トゥームストーン準州立公園とオーロラダンス (4) 第3日目 8月24日

ムースクリーク → イーグルプレインズ / イーグルプレインズホテル泊

イーグルプレインズホテル / Eagle Plains Hotel

 2連泊で宿泊するイーグルプレインズホテルに18時到着。走行距離は374㎞だった(スマートフォンのGPSアプリによる)。プレハブ工法で建てたような外観だが、客室はちゃんとしたホテルで快適である。

※ Wi-Fiのサービスはあるが、有料とのこと。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。
イーグルプレインズホテル全景
イーグルプレインズホテル全景
イーグルプレインズホテル
イーグルプレインズホテル
奥にキャンプサイト(オーロラ撮影場所)
奥にキャンプサイト
(オーロラ撮影場所)

 ホテルの隣にはガソリンスタンドがある。デンプスター・ハイウェイのスタート地点からここまでの道程に、ガソリンスタンドはない。イーグルプレインズホテルにはガソリンスタンドだけではなく、自動車整備場まである。デンプスター・ハイウェイは未舗装路のためパンクや故障が少なくない。ツーリストやドライバーには有難い施設なのだそうだ。

 ダイニングルームは簡素でいかにも食堂という感じだ。コックひとりで調理していて(バケーションシーズンのピーク時を外れていたためかも)、朝食・夕食共にビュッフェスタイルが基本のようだ。私たちツアーはプレートでのコース料理を注文したので、コックさんは大奮闘だった(笑)。凝ったメニューではないが、家庭的な味で美味しかった。しかし、量が多い!

イーグル平原 / Eagle Plain

 オギルビーリッジ展望台と同様に、尾根のような高台に延びるハイウェイの脇にホテルが建っているので、とにかく見晴しがよい。ホテルの名前の「イーグル・プレイン(平原)」の広大な景色が見晴らせる。見渡す限りひとつも人工物がない平原に圧倒的された。

 夕食後にツアーリーダーに案内されて、オーロラの鑑賞・撮影の場所へ下見に行った。ホテルの北端にある小高い場所にあるキャンプサイトで、砂利で整地してありキャンピングカーが2,3台駐車中。

イーグルプレインズホテルの裏手から望むイーグル平原の西方面
イーグルプレインズホテルの裏手から望む
イーグル平原の西方面

 そこからはホテル正面から見るイーグル平原の東方面ではなく、ホテル裏手から望むイーグル平原の西方面が一望できた。午後9時になろうとする時間だが、日没前の夕陽が平原を照らしていた。高台の紅葉したヤナギランが夕陽を浴びていっそう赤い。スプルースの木立の配置といい、なんと美しい風景なのか!

イーグル平原にハクトウワシ?が飛ぶ
イーグル平原にハクトウワシ?が飛ぶ

 その風景の中にちょうど大型の鳥が飛んできた。遠くてわからないが、もしハクトウワシだとしたら…決まりすぎである(笑)

 日没を撮影したいが、太陽はなかなか沈まない。ここは北緯66度22分、北極圏間近の場所である。白夜のシーズンがまだ明け切っていないようだ。空には雲ひとつなかった。絶好のオーロラ日和である。

オーロラが天から舞い降りた夜

 暗くなるのがムースクリークより遅いと判断し、午前0時半まで仮眠をとり、0時45分頃から観賞場所でスタンバイをした。この日はツアーリーダーも撮る気満々で待機。ツアーリーダーから「駐車中のキャンピングカーの中で寝ている人がいるかも知れないので、小声で話すなど気遣いを」との注意あり。

午前2時30分の夜空に残照
午前2時30分の夜空に残照(コンデジで撮影)

 驚いたことに、西の地平線にはまだオレンジ色の残照がある。空も漆黒の夜空ではなく、うっすらと明るかった。オーロラが出るのは北の方角なので、残照はそれほど影響はなさそうだ。で、北の方角は、ハイウェイの北極圏への進行方向であるはず。念のため北極星を探す。うわっ!北極星は頭上てっぺんにあった。ほぼ天頂だ。見ていると反らした首が痛くなる(笑)

 ムースクリークでは待機後あまり間を置かずオーロラが出現したが、この夜は待てど暮らせどオーロラが現れる気配がない。ついに諦めてキャンプサイトから撤退。他のメンバーも次々引き上げていく。午前2時30分、西の地平線にはまだ残照。


 部屋に戻り寝間着に着替えてベッドに潜り込んだ直後、部屋がノックされてツアーメンバーKさんの声。「オーロラ、出てるよー」

 話を聞くと西側に面した客室をこの日単独で使っているメンバーMさんが、何気なく窓の外を見たところオーロラが見えたとか。それでKさん他メンバーに知らせて回ってくれたそうだ。Mさんに大感謝。「窓からオーロラが見られるなんて、なんと贅沢なホテルなんだ、ココは」などと悠長に思っている場合じゃない。速攻で寝間着の上に防寒着を身につけ、カメラを抱えて廊下へ。たまたまカメラを三脚にセットしたまま、設定も直していなかったのはラッキーだった。

 ホテルの夜間専用出口から外へ出ると、ほぼ頭上に強いオーロラが出ていた。前の晩にムースリークで見たのは肉眼では白く見え、たなびくようなオーロラ(バンド型オーロラ)だった。しかし今見えるオーロラは、肉眼でも薄緑色に見えるばかりか薄赤紫色も見え、しきりに揺らめき形を変えていた。「あ~っ!カーテンになった」「すごいすごーい、えっ、これって爆発?」

 この決定的瞬間にすぐさまカメラを向けたいが、ホテルのすぐ前では街灯が明るくて、撮影できない。興奮と焦りとで前のめりになりそうになって、キャンプサイトへ急いだ。男性友人組の2人も空を見上げ、「お~!こりゃすごい」と小走りで追い抜いていった。

 目と鼻の先なのに遠く感じられたキャンプサイトに着いて三脚を据えた。その間にもオーロラは活発に動き、キャンプサイト西側の開けた空に別のオーロラも現れている。突然光りが降り注ぐように現れ、広がったり渦巻いたりして踊るように動く。カーテン型のオーロラは、まるで風に揺れるオーガンジーのカーテンのよう。あぁ、これが「オーロラダンス」なんだ…。

 北極星が示す「北」はほぼ真上。だから北極圏の方向の空ではなく、西寄りの空、高い位置で現れたのだった。まさに“天から舞い降りて”来たのだ。

午前3時のオーロラダンス

オーロラの写真はすべて画像クリック(スマートフォンはタップ)で 拡大します。

 手に汗握り感動の嵐となったオーロラショー第二幕は、15分間で終わった。後から調べると、オーロラの活発度の基準となるオーロラレベルでオーロラ爆発(ブレイクアップ)とは、空いっぱいに広がったり、動きも激しいオーロラを指す。この晩の現象では、「レベル3」から「レベル4」という中程度であるようだ。基準がどうであれ、私の心の中では感動の爆発を起こしたオーロラだったのは間違いない。

※ 撮影したオーロラ写真は、「オーロラの撮影について」のページにも載せています。 撮影したオーロラ写真を見る »

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