国道439号を「いやしの温泉郷」へ向かう途中に奥祖谷二重かずら橋がある。翌日の午前中に三好市市営バス(スクールバス)で行く予定である。しかし「いやしの温泉郷」の迎えの方が寄ってくださるというので、お言葉に甘えることにした。

奥祖谷二重かずら橋「男橋」 |

足元はスケスケ |

奥祖谷二重かずら橋「女橋」 |
剣山を源とする祖谷川にかかる奥祖谷二重かずら橋は、約800年前平家一族が剣山の「平家ノ馬場」での騎馬訓練に通うため架設したといわれている。観光用だけではなく現在も登山道の一部として、あるいはキャンプ場への入り口として使われている。「男橋」(43m)と「女橋」(20m)があり、川からの高さも男橋のほうが高い。足元の隙間から下の渓谷がスケスケでスリル満点!
とても楽しかったのが野猿(やえん)。ロープを引いて橋を渡るいわば人力ロープウェイ。奈良県十津川村から持ってきたものとか。
いやしの温泉郷
→いやしの温泉郷ホームページ
 いやしの温泉郷 |
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いやしの温泉郷 宿泊棟 |
「いやしの温泉郷」は三嶺山麓の菅生(すげおい)にあり、旧青少年旅行村をリニューアルした折に温泉掘削に成功したそうだ。バンガローや離れ棟もある宿泊施設で、日帰り温泉入浴の利用客も多いらしくチェックインした時間にはロビーはなかなか賑わっていた。レストランでの夕食の時にも宿泊利用ではない2,3の登山グループが宴会をしていて、三嶺登山の下山後の“いやしの温泉”になっている模様。

いやしの温泉郷 夕食 |
客室には空調のほかに床暖房、そしてキッチン設備(クッキングヒーターとシンク)まであり、三好市が運営しているが公共の宿とは思えない贅沢感がある。浴室、客室などの施設内の清掃が行き届いていたので、好感が持てた。 温泉はアルカリ性単純泉。コースのお料理は「あめご」「祖谷蕎麦」「祖谷豆腐」を使い、「でこまわし」など郷土料理も美味しかった。
2007年4月2日 天候 晴れのち曇り
西祖谷へ移動するバスの時間の都合で午前中は暇。そこで「いやしの温泉郷」の敷地内にある「奥祖谷観光周遊モノレール」に乗ることにした。宿泊者は割引乗車券をもらる。「奥祖谷観光周遊モノレール」とは、三好市が三嶺の斜面を切り開いて開発し、運営(いやしの温泉郷とは別団体)している観光用の遊覧モノレールである。
実は計画のときに「いやしの温泉郷」のサイトにある「奥祖谷観光周遊モノレール」について調べた。当初の計画では観光客及び登山者が利用できる中腹までのロープウェイを設置し、終点駅周辺も開発しようとしたらしいのだが、登山団体などの反対運動にあい、結局市側が妥協して標高1400m地点まで上り周回するだけで利用者は降りられない電動モノレールになったという代物である。
※「奥祖谷観光周遊モノレール」反対運動の経緯については以下を参照
→三嶺を守る会のホームページ(ロープウエー問題01)
→三嶺にロープウエィ架設計画 2000/11/23
出発地点の桜が見頃で、だんだん急勾配を登って行くときはワクワクし、勾配が急になると自動的にシートが水平になる仕組みに感心し、軌道の脇のミツマタの群落が花も見頃で楽しく…というのも初めのうちだけ。歩くスピードより少し速い速度でのノロノロ運転の70分(乗車前にトイレを済ませないと泣く羽目に…)は、さすがに長すぎて飽きた。とにかく寒かった!

伐採の跡 |
軌道の脇に伐採された木々がそのままに放置されているのを見るのは辛かった。山に登れない人に手軽に森林浴を…というコンセプトも分からないわけじゃないが、やはり中途半端だなという印象。作ってしまったものは仕方がないから、せめて伐採跡の痛々しさをなんとかしてほしい。
ちなみに下りで展望が良い箇所があるが、この日は地元の人も呆れるほどの黄砂で、近くの山の稜線も霞むほどだった。
「いやしの温泉郷」で四国交通バスと連絡できる京上停留所まで車で送ってくださることになり、途中武家屋敷喜多家と県内第二位の杉の巨木鉾杉にも寄ってくださった。「いやしの温泉郷」もリピーターを増やそうと一生懸命ということもあるが、奥祖谷の観光地ずれしていない素朴な優しさに癒された思い。剣山登山だけでサッと通過せず、奥祖谷に泊まり奥祖谷を知ったことは忘れられない思い出になると思う。
参考サイト
→武家屋敷喜多家〜三好市観光情報
→ 鉾杉(ほこすぎ)〜三好市観光情報
ザックはかずら橋の通行料金を払う料金所で預かってもらえるだろうと考えていたら、西祖谷かずら橋は一方通行だった!(笑)
私は荷物番で残り夫だけが渡った。西祖谷のかずら橋は高度も足元のスケスケ感も奥祖谷のかずら橋よりあったそうである。
深く切れ落ちた谷は、ガードレール越しに覗き込むとめまいがしそうだ。川が急カーブで蛇行している様も珍しかったが、あいにく川の水量が少なく迫力に欠けた。また曇ってきたのと黄砂とで鮮明な写真が撮れなくて残念。
「小便小僧」はホテルから徒歩10分。何枚も写真を撮ったが、小便小僧と渓谷の深さとをファインダーに収めるのが難しい。
※この山旅の観光編は管理人のブログ「終わりのない旅」でご覧ください。
四国剣山登山と祖谷の旅・観光編(1)・(2)・(3)・(4)・(5)