余計な前書き 思えばスノーシューイングと2年間のご無沙汰で、せっかくの自前のスノーシューがお蔵入り状態になっていた。さあ、今年こそは久しぶりのスノーシューイングに行くぞ…と前年冬に入った頃より新しい候補地をあれこれ考えたりしていた。1月は何かと忙しいので2月に入ってからのつもりでいたが、2月以降しばらく山旅に行かれないかもしれない状況が生じてしまった。速攻で目的地を決めて宿泊の予約をしなくては…。そういえば昨年暮れに王ヶ頭ホテルから「季節のお便り」(メールマガジン/以前ホテルのサイトからのネット予約をしたので、登録会員となっている)が来てたっけ。

 2010年の夏の終わりに美ヶ原高原を歩いたのだが、新しいトレッキングシューズの試し履きと履き慣らしが、目的のひとつだった。

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 しかしもうひとつの目的もあった。いずれスノーシューイングで再訪したいと考えていて、念のため夏道でのハイキングコースを歩いておきたかったのだ。実は美ヶ原高原はスノーシューをするためにウィンターシーズンに訪れたのが最初(2006年1月)である。このときは標高がその年と同じ2006mである茶臼山を、1年の登り始めにしようという目論みもあったのだが、風が強くて寒さに負け途中で撤退した。で、当然ながら2010年に再チャレンジしたのだが、靴の問題とかまぁいろいろあってまたもや山頂を踏めなかった(決して困難な山ではありません)。それでも2006年にスノーシューで来たときよりは天気に恵まれて、王ヶ頭からの北アルプスのパノラマも見ることができ、真冬のクリアな展望に期待が高まった。 というわけなのに、あれから行く機会を作れずに3年経ってしまっていた。ちょうど良い機会に違いない。ただし茶臼山の再々チャレンジは…もういいや(笑)

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 まず天気予報をチェックしてから王ヶ頭ホテルのサイトで空室状況を見ると、さすがに1月はほとんど満室になっていた。ウィンターシーズンの平日でも、予約カレンダーが埋まっているほどの人気の宿である。2006年のスノーシューイングでは美ヶ原高原ホテル山本小屋に宿泊したが、今回は王ヶ鼻への距離が近い王ヶ頭ホテルにこだわることにした。客室の移動をしなくてはならないが、とにかく希望する日程で2連泊の宿泊及び、往復の無料送迎バスを予約することができた。

 往きの送迎バス発車時間(1便目12時発)に合わせて松本駅に行くとなると、自宅最寄り駅から乗る電車がラッシュアワー時間帯になる。大きなザックを背負いケースに入れたスノーシューを手に提げた風体で、満員電車に乗り込むのは間違いなく迷惑千万である。で、5時起きして特急あずさの発車時刻の1時間以上前に新宿駅に着くように家を出た。宿泊日まで余裕があればホテル宛に宅配便で荷物を送れる場合もあるが、今回は予約したのが2日前だったのでこれもやむを得ない。

王ヶ頭ホテルへ 2014年1月21日 曇ときどき小雪

 冬季の美ヶ原高原へのアクセスは、ビーナスライン閉鎖後は王ヶ頭ホテルと美ヶ原高原ホテルの宿泊利用者対象の無料送迎バスに限られる。王ヶ頭ホテルと美ヶ原高原ホテルの無料送迎バスは、それぞれ別のルートで美ヶ原高原に入山する。王ヶ頭ホテルの場合は松本駅を出発して、王ヶ頭ホテルとアンテナ整備の工事関係者のみ冬期通行を許可されている「駒越林道」を行く。松本市街地を抜け山道への入口でタイヤにチェーンを装着した送迎バスは、だんだんカーブが多くなる林道を登っていった。運転手さんの話では市街地の標高がおよそ600mなので、標高差1400mのドライブになる。山の斜面に岩場が多くなったあたりで、3頭のニホンカモシカのお出迎えを受けた!(^^)!

 客室に入り窓を見ると、巨大なつららに驚いた。この日は午前中は晴れ間が見えたが午後から下り坂。美ヶ原高原に到着した13時半ころはもう曇天だった。せっかくの展望側の南棟2階客室なのに、茶臼山すら見えなかった。天気予報では翌日が「快晴」で翌々日が「晴ときどき曇り」である。翌日以降の展望に期待しよう。

ホテルの軒下のつらら
ホテルの軒下のつらら
王ヶ頭ホテル露天風呂「雲海の湯」
露天風呂 雲海の湯

 スノーシューをするのは2年ぶりなので、装着の仕方の復習や足慣らしのため外に出た。ホテルのすぐ裏手にある王ヶ頭のピークなど1時間弱のスノーシューを履いてのお散歩で、予行演習はお終いにしてお風呂へと直行。素晴らしい展望が眺められる露天風呂のほうは、冬季はガラス戸を填められてしまう。「露天風呂」ではなくなってしまうが、開放的な雰囲気は残る。

王ヶ頭ホテル展望風呂のレポート ♨ レポートを見る »

美しの塔へのスノーシューイング (1) 1月22日 晴ときどき曇り

王ヶ頭ホテル
王ヶ頭ホテル
美しの塔を目指す
美しの塔を目指す

 日本気象協会の登山版天気予報では「快晴で最低気温マイナス13度」ということだったのだが、夜が明けたらあまりスッキリとは晴れなかった。南東が展望できる客室の窓からは朝焼けに蓼科山・八ヶ岳連峰のシルエットが浮かび、その端にうっすらと富士山も見えるが、南アルプスは全然見えなかった。朝食会場のレストランでの指定席は、傍らの窓から北の王ヶ頭を望めるのだが、北アルプスは雲の中であった。

〔9:30〕支度をして外に出ると予想外に暖く、青空だが雲が多かった。風が微風なので歩くには有難い。スノーシューイングでの体感気温は、冷え込みの厳しさより風の有る無しと風速が影響大である。先ず王ヶ頭に行ってみたが、展望はやはりダメだった。美ヶ原で晴れていても、北アルプス方面に雪雲があれば見えるはずもない。王ヶ鼻へ向かうのはやめて、とりあえず美しの塔まで歩くことにした。

 美ヶ原高原の最高標高である王ヶ頭にある王ヶ頭ホテルからは、高原台地と中央にある美しの塔を見下ろせる。スノーシューイングなのだから高原に東西に延びる広い歩道を歩かなくても、雪原となっている放牧地を突っ切って行けば、美しの塔へダイレクトに行かれるのだ。ホテル近辺でスノーシューを楽しんでいる単独女性と話したら、王ヶ頭ホテルが主催するスノーシューツアーではいったん「森」の中に入るらしい。しかしそれらしい踏み跡が見当たらないので、とりあえず遊歩道を進んでいった。歩道は一日に何度も通行する雪上車で雪が踏み固められていて、スノーシューではなくても歩ける感じである。むしろスノーシューでは歩きにくいので、端のふかふかの雪面を歩いてみたり。

動物の足跡
動物の足跡
動物の足跡が続く
動物の足跡が続く

 雪原に付けられた動物の足跡を見つけるのが楽しい。よく見られるウサギの足跡ではない、大型動物らしい足跡を発見。シカだろうか?

 美しの塔を目指して雪原の中を歩く集団が見えた。ホテルのスノーシューツアーらしい。見渡すと王ヶ頭ホテルから歩いた彼らのトレースが残っている。そうだ、復路はあのトレースを辿ればいいじゃん(笑)

塩くれ場
塩くれ場

〔10:30〕塩くれ場:夏道での標準コースタイムの2倍である1時間歩いて「塩くれ場」の分岐に着いた。スノーシューイングでは夏道の標準コースタイムでは歩けない。というより、コースタイムなど考慮しないで、途中で牧柵の中の雪原に踏み込んで遊んだりすることが、スノーシューの楽しさである。

 一休みしていると王ヶ頭ホテルから雪上車がやってきた。ホテルのスノーシューツアーのお迎え雪上車のようだ。1台では乗り切れない人数らしく、後から2台の雪上車が来て、その度に走行で飛ばされた雪を何度も被った。彼らを乗せた雪上車がホテルに戻っていく。道の端に立つ私たちに向かって、参加者の皆さんが満面の笑みで窓から手を振ってくれた。皆さん存分にスノーシューを楽しまれたようである。


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