余計な前書き スノーシューエリアとしての上高地は初心者向きなのだが、釜トンネルから上高地の遊歩道に至るまでの車道歩きが長いことと、その林道では雪崩が起きやすいとのことで今まで敬遠していた。しかし厳冬期の上高地を歩いてみたいし、見慣れた焼岳穂高の冬の姿を見てみたい。釜トンネル入口(中の湯バス停)への送迎サービスがある坂巻温泉に宿を取り、行動日の好天を期待しつつ新年を迎えた。
写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

新釜トンネル

釜トンネル入口に到着
釜トンネル入口に到着

〔8:40〕登山口出発:前日の1月4日夕方に坂巻温泉に投宿。予報通り天気は前日午後から下り坂で、朝から本格的な曇りである。送迎車の時間は『7時半・8時半・9時半』の三択なので8時半でお願いした。数分後には新釜トンネル入口に到着。「中の湯温泉連絡所」前の登山届ポストに登山届を投函して、いざ出発。

 冬期の車両通行閉鎖中はトンネル内の照明は点灯されていないため、ヘッドライトを装着して入る。雪が吹き込んだ入口付近を過ぎると、道路は積雪も凍結もしていない。風が吹き込んでこないので寒くない代わりに、時々通る工事関係車両の排気ガスがこもるので、その点だけを我慢さえすれば歩きやすい“車道歩き”である。ただ薄暗いだけに、緩い登りがだらだらと続くのが結構堪えた。防寒のため着込んでいるので汗ばんできた。が、まだ中間地点。100m刻みにある「出口まで○m」の電光標識の数字を励みに登り、前方に出口の明かりが見えて喜んだ。新釜トンネルは全長1310mあり、高低差145m、勾配10.9%である。歩行時間は20~30分くらい。

釜トンネル入口
釜トンネル入口
釜トンネル出口
釜トンネル出口
県道を行く
県道を行く

 新釜トンネル出口付近は雪崩多発ポイントのひとつ。斜面を注視したがまだそれほど積雪はなく、あいにくの曇天で気温が緩んでいないので危険はなさそうだ。この先の県道歩きは急斜面の下を通過する雪崩多発エリアということなので、時々斜面を見上げながら歩いた。除雪はしていないが工事関係車両と入山登山者で圧雪されていて、まだスノーシューは必要なかった。曇天に白い冬姿の焼岳が見えてきた。

大正池ホテル脇の冬期用トイレ
大正池ホテル脇の冬期用トイレ

〔10:05~10:20〕大正池ホテル:見えてきた大正池も曇り空のため無彩色の湖面だ。前日3日まで年末年始の営業をしていた大正池ホテルに着いた。ホテル手前に冬期用の公衆トイレがある。県道上高地公園線を離れ、ホテルの脇から自然研究路に入るのでスノーシューを履いた。

大正池

大正池からの焼岳
大正池からの焼岳
穂高方面は眺望なし
穂高方面は眺望なし

 大正池に下りると雪雲が焼岳の山頂部を隠しつつあった。行く手の穂高方面はしっかり雪雲の中で何も見えなかった。モノクロームの景色でもアマチュアカメラマン達が三脚を立てていた。

 スノーシューのツアーや個人のスノーシューヤーも来ていて、思っていたより賑やかだ。それでも観光客や登山者で賑わう夏の上高地に比べたら静かである。蝶ヶ岳やパノラマ銀座縦走でのついでに何度か来た大正池は、今は「観光地」ではない自然のありのままの風景だった。

湿原地
湿原地
マガモ
マガモ

 湿原地に入ると桟道の下にカメラマンが集結していたので、便乗しての写真撮影。雪が積もった枝ぶりが水面に映り込んでいて面白い風景。マガモは多数のギャラリーにお構いなく食事に余念がない。

 しばらく手摺がある桟道の上を行く。積雪は適度に踏み固められていて、スノーシューなしのほうが歩きやすそうだ。スノーシューをつけないハイカーも見かけた。雪に埋もれた木道の上にも、しっかりしたトレースがある。湿原地ではたとえ積雪があっても湿原の上は歩いてはいけないことになっていて(所々にワイヤーの柵が設置してある)、スノーシューで気ままに歩き回ることはできない。

 樹林帯に入りようやくトレースを外した場所も歩くことをしてみた。さらさらのパウダースノーなのでスノーシューにくっつかない。軽く沈み込むパフパフ感が楽しい。田代湿原に入ったが、雪が降り始めてますます景色がどんよりしてきてしまった。夏は観光客の感動の声があがる、あの湿原越しの穂高の展望もない。

田代池

田代池
田代池

〔11:15〕田代池:田代池も撮影の絶好ポイント。背景の山並みと手前のシラカバやカラマツの木立ち、そして池の水面に映る雪の岸辺、そして透き通る水。絵のような風景がそこにある。晴れていればもっと感動できたろう。


拍手ボタンを押してくださると管理人の励みになります。

web拍手 by FC2


画像をクリック(タップ)しても山行記録のページが開きます。

PAGE TOP