ふたりが山歩きを始めたきっかけ…ふたりは共に元々アウトドア派ではありません。夫は若い頃はサイクリングが好きで、勤めている学校に以前あったサイクリング部の顧問をしていました。しかしゴルフもしない、プロ野球・プロサッカーにも興味がないという人間です。妻はといえば子供の頃からの運動嫌いで、体育の授業がキライでした。高校入学の時、これではいけないと一念発起、歩くことならできるかもと山岳部に入部したのでした。しかし活動が低迷していた時期で部員が少なく、それほどの山には行っていません。奥多摩をウロウロしていただけでした。ただしキスリングザックでのパッキングは先輩にしっかり叩き込まれたので、今でもパッキングは得意です。 |
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こんなふたりがハイキング・登山を始めたきっかけは、まず1993年の夏のカナディアンロッキーへの旅行(ツアー)です。ホテルレイクルイーズに泊まった翌日は自由行動日でしたので、往復3時間ほどのハイキングコースのレイクアグネスまで歩きました。たいへん美しい景観の中、行き交うハイカーと「ハーイ!」と挨拶しながらの楽しいハイキングでした。また同じ年の秋、紅葉を楽しみに木曽駒の千畳敷と谷川岳の天神平へ行きました。どちらもロープウェイがたやすく標高の高い場所へと連れて行ってくれますから観光客気分でした。ただ河口湖の足和田山、草津白根山などへハイキングに行くこともあった私達は、靴さえしっかりしていればなんだか登れそう……という感想を持ったのでした。翌週の日曜日、思い立ってトレッキングシューズを購入。そして今日に至っています。体力がない妻、私が遅いペースでしか歩けないのに、いつも小言を言いつつも忍耐強く付き合っている夫です。しかし超度級の近眼の夫は標識は見落とすし、すぐ先の踏み跡がよく見えず、時々唐突に「道が消えた」などと言いだします。だからお互いの力を合わせて、やっと一人前のふたりなのです。
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illustrated by Tutomu Konakazawa
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