長者ヶ岳・天子ヶ岳
--- 富士山展望の山 ---
| 【余計な前書き】 東京から電車・バス利用だと時間がかかり、乗り換えも不便なので機会を逸したままだった。日帰りでも可能だが、ネット検索で天子ヶ岳の山麓に温泉宿があるのを見つけ、下山後に宿泊する計画で出かけた。天気予報が快晴ということで期待したが、予報に反して朝から雲が多くなり、東海道線と身延線での車窓からの雄大な富士山の眺めが見られなかったのが残念。富士宮駅から田貫湖へのバスはシーズンオフ中の運行ダイヤのため利用できず、タクシーで登山口へ。 |
コースタイム 標準タイム 約4時間40分
登山口(田貫湖北岸)--50分--休憩舎跡--1時間25分--長者ヶ岳--20分--上佐野への分岐--20分--天子ヶ岳--1時間--林道を横切る--20分--林道出合--25分--立石バス停留所
天気
晴れときどき曇りのち晴れ
〔9:20〕登山口:タクシーの運転手に「田貫湖畔の東海道自然歩道の登山口へ」と告げて連れてこられた場所は富士国民休暇村の前だった。タクシーが行ってしまってからガイドブックにある登山口ではないことに気がついた。案内板と地図とで調べると、稜線上の休憩舎跡を過ぎた長者ヶ岳寄りの分岐に直接登る登山道があることがわかった。富士国民休暇村の脇を北に少々進むと左手に登山口が見つかった。
 稜線に上がるまでは少し急登 |
ガイドブックの一般ルートは東海道自然歩道になっている稜線をゆるやかに登っていくのに対して、こちらは狭い等高線の結構な急登である。しかし良く整備されていて登りやすい。すっかり葉を落とした木々の登山道は日当たり充分で、急なジグザグを繰り返して登ると暑いくらいだった。右手に見下ろした天子の森の紅葉がきれいだった。
〔10:10〜10:20〕おそらくあと少しで稜線に上がるのではと思いながらも一休み。
〔10:25〕案の定休んだ後すぐに稜線に出た。富士山側の展望が開け、ベンチとテーブルがあった。
分岐からしばらく登ると平坦で広い桧林のプロムナードが出現。その後も所々急だが快適な道が長者ヶ岳まで続いた。途中のベンチ&テーブルで軽食休憩。山頂直下を登っていると、山頂の方角から「ヒェ〜」という叫び声?がした。熊が出た?
 ヒノキ林のプロムナード |
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 長者ヶ岳山頂直下 |
 山頂標識
西へ天子ヶ岳、東へ毛無山 |
〔11:35〜12:20〕
長者ヶ岳山頂:山頂から雄大な富士山が眺められるのだが、雲が取れない。上空にはパラグライダーやハンググライダーが幾つも飛び交っていた。一足先に着いた夫によれば、叫び声はパラグライダーを操る人の歓声だったそうだ。
私たちが座ると2箇所のベンチとテーブルは満席になった。カレーうどんを作り始めたら、上空真上にハンググライダーがやってきてしばらく浮かんでいた。まるでカレーの香りに誘われて飛んで来たみたいだった。富士山が姿を見せてくれるまでしばらく粘ってから天子ヶ岳へと向かった。
 真正面に富士山 |
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 パラグライダー接近 |
 上佐野への分岐標識 |
〔12:50〕天子ヶ岳へは明るい尾根道を行くのだが、およそ行程半分の上佐野への分岐地点が鞍部になっているので、実際は先ずどんどん下っていく。標高計付き腕時計によれば、標高100m下って再び100m登るという感じ。東海道自然歩道は上佐野へのコースへと続くので、分岐でおしまいになる。ここからの登山道は露岩が目立つようになるが、歩きやすいことに変わりない。
 天子ヶ岳山頂 |
〔13:20〜13:45〕
天子ヶ岳山頂:稜線上の通過ポイントに小さな山頂標識があるだけで、山頂という感じはしない。少し先にブナの木が立ち並び、片隅に祠がある広場状の場所があり、そこで休憩をとることにした。

天子ヶ岳富士展望台から |
山頂も広場も木立のため展望がないが、「富士展望台」の標識の矢印が示す東側に一箇所木々を払って富士山が望める場所がある。そこへ向かうと富士山を眺めていた女性が振り返って「富士山が素晴らしいですよー」とニコニコしている。大阪から富士山を見るために来られたのこと。翌日帰阪前に何処かへ行きたいとおっしゃるので、三ツ峠山の天下茶屋からのコースを勧めて説明。逆コースで登ってきてたいへんだったそうで、ご主人だけが長者ヶ岳を往復しに行かれているのを待っているらしい。関西の方には富士山の大展望はいくら見ていても見飽きないようだった。
天子山塊からの富士山は、大沢崩れを正面に見ることが出来る。
 桜並木 |
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 天子ヶ岳 |
〔14:40〕広場からの下山コースは、山腹を左に大きく回りこみながら下っていく。しばらくは急なのでスピードが落ちたが、傾斜が緩んできて尾根道をグングン下っていった。やがて右手にヒノキ林、左手に桜並木の広い道に出た。桜の花の季節にも歩きたくなる。
〔14:50〕桜並木を抜けると急に明るくなり左手の展望が開け、目の中に雄大な富士山がパッと飛び込んだ。ようやく空はすっきりと晴れて裾野まで見えて満足。振り返ると天子ヶ岳がそびえていた。
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 天子ヶ岳 |

登山口の案内板 |
〔15:25〕再びヒノキ林の中を下るようになり、暗いヒノキ林の斜面をそのまま下るところでは踏み跡が勝手気ままに増えてしまい、かえってわかりづらかった。この斜面の下りが案外長くて、なかなか林道に出ないので心配になり、下に舗装路が見えたときには少しホッとした。林道の登山口には案内板がある。

〔16:20〕林道を横切って再び登山道を下る。途中小さな沢沿いに歩く場所ではぬかるんでいて歩きにくい。もう一度車道に飛び出し、あとは里の舗装路を行くだけで楽しみがないと思っていた。ところが雑木林が途切れた曲がり角から、畑の向こうに富士山がド〜ンとそびえていたりする。裾野から頭までが傾いた日差しを受けて赤く染まり始めていた。
立石のバス停到着が16時20分になってしまい、最終地点の白糸の滝まで行くのは諦めた。歩いてあと20分なのだが、暗くなって見学が出来ないからだ。タクシーで宿泊する飛図温泉の宿へと向かう時、富士山の冠雪した頭は夕日に染まりバラ色になった。