トゥームストーン準州立公園とオーロラダンス (1) 第3日目 8月24日

 前夜の夜更かしにもかかわらず、ムースクリークロッジでの出発時間は8時。この日のドライブは前日同様、およそ6時間の予定である。

ムースクリーク → イーグルプレインズ / イーグルプレインズホテル泊

 ドライブ中のGPSログをグーグルマップに重ねた移動マップです。ポイントのマーカーをクリックまたはタップすると、写真や説明が見られます。右端の拡大アイコンで別画面で大きな地図が開きます。

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グラベル湖 / Gravel Lake

グラベル湖 / Gravel Lake
グラベル湖 / Gravel Lake

 1時間ほど車を走らせ、この日最初の休憩地のグラベル湖。湖面はさざ波ひとつなく、黄葉が始まってきた岸辺を映し込んでいる。岸辺の草花も実を付けていて、やはり「秋」は始まっていた。早朝は晴れていたのに、だんだん雲が増えてきて、空はどんよりしていた。前日より気温も低い。

実を付けたゴゼンタチバナ
実を付けたゴゼンタチバナ
Bearberry(ベアベリー)
Bearberry(ベアベリー)
Bearberry(ベアベリー)か?Mountain Cranberry(マウンテン・クランベリー)か?

 このよく似た実を付けるこの2つの違いが見分けにくい。インターネットで検索するとたくさんの画像にヒットし、手持ちの書籍『カナディアンロッキーの高山植物』には、ベアベリーの花の写真には実の写真も添えられているし、この日後に行ったトゥームストーン準州立公園のビジターセンターで貰ってきたパンフレット『Common Yukon Roadside Flowers』には、両者の違いを写真を並べて記述してるのに、だ。それらを見比べ、web上の画像を見比べ…しているうちに、かえって判断が付かなくなってくる(笑)

 パンフレット『Common Yukon Roadside Flowers』の写真では、ルビーのように輝く赤い実を付けているのはベアベリーで、マウンテン・クランベリーの実の色は濃い赤。英語の記載を理解できる部分だけ読む(真面目に辞書で訳せば良いのですが…)と、葉の形に違いがあり「マウンテン・クランベリーは楕円形、ベアベリーは細長い」とある。で、グラベル湖畔で撮影してきたのは、Bearberry(ベアベリー)、別名Kinnikinnick(キニキニック)としておきます(^^;

 ちなみにMountain Cranberry(マウンテン・クランベリー)はツルコケモモのこと。Bearberry(ベアベリー)の別名はKinnikinnick(キニキニック)といい、先住民の言葉で「何か吸うもの」を意味し、タバコとして吸っていたとのこと。

デンプスター・ハイウェイ / Dempster Highway

 グラベル湖から40分ほど走行して午前10時、クロンダイク・ハイウェイとデンプスター・ハイウェイとの分岐点に着いた。デンプスター・ハイウェイのスタート地点には案内板があるので、下車してツアーリーダーの説明を聞いた。

デンプスター・ハイウェイ案内板の地図
案内板の地図
デンプスター・ハイウェイの案内板
デンプスター・ハイウェイの案内板
デンプスター・ハイウェイの案内板
デンプスター・ハイウェイの案内板

 案内板にある写真のなかに、ツンドラが紅葉で赤く染まったトゥームストーン準州立公園の写真がある。そう、これ。これを見たくてやってきたのだ…と思いつつ写真を眺めていたら、毎年ユーコンを訪れるツアーリーダーさん曰く、「残念ながらこんな風には見えないと思ってください。紅葉シーズンにはまだ早いです」と。うん、やはりそうだろうなぁ…残念だけど(>_<)

デンプスター・ハイウェイは未舗装
デンプスター・ハイウェイ

 デンプスター・ハイウェイはこの場所から北極海近くにある「イヌビック(Inuvik)」という村まで、ツンドラ地帯の中を貫く全長736kmのハイウェイである。ツンドラの永久凍土の上に造られているため、舗装しても暖かい季節に永久凍土が緩むと、道路はゆがみ波打ってしまう。保守しきれないので全線未舗装路である。

Foxtail Barley
Foxtail Barley

 ドライブ中の道路脇に生えている、金色の穂をした植物が気になっていた。この場所にも群生があり、「フォックステール」と教わった。パンフレット『Common Yukon Roadside Flowers』では、Foxtail Barley(フォックステール・バーレイ)とあり、イネ科に属する草である。穂の根元が紫色になっているのもあり、風にたなびくと美しい。

橋を渡りデンプスター・ハイウェイに
橋を渡りデンプスター・ハイウェイに

 クロンダイク川に架かる橋を渡り、デンプスター・ハイウェイを進む。未舗装路でもその後ロードローラーと毎日のようにすれ違ったので、頻繁にメンテナンスしているらしい。しかしドライバーでもあるツアーリーダーさんは、パンクや事故に気をつけて、スピードを落として運転していた。

デンプスター・ハイウェイの車窓風景 (1)

紅葉が進んでいく車窓風景 / トゥームストーン準州立公園内に入った辺りからFold Mountain Ridge付近
デンプスター・ハイウェイの車窓風景
車窓風景
デンプスター・ハイウェイの車窓風景
車窓風景
デンプスター・ハイウェイの車窓風景
車窓風景

 車窓から見える景色がそれまでと明らかに変わり、標高がある山が見えるようになってきた。そしてその山腹にアスペン、ポプラが黄色の彩りを添えていた。道路脇の広葉樹の色づきはまだ浅いが、下草のヤナギランが真っ赤だ。車内では誰彼となく「あそこ、きれい!」、「紅葉してきたねぇ(^^)」、「いいぞ、いいぞ」と声が上がった。どうやらユーコンは私たちを歓迎して、今年は紅葉の進み方が平年より早いようだ(^^)/

 ポプラ、アスペンの色づきが美しい川縁で下車し、撮影休憩を取った。アスペン(和名:ヤマナラシ、別名ハコヤナギ)は、風でその葉が揺れやすく、黄金色の葉が触れあってチリチリと音を立てる。ポプラはアスペンより背丈が高い木だとのこと。

休憩ポイントでの風景
休憩ポイントでの風景
休憩ポイントでの風景
休憩ポイントでの風景
休憩ポイントでの風景
休憩ポイントでの風景
アークティック・ポピー(Arctic poppy)
アークティック・ポピー
(Arctic poppy)

 足元に美しい花が一輪だけ咲いていた。帰国後の調べで「アークティック・ポピー(Arctic poppy)」と判明。直訳すれば「北極ヒナゲシ」。ツンドラに咲く花である。

 美しい景色と珍しい野の花に有頂天になって写真を撮っていたが、顔に寄ってくる小さな羽虫が気になっていた。どうもブヨみたい…。ツアーリーダーさんは「サンドフライでしょ。長袖長ズボンなら刺されないから大丈夫」とこともなげに言う。え?サンドフライってブヨじゃないの? ユーコンのアウトドアレジャーではブヨが多そうだと思っていたが、グリーンシーズンも終わり秋なのだから大丈夫と思い、虫除けグッズは虫除けパッチしか持参してこなかった…。

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