HOME > 山行一覧 > 奥大日岳(2010年8月5日)その3




コースタイム 往復 約5時間
雷鳥沢ヒュッテ--10分--雷鳥平--10分--分岐--20分--新室堂乗越--30分--室堂乗越--1時間30分--奥大日岳--1時間10分--室堂乗越--30分--新室堂乗越--20分--分岐--20分--雷鳥沢ヒュッテ

〔11:05〜11:45〕奥大日岳山頂:狭い山頂には何組もの登山者が休んでいた。谷から湧くガスが上がってきてしまって、残念なことに剱岳の展望は望めなかった。それでも一度断念したことがある山頂に立てたことがうれしかった。中大日岳に連なる大日岳を見れば、思った以上に距離がありそうだ。岩の割れ目に誰がいつ頃置いた物なのか小さな仏様。修験者の山であったことを思い出す。

奥大日岳山頂
奥大日岳山頂
山頂から中大日岳と大日岳
山頂から中大日岳と大日岳写真を拡大
小さな大日如来像
小さな大日如来像

雲を映し込む池
雲を映し込む池写真を拡大
大日岳への道標
大日岳への道標
 昼食を済ませて下山にかかる。登りの最後の最後に姿を見せた山頂と山頂下の池の景色を、名残を惜しんで振り返り、しっかり目に焼き付けた。

 大日岳への登山道はこの池付近から分岐している。標識が小さいので見落としそうである。大日岳へはもろい岩場の急な下り坂で梯子もあるとのことなので、怖がりの私が将来縦走に挑戦することもないだろう。


 復路は花の写真を撮りながらのんびりと下った。さすがに「花の百名山」。お花畑の規模と花の種類は、雄山〜別山ルートより格段に多い。撮影しなかったが多かった花は、イワイチョウ、モミジカラマツ、ハクサンボウフウ、ハクサンイチゲ、タテヤマアザミなど。コバイケイソウは花付きが少なく、“裏年”だったようだ。

チングルマとコイワカガミが乱れ咲く
チングルマとコイワカガミが乱れ咲く写真を拡大
ハクサンイチゲの大群生
ハクサンイチゲの大群生写真を拡大

奥大日岳 標高:2606m

山行日 2010/08/05
場所 北アルプス立山
交通 立山黒部アルペンルート
公式サイト
温泉ページへ 雷鳥沢温泉
葛温泉
温泉ページへ
MAP GPSログによるトラックと写真のページ(EveryTrail)
《画像について》
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奥大日岳登山道に咲いていた花

コイワカガミ
コイワカガミ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
シナノキンバイ
シナノキンバイ

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
クルマユリ
クルマユリ
コバイケイソウ
コバイケイソウ

 朝は青空だった天気もお昼前から雲が増えてきたが、雷雨の兆候はなかった。前日も午後ガスっていても雷は鳴らず、夕刻には晴れ渡った。幸いなことに雷神はこのところお休み中らしい。股関節を庇ってゆっくり下った。
 カガミ谷乗越(と思われる地点)に13時15分、室堂乗越で持参の果物を食べての長目の休憩(14:10〜14:25)、新室堂乗越を14時55分に通過して雷鳥沢ヒュッテに16時に到着。



雷鳥沢温泉 雷鳥沢ヒュッテ

雷鳥沢ヒュッテ
雷鳥沢ヒュッテ
 奥大日岳や剱御前に登るなら地の利は抜群によい。ここまで散策に来る観光客は殆どいないので、たとえ室堂平の一角であっても観光の団体さんはまず見かけないため、思ったより静かだった。ただ夜中に目が覚めたら、遊歩道に設置してある地獄谷の火山性ガスの危険濃度警告の自動アナウンスが、のべつ幕なしに聞こえて少しだけ気になった(笑)
 とにかく立山の眺めが素晴らしい。玄関前のテラスで、早朝や夕刻の立山連峰を眺めるのは至福のひとときだ。

 トイレは水洗で洗面所の水は飲料可。室堂は水は豊富である。


 山小屋ながらも24時間入浴OKのお風呂付き。かつては地獄谷から“温泉”を引いていたのはみくりが池温泉だけであり、雷鳥沢ヒュッテとロッジ立山連峰のお風呂は自然水(沢水、湧き水)を地熱で温めた湯で、厳密には温泉ではなかった。現在は雷鳥沢ヒュッテ、ロッジ立山連峰(現在は雷鳥沢ヒュッテの姉妹館)そして雷鳥荘が温泉を引いたとされている。しかし雷鳥沢ヒュッテの大浴場(内湯)はどうも“温泉”ではない気がした。みくりが池温泉は硫黄泉の濁り湯だったが、雷鳥沢ヒュッテの大浴場の湯はかすかに色味があるがほぼ無色透明だ。それでも登山後に汗を流せてサッパリできるのはうれしい。しかも“かけ流し状態”だったので、湯はいつも清潔だった。石けんとリンスインシャンプーあり。キャンプ場利用者が日帰り入浴利用の時間帯で利用するため、夕方4時〜5時は混むときがある。

屋外湯小屋の半露天風呂
屋外湯小屋の半露天風呂
 で、玄関脇下に新たに建てた湯小屋の半露天風呂が、地獄谷に湧く“温泉”をそのまま引いた温泉である。湯小屋は立山に向かって開いているのだが、女性用は目隠しがあるためあまり露天風呂の趣はない。湯は泥湯に近い。地獄谷で見られるポコポコと泥と共に噴出している湯を、そのまま引いているようだ。一応単純硫黄線の成分分析表が掲げられている。誰もいなかったのにほくほくとし、さて浸かろうとしたらとんでもなく熱くて入れてみた手を引っ込めた(笑)。水を出して埋めても適温になるまで待てず「撤退」した。3泊して入浴したのは1回のみ(笑)
※写真は携帯電話による撮影なので鮮明でないのはご容赦を。

雷鳥沢ヒュッテの夕食
雷鳥沢ヒュッテの夕食
 3泊したところ、メインディッシュは「豚カツ」、「豚肉生姜焼き」(写真)、そして吸い物風スープ、クリームシチュー(薄めなのでクリームスープか?)、味噌汁のローテーション。冷凍保存っぽいパインゼリーとグレープフルーツ一切れのデザートは毎日同じだった。献立や同じデザートに文句はないが、料理そのものや出来合の副菜の味はもう少し努力してほしい感じ。あちこちの山小屋を利用していて、ヘリでの搬送を余儀なくされる山小屋でさえ結構美味しい食事を出しているのを知っている。雷鳥沢ヒュッテでは食材などはボッカさんが運んでいるらしかったが、それにしてもインフラがある程度整っている室堂ならもう少しなんとかなりそうな気も…。以前宿泊した剱御前小舎の食事(→参照)とみくりが池温泉の食事(→参照)と比べて、ほぼ同じ宿泊料金での食事の「差」にこだわってしまうのである。

 食事の不満を帳消しにしたのは、ご主人のやさしい接客だった。会話は交わさなかったが奥さんも常連客に好かれているようで、オーナーご夫妻の人柄の良さがリピーターを生んでいるらしかった。


《携帯電話の通信状況》 DoCoMoの場合、2008年立山室堂地区がFOMAプラスエリアに切り替えられたが、FOMAプラスエリア対応のFOMA端末なら室堂平、雷鳥沢と立山連峰一帯の山岳地帯も通信は良好。だが回線容量の不足からなのか、雷鳥沢ヒュッテの建物内では圏外になってしまう。玄関先でなら充分通信できた。ヒュッテのスタッフによると外での通信可能なのは、ドコモとauのみ確認しているとか。

雷鳥沢ヒュッテ&ロッジ立山連峰