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余計な前書き プロフィール紹介のページ で書いているように、私たち夫婦が“夫婦での”登山を始めたきっかけのひとつは、13年前のカナディアンロッキーへの観光旅行だった。レイクルイーズからレイクアグネスまでのミニハイキングで、美しい氷河湖を見ながら歩く楽しさを味わった。またモレーンレイクの美しさに魅せられて、いつかモレーンレイク湖畔に建つロッジに宿泊してハイキングをしてみたいとも思った。
夫婦で山歩きを続けて13年。今年の秋には銀婚式を迎えるので何か記念の山旅をと考え、再びカナディアンロッキーを訪れることにした。カナディアンロッキーはスイスアルプスと異なり、登山口までのケーブルカーやロープウェイなどがない。そのためたとえハイキングと言えども標高差があったり、歩行時間も6時間前後になる。参加したハイキングツアーのスケジュールは、観光やショッピングの時間は全くというほどなくて、5日間のハイキング三昧。日本でいえば日帰りで登れる低山の登山を毎日連続5日間するような具合になる。最近はあまり山に行っていないので、体力に多少不安があった。しかし登山ガイドさんの巧みなリードと雄大な景色とに励まされて、スケジュールをこなすことができた。
野生動物との出会いも多く、食物連鎖を含めたありのまま、そのままの自然がそこにある…と感じられるカナディアンロッキーの魅力を存分に堪能してきた。
ルックJTBハイキング 『エメラルドレイクに泊まる本格カナダハイキング8日間』
海外トレッキングツアーを企画販売している旅行会社はいろいろあるが、以前積み立てていた「旅行積立預金」が満期になったものがあり、それを利用するためLOOK JTBのツアーに参加することにした。ホテルが五つ星Aクラスというのは贅沢すぎるのだが、観光での団体さんが宿泊できないエメラルドレイクロッジに宿泊できるのは魅力。また充分なキャリアを持つ現地在住の日本人登山ガイドが派遣されるなど、メリットは大きかったと思う。
カルガリー空港で旅行会社の送迎担当者の出迎えを受け、関西空港から出発したメンバーの到着を待ち合流。メンバーはカップル6組と単独で参加した男性1人の合計13人。年代は30代前半のご夫婦から72歳の男性までで、中心は私たちと同じくらいの50~60代夫婦だった。
ハイキング日の5日間の昼食にはお弁当がついた。それもデザートつき(^^) ほかにランチ用のウーロン茶缶と500mlのミネラルウォーターの支給あり。
第2日目7月31日 レイクルイーズハイキング:日系仕出屋さんのおにぎり(日本のお米?でvery good)とおかずの折詰。なぜかあんドーナツが入っていてこれが美味。
第3日目8月1日 アイスラインハイキング:同じ日系仕出屋さんのカツサンド&ハムサンド(very good)とみかんの缶詰の中身がカップに入ったもの
第4日目8月2日 ヨーホーレイクハイキング:別の日系仕出屋さんのおにぎりとマンダリンオレンジ
第5日目8月3日 ラーチバレーハイキング:カナダの仕出屋さんのサンドイッチ(good)とバナナ、リンゴ、プラム各1個
第6日目8月4日 バーストールパスハイキング:日系仕出屋さんの大阪寿司、海苔巻き、稲荷寿司
カナディアンロッキーには山麓や湖畔の散策路、峠や展望が開けた場所までの往復あるいは周回する日帰りハイキングコース、そして山頂へ至るトレイル(登山道)、岩壁のロッククライミングとバラエティに富んだ様々なコースがある。仮にロッククライミングの対象の山でも、別のコースでは登山道で山頂に達することができる山もあるそうだ。ただし岩場を両手両足を駆使してよじ登るような箇所があるコースは「スクランブル」と称し、歩くだけで登れるハイキングコースとは区別されている。
私たちが参加したハイキングツアーでは、バンフ国立公園、ヨーホー国立公園そしてカナナスキスカントリーのデイハイキング(日帰り)コース5コースを歩いた。行動時間は5時間から6時間程度、標高差は500m前後である。
第1日目7月30日 バンクーバー →(国内便)→ カルガリー →(専用車)→ レイクルイーズ泊
成田を夕刻出発し約9時間のフライトでカナダ・バンクーバー空港に到着。バンクーバーは雨だった。
入国審査後、カルガリー空港への乗り継ぎを行う。この日の昼食と夕食はツアーに含まれていないので、空港内のデリカテッセンでカルフォルニアロール(アボガド巻寿司)の折り詰めを調達した。ところが国内線の航空機内では座席が夫婦泣き別れで、結局ホテル到着まで食べられなかった(笑)
私の座席は窓際だったから、窓におでこをくっつけて翼の下の景色に見入って2時間、カルガリー空港に到着。
バンクーバー空港で腕時計をいったんバンクーバー時間(パシフィックタイム・サマータイム)に合わせたが、国内便の機内で1時間プラスしたマウンテンタイム(カナディアンロッキーがあるアルバータ州とブリティッシュコロンビア州の一部ではマウンテンタイムという時間帯を採用)に合わせ直した。デジタルカメラの日付と時刻も変更した。
市街地を抜けて13年前にも通ったアイスフィールドパークウェイ(ハイウェイ)を、一路レイクルイーズへ向かう。白っぽいエメラルドグリーンの河と針葉樹の森とロッキーの岩山というカナディアンロッキーに特徴的な美しい車窓風景が広がるが、時折ポツポツと雨が降る曇り空では、景色にも心は浮き立たない。
13年前にも宿泊したホテルレイクルイーズはその後FAIRMONTに買収されたが、建物は何も変わっていなかった。フロントに向かって左手のアーチ型の窓に切り取られた、レイクルイーズとビクトリア氷河の絵画のような景色はため息が出る。
The Fairmont Chateau Lake Louise »
チェックインして部屋に落ち着いた。窓際のテーブルの上にパソコン用のインターネットケーブルが設置されている。そしてワインクーラーの氷に冷やされたハーフボトルのワインが「Mr.&Mrs.○○」と私たちの名前が書かれた封筒入りカードと一緒に置いてあった。疲れていてカードの文字、つまり英語を読む気が起きず、単なるウェルカムドリンクのサービスと思い込んで喜び勇んで飲んでしまった。ところが後でカードの文面を読むと…。
“Congratulations! Wishing you can a pleasant Honeymoon ...” ん?なんだ、これ。翌日ガイドさんに相談したところ、マネージャーがハネムーンカップルと勘違いしての手違いだろうとのこと。銀婚式を祝ってもらったと思うことにした(笑)
ホテル内のショップは多少入れ替わりがあったようだ。以前にはなかったと思うのだが、カフェとテイクアウトのデリショップが入っていて、ミネラルウォーターのペットボトル、パック入りカットフルーツなどハイキング用に調達するのに便利であった。部屋でバンクーバー空港で買ったお弁当を食べた後、レイクルイーズの湖畔を散策。ホテルの佇まいは変わらなかったが、湖の奥のビクトリア氷河の氷河自体が小さくなっているような気がした。地球温暖化の影響だろうか。
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