余計な前書き 一昨年の2月、テレビニュースのトピックスで奥日光への路線バスを紹介していた。バスが雪のいろは坂を行く光景を見ていて「そうだ、奥日光へ行こう!」と思い立ち、早速市の観光課へ雪の状況を問い合わせた。その年は積雪が少なく戦場ヶ原はトレッキングシューズでも歩けるとの事で、光徳入口から赤沼まで歩いた。木道の上にはあまり雪がなく軽アイゼンも付けず歩く事が出来た。XCスキーヤーが多いが、スノーシューで歩く若い女性1人、そしてトレッキングシューズのハイカー数人に会った。

 青空に白い湿原と男体山の眺め、泉門池で人なつこいカモと遊んだ事も楽しかったが、湿原で梢の上に積もった雪が風に飛ばされ、太陽の光できらきらとまるでダイヤモンドダストのように美しかった事が忘れられない。

1999年2月 泉門池からの男体山
1999年2月 泉門池からの男体山
泉門池のカモ
泉門池のカモ

 そこで昨年2月にも奥日光へ出かけていった。ところがこの年は平年並み?の積雪であった。前夜湯元温泉に宿泊したので湯滝から歩こうと考えたのだが、踏み跡を辿れるのは少しのあいだだけで樹林に入っていくとズボズボ。クロカンのトレースの上さえ歩いていくうちに雪にはまってしまう。往生きわまって「ああ、スノーシューが欲しいなぁ…」。仕方なく諦めて戻る途中で出会ったのだった。それは20~30人位のスノーシューのパーティーだった。引率する二人は霧降高原のペンションのオーナーとスノーシューの輸入代理店の方とおっしゃった。「よし来年こそは」と心に決めた私たちだった。

 昨年暮れインターネットで「奥日光霧降高原 スノーシュー」を検索すると、ペンション「はじめのいっぽ」のホームページにヒットして、迷わずスノーシューのレンタル、講習、ガイドつきの宿泊プランを予約した。

ペンション はじめのいっぽ »

 東武日光駅、朝9時30分集合。集合とは言ってもシーズンにはまだ早いため、本日の参加者は私たち夫婦と同じ年代のご夫婦の計4人である。ペンションのオーナーさんが車で駅まで迎えに来てくださっていた。昨年の出来事をお話すると、私たちに出会った事を覚えていてくださり、やはりあの時出会った方だと判明。


 晴天だったが、中禅寺湖から先は小雪になった。途中の竜頭の滝はほぼ凍結。湯滝の駐車場からハイキングコースに下りた。先ずスノーシューの仕組みと履き方を教えていただく。ただ靴をベルトまたは留め金で固定するだけ。

スノーシューを履いたらこのポーズで決める!
スノーシューを履いたらこのポーズで決める!
かかとは上げすぎないこと
かかとは上げすぎないこと

 歩き方には特に技術はいらなかった。かかと部分がフリーになっているのでスノーシューに溜まった雪は流れ落ちる仕組み。ターンの時はかかと部分が刺さらぬように注意するようにとのこと。足を上げすぎると、かかと部分が雪に刺さってひっくり返るので気をつける。

 私は初め一度だけ尻餅をついてしまった。フカフカの雪にもぐって起き上がれなくなりすっかり雪まみれに。それも楽しい出来事だった。

笹原のなかを歩く
笹原のなかを歩く

 斜面の登り方、下り方を教えてもらってやってみる。スノーシューにはクランポン(アイゼン)が付いているので斜面もOK。

 このあたりの地形は行く手右手に沢、左手に山である。決して山に登らず沢と山の間を歩くなら、たとえトレースが無くて歩いても安全だとの事。これさえ守れば、今度はふたりだけでも歩けるだろう。

ランチタイム
ランチタイム

 泉門池の前のテーブル・ベンチでランチタイム。オーナーがストーブでお湯を沸かし、熱いコーヒーを煎れてくださる。オーナー手作りのサンドイッチが美味しかった。 少し風がでてきて、降る雪も横殴り気味になって来た。予定の周遊コースをやめて往路を戻った。

 オーナーが「これは何か判りますか?」と尋ねるものは、良く見るとシャクナゲだ。日光のアズマシャクナゲは寒さから身を守るため葉を丸めて冬を越すのだそうだ。またミズナラの木のてっぺんの梢に枯れ枝が乗っている。鳥の巣のようだがクマ棚といってクマが木の実を木の上で食べた跡だとの事。

葉をすぼめて寒さに耐えるアズマシャクナゲ
葉をすぼめて寒さに耐えるアズマシャクナゲ
泉門池
泉門池

 耳を澄ませば鳥のさえずりも聞こえる。一巡りして約3時間、湯滝のレストハウスに戻った。

 霧降にあるペンションに宿泊し、オーナー自慢の手作りのお豆腐、ハム、パンなどに舌鼓を打った。またこちらのペンションには、常時インターネットに接続のパソコンがフロントに置かれていて、自由に使えるのもうれしい。


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