余計な前書き スノーシューイングは特にコースを定めて歩かなければならないというものではないが、スノーハイキングをするならやはりコースがあったほうが良い。スノーシューエリアの中にはハイキングコースではない区域を歩く場合もあり、その場合はルートファインディングのスキルが必要だし、自信がなければガイドを頼むかツアーに参加することになる。スノーシューを始めて数年。スノーシューの扱いや歩き方には充分慣れたので、今年はツアーには参加せずに夫婦だけでのんびり楽しみたいと思った。そこで主に遊歩道のハイキングコースがそのままスノーシューコースとなっている乗鞍高原にした。

 前年は1ヶ月前でさえ宿の予約が取れなかったので、今回は早めに対処。それでも乗鞍高原スキー場に近い地区の狙いの旅館は満室で予約できず、それならとスノーシューエリアの一の瀬園地に近い鈴蘭地区の南端に絞って探した宿で予約。結果として効率よく周回コースで歩くことができた。

乗鞍高原でスノーシューイング (1)

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1日目 1月4日 晴れ

 正午前に新島々からのバスで乗鞍高原観光センター前に到着。観光センターで付近で食事ができるお店を尋ね、教えてもらった プチホテルアルム でカレーライスの昼食。サービスの自家製野沢菜漬けがとても美味。観光センターから予約した宿までは歩いても距離はなさそうだが(約10分とのこと)、電話をしたら迎えに来てくださった。ザックを背負いスノーシューを持ちと荷物が多いうえ、道路が凍結していて歩きにくいので大助かり。

軒下のつらら
軒下のつらら

 部屋に入ったら軒下の長いつららにびっくり。支度をしてさっそく出かけることに。善五郎の滝への遊歩道入り口が近いので、足慣らしのつもりで往復することにした。

 年末は荒天だったが三が日には降雪はなく、三が日に多くの人が歩いたらしく遊歩道にはスノーシューの踏み跡がしっかりとついていた。遊歩道の道標も埋まっていない。これでは迷いようがない。踏み跡は靴でも歩けるほどに圧雪されていて、スタスタと楽に歩けてしまう。ふかふかの新雪の上をパフパフ歩くスノーシューの楽しさを味わうために、時折踏み跡を外して歩いた。

 シラカバやミズナラの林のなかの緩やかなアップダウンの道。木立の上にヤドリギが多い。やがて前方に木立の間に乗鞍岳の山頂部が見えてくる。しかし木立が邪魔でじらされている気分になる。

善五郎の滝への遊歩道
善五郎の滝への遊歩道
道標は埋まっていない
道標は埋まっていない

滝見台

滝見台からの展望
滝見台からの展望
滝見台
滝見台

 善五郎の滝へ下りる手前に滝見台(展望台)への分岐がある。登りきった展望台からは、遮るものなく乗鞍岳の全貌が望め爽快である。雪の乗鞍岳は白く輝き、尖った剣ヶ峰には雪煙が立っていた。真正面に見える善五郎の滝は、期待通りに氷結していた。

 分岐に戻り滝へと下りる。これがかなり急勾配のうえ、踏まれすぎているので滑る。崖上の細い歩道なのでお尻で滑るわけにもいかず、スノーシューの前クランポン(アイゼン)を効かせてそろそろと下りるしかない。

 坂を下りると橋。橋を渡ると今度は鉄製の階段だ。さてどうやって上る?

橋を渡る
橋を渡る
鉄製の階段
鉄製の階段
どうやって登る?
どうやって登る?

 前を行く夫がスノーシューを外して上っているのを見ながら、スノーシューのまま横向きで上ればいいじゃ~んと思っている後続の私(笑) 階段を下りてきた夫は「上りは大丈夫だが下りは滑って危ない」と言う。

 ちょうどそのとき、階段を下りようとしている2人連れが現れた。彼らはストックを投げ落とし、手摺につかまりスノーシューを履いたまま横向きになって下りている。話しかけると、前年にこのコースのスノーシューツアーに参加して階段の昇降の仕方を教わったとのこと。

階段の上り方
階段の上り方

 つまりカニの横這い歩きで上るのだ。実際に上ってみると、滑るので手摺にしっかりしがみつく必要があるが、怖ければ片足ずつ一段一段上ればよい。下りも同じ要領で。

善五郎の滝

 氷結した滝の眺めは圧巻である。完全結氷した滝を見たことがなかったので感動した。滝壺の辺りまでスノーシューで歩いた形跡があるので、滝の傍まで近寄れると知り、橋から下りて行ってみた。

氷結した善五郎の滝
氷結した善五郎の滝
滝壺が凍結して傍まで近寄れる
滝壺が凍結して傍まで近寄れる
青く氷結した滝
青く氷結した滝

 氷柱となった流れは青く凍り、自然が造形した美しいオブジェだ。まだ完全氷結ではなく一部は水しぶきを上げている。その流れが凍った滝壺の上を這い、氷の下に吸い込まれて魔法のように消えていく様子が面白い。

善五郎の滝の謂れ
善五郎の滝の謂れ

 善五郎の滝では国民休暇村方面から下りて来たスノーシューヤー数人(いずれも中高年夫婦らしい3組)と、コース途中でも何人かのスノーシューヤーと遭遇した。なるほど、乗鞍高原はスノーシューのメッカのようだ。そして、スノーシューヤー人口がますます増えてきていることを実感した。

面白い積雪
面白い積雪

 往路を戻って宿に帰る。沢のなかに卵形でツルツルの面白い積雪を発見。岩の上に積もったものなのだろうか。これも自然の造形美。


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