猫魔ホテル・磐梯高原号
猫魔ホテル・磐梯高原号

余計な前書き

 インターネットで情報収集していて見つけたのが、裏磐梯猫魔ホテル(註:追記参照)のサイト。宿泊すると東京~ホテル間のシャトルバスを、しかも往復料金5000円で利用できるというのが魅力。

※《追記》 宿泊当時は「裏磐梯猫魔ホテル」だったが、その後「星野リゾート 裏磐梯ホテル」になっている。

 裏磐梯には魅力的なスノーシューコースが、主なものだけでも以下のようにある。

  • 五色沼遊歩道を歩く「五色沼コース」
  • ブナの森が魅力の「猫魔平コース」
  • 磐梯山の噴火口台地を歩き冬期限定の幻の氷爆を見る「イエローフォールコース」
  • 小野川不動滝を辿る「不動滝コース」

 到着日の裏磐梯の天候は雪だった。チェックイン後にホテルの周囲をスノーシューで歩いてみたが、夕方には吹雪といっても良いほどの激しい雪になり早々に切り上げた。翌日の天気予報もあまり良くないので、晴れていなくても楽しめそうな五色沼コースを歩くことにした。

 ツアーに参加せずスノーシューイングをするとなると、猫魔ホテルから裏磐梯高原駅バス停まで歩き、五色沼遊歩道をスノーシューで歩いた後五色沼入り口バス停から路線バスで裏磐梯高原駅バス停まで戻るということになる。しかしグリーンシーズンでの五色沼遊歩道を歩いたことがないことと(夫は40年以上前に歩いたことがあるそうだが…笑)、帰京のバスの発車時間まで余裕を持ちたいので、今回もツアーに参加することにした。

※《補足&追記》 裏磐梯高原駅バス停は猫魔ホテルのすぐ傍で、猫魔ホテルの近くから五色沼遊歩道に入ることができます。

 スノーシューのツアーを扱う団体や宿泊施設が幾つかあるようだが、各宿泊施設が「もくもく自然塾」が主催しているツアーに、参加を取りまとめているシステムにもなっているらしい。猫魔ホテルのサイトで紹介されているツアーを申し込むと(ホテルを通して申し込むと若干安い)、実際には「もくもく自然塾」のツアーであった。猫魔ホテルからの参加者は私たち夫婦だけであったが、猫魔ホテルとツアーの集合・解散場所の裏磐梯ロイヤルホテル間の車での送迎も、ホテルがやってくださった。

もくもく自然塾 »

五色沼自然探勝路でスノーシューイング (1)

 歩いたルートを地理院地図に重ねた地図です(GPSログによる足跡ではありません)。ボタンやマウスでの拡大・縮小や表示範囲の移動ができます。モバイル端末ではスワイプやピンチで操作してください。

 ルートマップ全体図は下のリンクボタンで開きます。レポートに戻るときは、ブラウザやスマートフォンの「戻るボタン」か、右下の「山行記録に戻る」ボタンで戻ってください。

写真のキャプションにアイコン がある場合は、画像をクリックすると拡大表示します。拡大画像の画面は、パソコンの場合は画像下のバーの < > で、モバイル端末ではスワイプで画像を順番に見ることができます。

 結局ツアー参加者は私たちだけだった。3連休のため前日は参加者が多かったらしい。先月の白馬落倉と同様、専属ガイド状態の幸運に恵まれた。

 ガイドさんと共に路線バスに乗り、裏磐梯高原駅バス停まで行く。車窓から見える桧原湖は全面結氷していた。一見すると湖には見えない雪の原の奥には、ワカサギ釣りのテント小屋が散らばっているのが見えた。裏磐梯高原駅バス停で下車し、ここからスノーシューを装着して歩き始める。

柳沼
柳沼

 新しく降り積もった雪の上にスノーシューでのトレイルがあり、私たちより早く歩いた人がいるようだった。あまり沈まずそれでいてフカフカの、絶好のコース状態だ。

 歩き始めてすぐに現れたのが柳沼。すぐ近くの桧原湖と繋がっていて桧原湖の水が流れ込んでいるため、特に水の色に特徴はない。平年だと結氷するそうだが、暖冬の今シーズンは全く結氷していなかった。

樹林の中を歩く
樹林の中を歩く

 コースはカエデやミズナラ、トチノキなどの広葉樹とアカマツなどの林の中を歩く。アップダウンもゆるく、樹林の中なので風に当たることもなく、実に快適なコースである。赤テープのマーキングもある。

 五色沼とその周辺は磐梯山の噴火の土石流でできた台地と湖沼群で、それもたかだか118年前のことであるなど、ガイドさんの解説を聞きながらゆっくり歩く。ウサギ、テン、イタチなどの小動物の足跡をクイズ形式で当てさせたりとなかなか巧みなガイド術である。ガイドさんからいろいろ学ぶことができるので、ツアーに参加するメリットは大きい。

青沼 / るり沼 / 弁天沼

 モノクロの景色の中に緑を帯びた青い水面が見えてきた。青沼である。水の色が白銀に映えて神秘的で美しい。青沼と遊歩道を隔ててあるのがるり沼。コースを外れてコブに登ると、眼下にるり沼が見渡せる。るり沼といっても瑠璃色というより群青色という感じだが、見る高さによっても色が変わるのである。

青沼
青沼
るり沼
るり沼
氷結している弁天沼
氷結している弁天沼

 次に現れたのが大きな弁天沼である。水面の三分の一程度が凍っていた。柳沼と弁天沼だけが結氷するそうだ。水の色は鮮やかではないが、水墨画のようなモノクロの美しさもまた良い。グリーンシーズンは岸辺に背が高いヨシが繁り、これほど水面が見えないそうだ。

ツルアジサイ

 今回のツアーではウサギの生態の話やトチノキの枝の節を数えて樹齢がわかるなど、たくさんのことを教えていただいた。

 特に驚いたのがツルアジサイの新知識である。このコースには樹木に巻きつくツルアジサイが多く、雪の上にも咲き終わって枯れた花穂がよく落ちていた。花は中央部の小さな粒々で、花穂の周囲にひらひらと花びらのように見えるのは「苞」だが(そこまでは知っていた)、この苞も花びら同様虫に受粉してもらうため目立たせる役目を負っている。

ツルアジサイ
ツルアジサイ
後ろ向きになったツルアジサイの苞
後ろ向きになったツルアジサイの苞

 そしてガイドさんの解説によれば、花がすっかり受粉を終え苞がその役目を終えたとき、くるりと後ろ向きになるのだそうだ。これは園芸種でのアジサイでも同じだそうだ。知らなかったので「へぇ~」の連発(笑)


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