高山(奥日光)
アズマシャクナゲ、ツツジ、そして新緑
【余計な前書き】 1997年6月1日に行き、トウゴクミツバツツジが素晴らしかったので再び訪れることにした。新しい山靴の履き慣らしでもある。前回は東武浅草駅6:20発の快速を利用したのだが、近頃は寝不足での山歩きが辛いふたりは7:10の快速でいいやと意見一致。乗り換えがスムーズで30分前には浅草駅に到着。紅葉時期には通勤ラッシュ並みの利用客ですざまじい座席争奪戦になるのだが、ホームに並ぶ必要もないほどで余裕の座席確保だった。ホームで待つ間、お連れを待っている男性とおしゃべり。「私はいつも席取り担当なんです」だそうで、高山へは翌日の予定だそうである。シャクナゲはまだでしょう?とおっしゃるので、5年前には見頃時期だったことを話した。電車は途中駅から乗客が増え、座れない人もでるまでになった。
東武日光駅から戦場ヶ原方面日光湯元行きのバスに乗るには、多少の知恵が必要だ。先ず電車はなるべく先頭車両に乗る。下車したら状況(乗客数)に応じて走るか小走りに急いで改札を抜け、まっしぐらにバス発着所を目指す。列に並び順番を確保したら、連れにザックを預けてから走って駅のトイレに戻り、今度はトイレの列に並ぶ。快速電車と日光湯元行きのバスの乗り継ぎの待ち合わせ時間は10分弱から15分だが、休日朝は乗客数が多いためトイレの順番待ちとバスの座席確保がたいへんなのである。重ねて高山の登山口にトイレはなく、前回「駅で行っておけば良かった」と悔いたのだった。トイレの前で並んでいた人のご主人がやって来て、「男性用トイレはガラガラだよ。入っちゃえば」などとそそのかしている。皆腕時計を気にしつつの順番待ち。バスの順番待ちの方は、列の前の方につけていて座れそうだが、場合によっては始発駅のJR日光駅から既にたくさん乗客を乗せたバスが回ってくることもある。バス会社が乗客数をみて出す臨時バスに乗れるかどうかは時の運。座れないとヘアピンカーブの「いろは坂」を踏ん張って耐えねばならない1時間(渋滞すればそれ以上)が待っている。何度か日光に足を運んで培った経験と努力とで、この日も中禅寺湖と男体山を眺めながらの楽しいドライブは保障された(笑) |
おすすめの適期
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1月-2月 |
3月-4月 |
5月-6月 |
7月-8月初旬 |
8月中旬-9月 |
10月-11月
中旬 |
11月下旬
-12月 |
| 適期 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
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| 備考 |
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シャクナゲ
新緑 |
涼 |
涼 |
紅葉・展望 |
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コースタイム 3時間10分
竜頭ノ滝上バス停10:40出発〜11:25稜線11:35〜12:15高山山頂(昼食)13:00〜(休憩)〜無名峠13:55〜車道出合14:20〜しゃくなげ橋14:50〜竜頭ノ滝上バス停15:05到着 <自己タイム 3時間05分>
2002年5月26日(日) 天候
晴れのち
曇り、にわか雨
 1997年の竜頭ノ滝上 |
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 今年の同じ場所 |
バスを降りて少し戻った橋の上や下は、トウゴクミツバツツジが咲くこの時期はカメラマンの撮影ポイントらしく、5年前も今も同様にカメラマンがいっぱいだった。しかし今年は滝上の渓流沿いのツツジは淋しかった。滝に向かう下流のほうのツツジは咲いているので、この辺りはこれから咲くのだろうか。

竜頭ノ滝へ流れ落ちる渓流 |
登山口脇の「竜頭山の家」に『温泉入浴出来ます』の看板が出ている。前回の時にはその年の春に雪崩による事故があったため、雪崩に注意を即す看板があったことなど思い出した。後を歩くグループ(男女3人)が浅草駅でおしゃべりしたおじさんのグループだと気づき、「あら、高山は明日ではなかったんですか」と尋ねると、「リーダーの一言で変わったんです」とのこと。リーダーとは3人のうちで一番お若い女性というのがいい。
新緑の自然林の中を登りだすと急登もあって汗をかくが、さすがに奥日光、カラッと乾いた爽やかな風が吹いて汗も乾く。登山道脇にトウゴクミツバツツジとゴヨウツツジが現れ出して、立ち止まって撮影しながらのんびり登った。新しい靴も靴擦れが出来ることもなくて、おおむね快調である。今日の期待のひとつ、アズマシャクナゲの株もチラホラ現れると稜線も近い。記憶ではまだこの先のシャクナゲが見事なはずと、写真撮影も手短にすます。記憶に違わず期待にそむかず、シャクナゲの稜線は見事だった。先のおじさんに「あなたが言ったとおりですね」と感謝され、うれしくなった。
山頂までのアップダウンの稜線歩きで、木の間から覗く中禅寺湖の湖水も涼しげだ。どっしりとした山容の男体山がせりあがってくると山頂はもうそこだ。
 山頂への途中で男体山 |
山頂はこの時期ならではの賑わいだった。谷筋に雪を残した日光白根山が西側の木の間から眺められるが、展望のために木が刈り払われていないのがかえって良い感じだ。山頂のシロヤシオは満開。
私たちの背後に陣取ったグループは、煮込みうどんやらお好み焼きやらを作っての豪華な宴会モード。お醤油がこげる香ばしい香りがたまらない。その香りもおかずにして昼食を終えた。片付けの間もグループはまだ宴会たけなわで、漂う香りがつい気になって、チラチラ目をやると「おひとついかがですか」と誘われてしまった。「お腹いっぱいなので」とお断りすると、「では今度お会いした時に」との言葉に、思わずにっこり。
天気予報通り、午後から雲行きが怪しくなってきた。下り始めはザレた滑りやすい急斜面を下りるのだが、おろし立ての靴はさすがに滑らない。この辺りは5年前はトウゴクミツバツツジが素晴らしかったが、今回は満開とは言い難かったのが残念だった。しかし代わってシロヤシオが元気で、紅白競演は白の勝ち。
シロヤシオとトウゴクミツバツツジ( 画像クリックで拡大) |
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前回の印象や記録でも、登山道は標識も少なく倒木をまたぎ乗り越えたりだったのが、ずいぶん整備されたようだ。倒木は脇に片付けられ、崩壊箇所はしっかり修理、ちょっとした岩場には鎖がつけられていた。歩きやすくなったのは確かだが、ちょいとつまらなくなったような気もする。しかし、この前には無名峠の曲がり角を見逃して、うっかりそのまま尾根通しに進んでしまいヘンだぞと戻ったが、真新しい道標も設置されて今回は迷わなかった。
無名峠から少し下ると、待ちかねたお気に入りの道になる。すっくと伸びたミズナラの新緑の林の中の平坦な草原に、まっすぐ延びるプロムナード。正面には男体山がそびえる。新緑の林はやがてダケカンバ、そして白樺へと変わり、爽やかな高原ムードを満喫できる気持ちが良いことこのうえない道である。
 鹿による食害 |
脇の笹薮がカサコソ音をたてているので立ち止まり目を凝らすと、うわ!大きな蛇。足元に出てこなくて良かった。食害で痛々しい木が目立つ辺りには鹿よけのフェンスが設置されていた。ハイブリッドバス用の車道に突き当たり、この先は竜頭ノ滝に戻るも良し、小田代ヶ原、戦場ヶ原を歩き赤沼茶屋に出ても良し。赤沼まで歩く予定だったが、雨がパラついてきたので傘を差し、のんびり竜頭ノ滝上まで戻ることにした。
しゃくなげ橋から小田代ヶ原の遊歩道に入ると、子供達の団体やら、観光客とあまり変わらぬ服装のハイカーやらで、一変に賑やかになった。出発地点の竜頭ノ滝上まで戻ると、幾台もの観光バスも駐車し橋の上も観光客が多い。バスの時間まで間があるが、遊歩道を竜頭ノ滝まで下りてしまうとバスで座れない可能性が大きいので、滝上のバス停でバスを待った。帰路のバスでは、中禅寺湖温泉からのいろは坂の揺れも心地よく?ぐっすり眠った。
※参考 日帰り温泉 やしおの湯