HOME > 山行一覧 > 鳥海山麓 友とふたり旅(2003年10月17日〜18日)その1


鳥海山麓 鶴間池

蔵王上空通過
蔵王上空通過
【余計な前書き】 山形にお住まいのメル友BUNさんを訪ねて、鳥海山の山麓を案内して頂いた。
 前日に航空便を往復とも予約(特割)。羽田を飛び立ってすぐ霞ヶ浦が見えた。手前に男体山。上から眺めるとずいぶんと低く見える。上空には殆ど雲がなく、関東北部の田園地帯を飛び続けると今度は猪苗代湖が見えた。磐梯山、吾妻山の山並みは反対側からの窓からの展望が良かったかも。飛行機は徐々に高度を落とし蔵王の上空を飛ぶ。稜線がうっすらと白くなった全山紅葉の樹林の海に息を呑んだ。月山上空で日本海へ右旋回すると、それまで真っ青に晴れ渡っていた空に雲が多くなった。上空からの百名山を楽しみながらの1時間のフライトで、8時35分山形庄内空港到着。出口で手を振りながら迎えてくれたBUNさんとは、初対面で一緒に登った檜洞丸登山以来の再会だった。→檜洞丸登山の記録

 1日目 10月17日 晴れ 晴れ

 早速BUNさんの車に乗り込み、鳥海山の麓にある鶴間池に向かった。鶴間池は鳥海山の裾野北側の湯ノ台登山口の手前に位置し(MAP参照)、鳥海国立公園の中でも特別に保護される区域に指定されて人の手が殆ど入っていない。秋には池の水面に紅葉と鳥海山の頂が美しく映り、地元のプロ・アマカメラマンが集まる場所である。

のぞきから鶴間池
のぞきから鶴間池サブウィンドウを開きます
 庄内空港からのドライブで初めて見た鳥海山は、裾野を大きく広げて堂々と美しい姿だった。前夜も雪が降った山頂部が雲に隠れていて残念。車が上るにつれ黒い雲が空を覆い天気が心配になった。湯の台温泉を過ぎ、鶴間池への最短コース入口「のぞき」に到着。車道から覗き込むと、紅葉した樹海の中に鶴間池がひっそりとあった。沿道にはカメラマンが数人、雲間から差し込む太陽がスポットになり紅葉を輝かせる瞬間を狙っていた。

梯子の前で…BUNさん
梯子の前のBUNさん
 「鶴間池まで40分」の標識のある登山口から下りる。下り始めは緩やかだが、しばらくすると岩場のものすごい急な下りになる。BUNさんから事前に聞いていたが思ったより凄い急下降なので、「騙されたぁ」などと言いながらも必死で下っていく。次々現れる4箇所の梯子を慎重にクリア。ロープ設置箇所を下りていると後から来た男性3人グループが追いついてきた。登山装備とは無縁な全員長靴の彼らの足の早いこと!BUNさんが話しかけると、彼ら地元の男性たちは「芋煮会」目的だそうだ。

鳥海山麓 友とふたり旅

日程 2003/10/17-18
1日目 鶴間池
(鳥海山)
2日目 大頭森山
温泉ページへ 鳥海温泉
温泉ページへ

鶴間池周辺地図 鶴間池

《画像について》
青枠があるか説明にサブウィンドウを開きます付きの画像は、画像自体をクリックするとサブウィンドウで拡大表示します。サブウィンドウをクリックすると閉じ、サブウィンドウはマウスのドラッグで移動可能です。

 歩き始めて1時間、登山道の傾斜が緩みきれいな清流にかかる橋を渡ると、以前にBUNさんがメールで写真を送って下さって以来その静かな佇まいに憧れていた鶴間池が目の前にあった。

 水際の潅木の紅葉と、葉を落とし始めて白い幹が目立つようになった樹林を映しこんだ鶴間池は言葉に尽くせぬほど美しかった。小さな浮島のひとつひとつさえも赤・黄・緑の錦秋である。正面の山腹左手の断崖からは、落差の大きい滝が見える。そして数人のハイカーとカメラマンがいてもなお、静かな池の畔である。周囲のブナ林は金色に輝き、冬の厳しさに耐えて捻じ曲がったブナの大木は存在感がある。

金色のブナ林
金色のブナ林サブウィンドウを開きます
鶴間池
浮島が浮かぶ鶴間池サブウィンドウを開きます
ブナの古木
ブナの古木サブウィンドウを開きます


オカリナを演奏するBUNさん
オカリナを演奏するBUNさん
山頂は見えたり見えなかったり
山頂は見えたり見えなかったりサブウィンドウを開きます
 昼食のあと、BUNさんがオカリナを演奏してくれた。「北の国から」のメロディを目をつぶって聞きいると、ドラマのタイトルバックになっていた富良野の景色と、今目の前の鶴間池の景色とが交互に脳裏に浮かび、自然との一体感ひとしお。時々青空が覗くものの山頂にかかった雲がなかなか取れない。



奥鶴間池
奥鶴間池サブウィンドウを開きます
奥鶴間池の鮮やかな紅葉
奥鶴間池の鮮やかな紅葉サブウィンドウを開きます
 鶴間池の奥にある奥鶴間池まで行くことにした。地元の人もあまり行かないため登山道は少しヤブで、目印のテープも風化して目立たない。1年前?の記憶を頼りにズンズン進むBUNさん。構わずヤブを漕いで行くけれど…ちょっと違うんじゃないのと少々不安になる。案の定行き止まり。私が右手の小尾根状の上に登山道があると気が付き軌道修正できた(笑)。誰もいない奥鶴間池は静寂そのもの。BUNさんが持ってきてくれた梨を食べたりしながらしばらくすると、白く雪化粧した山頂が現れた。



避難小屋
避難小屋
イワナが棲む清流
イワナが棲む清流サブウィンドウを開きます
 鶴間池まで戻ると、避難小屋の中では下りの時に出会った地元のおっちゃんグループが芋煮会の最中だった。小屋を覗くと「食べて行きなさい(もちろん庄内弁で)」と誘ってくださり、上がりこんでお相伴に預かることにした。庄内地方の芋煮は豚肉が入り、豆腐の代わりに厚揚げを使い、サトイモ、大根などなど具だくさん。熱々の芋煮で体はホカホカ、親切な地元の方との出会いと語らいで心もホカホカになった。避難小屋は畳敷きでテーブルなども備えられ、宿泊にも最適そうだ。



グングン登る 再び外に出るとオジサンの一人が清流を覗き込んでいた。一緒に覗くと大きなイワナが泳いでいた。3時間、充分堪能した鶴間池を後にして駐車場に戻る。神経を使った急な下りも、登りは手足をフルに使ってグングン登れ案外楽ちん(^^)