で大きな地図が開きます。

 雨が本降りになったのでレインスーツ上下を着込んだが、ガイドさんが駐車場へ車を置きに行っているのを待つ間に雨はやんでしまった。この日の“ゆっくり組”参加メンバーは前日の“ゆっくり組”メンバーに1組のご夫婦が加わって計6人。ガイドは女性のカトウさん。豊かなキャリアをお持ちで話題が豊富な人である。

トレイル
トレイル
ゴルフティーのようなコケ
ゴルフティーのようなコケ
サルオガセ
サルオガセ

 太平洋沿岸の湿った温暖な気候の影響で、このハイキングコースには花が多い。また乾燥したレイクルイーズ周辺との違いは、コケや地衣類が多いことだ。倒木や岩は苔むし、樹木にはサルオガセが絡み付いている。ゴルフティーのようなコケが面白い。

 しっとりした空気は喉の乾きが抑えられて良いのだが、登りのときは蒸し暑くて汗をかく。最初の休憩で全員レインウェアを脱いだ。湿った気候ということは蚊やブヨも多いわけで、さっそく蚊に刺されてしまった。

 花が多いということは実も多い。タケシマラン、ゴゼンタチバナ、ユキザサなどの赤い実が目を楽しませてくれる。クロマメノキ(ブルーベリー)やワイルドストロベリーは野生動物に豊富な餌を提供している。

wild strawberry(実)
wild strawberry(実)
wild strawberry(花)
wild strawberry(花)

 人間(ハイカー)は本来採ってはいけないルールがある国立公園内だが、ガイドさん公認?のお目こぼしで味見してみた。wild strawberryはなかなか美味しい。

 アイスライントレイルとの分岐から少し登れば、その先はヨーホーレイクまで起伏が少ない巻き道である。ガイドさんに花の名前を教えてもらいながら、ゆっくり歩く花見ハイキングである。

 「シーッ、ライチョウがいます」とガイドさんが指差すトレイル脇には母鳥と3羽のヒナ鳥が散歩中だった。高山帯に住むライチョウ(Ptarmigan)ではなく、亜高山帯のブッシュに住むハリモミライチョウ(Grouse)である。皆で近寄ったとたんにライチョウたちは飛び立ってしまった。

 ライチョウが飛び移ったブッシュの向こうの木の枝にカメラを向けていると、背後の夫が「こっち、こっち」と言う。なんとヒナの1羽が夫の手に止まっていた。どうやら反対側に逃げようとした粗忽モノで、まだ羽の力が弱くトレイルを飛び越えて木の枝に移れなかった、そこにカメラを構えていた夫の手があった…というところなのだろう。この手乗り文鳥ならぬ“手乗り雷鳥”のハプニングにはガイドさんもビックリ。

手乗り雷鳥(^^)
手乗り雷鳥(^^)
ライチョウの幼鳥
ライチョウの幼鳥

 皆で囲んで写真を撮ってもライチョウは逃げない、いや逃げられない。母鳥と他のヒナは反対側の木の枝からこちらを見守っている。しばらくして勇気をふるい飛び立ったヒナは側の木の枝まで飛び移ることができて、母鳥も私たちもホッとした。


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