高尾山と南高尾山稜
--- 東京のスーパー低山高尾山の楽しみ方 ---
| 【余計な前書き】 土曜日の夜、天気予報の晴れマークを見て、急遽何処かへ行こうということになった。何の下調べも準備も要らずに登れるのは、高尾山。東京都心から最も近い山である。東京の西部郊外で育った私には、子供の頃の遠足やファミリーハイク、初詣御来光ハイクで慣れした親しんだ山でもある。夫婦で山を歩き始めてからも、お花見ハイクやおにゅーの山靴の履き慣らし山行として度々訪れているので、今回で6回目、今年2回目になる。「快晴・降水確率0%」の予報でも常に雨具をザックに詰めていた私達だが、今回は雨具は持たずに、替わりにリンゴと柿にパウンドケーキとおやつをたくさん用意して、小春日和のお気軽ハイキングを楽しみに出かけた。 |
おすすめの適期
| 季節 |
1月-2月 |
3月-4月 |
5月-6月 |
7月-8月初旬 |
8月中旬-9月 |
10月-11月
中旬 |
11月下旬
-12月 |
| 適期 |
◎ |
◎ |
5月初旬○ |
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◎ |
◎ |
| 備考 |
展望・陽だまりハイク |
山野草
お花見(桜) |
ヤマツツジ
新緑 |
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紅葉・展望 |
展望 |
コースタイム
高尾山口駅8:30出発(6号路琵琶滝コース)〜9:15大山橋9:25〜10:00高尾山山頂10:35〜11:00大垂水歩道入る〜大垂水峠14:45〜12:15ベンチ(昼食)12:55〜大洞山13:05〜中沢峠13:30〜14:05西山峠14:15〜三沢峠14:40〜15:10草戸山15:35〜峰の薬師(林道に出る)16:05〜(林道・国道)〜高尾山口駅16:50 (自己タイム
7時間30分)
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【参考コース】高尾山口駅〜1時間20分〜高尾山山頂〜40分〜一丁平〜40分〜大垂水峠〜1時間〜中沢峠〜50分〜西山峠〜25分〜三沢峠〜30分〜草戸山〜1時間〜高尾山口駅 (自己タイム
6時間05分)
 琵琶滝(2001年4月撮影) |
駅を出て土産物店が建ち並ぶ道をケーブルカーの清滝駅へ行く。今日も殆どのハイカーは稲荷山コースで山頂に向かうようだ。ケーブルカー利用の行楽客が切符売り場に列を作っているのを横目に駅の左横の舗装路を、6号路のハイキングコースへと向かう。春には沢沿いの舗装路の路肩にイチリンソウが咲き乱れる。修験者の修練の場でもある琵琶滝の手前で山腹に取り付き、落葉樹や照葉樹の自然林が気持ちよい登山道を登って行く。晴天の今日は行き交うハイカーも多かった。
空腹を覚えて大山橋の手前ベンチでパンを食べて休憩。山モミジはまだ紅葉していなかったが、この辺りは樹林が美しいので好きな場所である。橋を渡って稲荷山コースの分岐で琵琶滝コースは右に沢の中を飛び石伝いに登る。ほんの100m程だが、せせらぎのきらめきと登りの変化を楽しめる場所である。(下りには迷う箇所あり不向き)
再び登山道になると急な階段が待っている。喘いで登ると山頂直下の3号路・5号路との接続地点でベンチが幾つかあり、このベンチで休みたくなるのも前回と同じだった。しかし一刻も早く山頂からの富士山を見るために、今日は休まずに山頂へ。
| 高尾山口駅・高尾山山頂間は稲荷山コースで歩く方が多い。展望台があるのが魅力のひとつだが、いつも一つ覚えで「稲荷山コース」というのもつまらない(かく言う私達もその口だったが…)。稲荷山上部はスギやヒノキの人工林の中を歩く箇所も多いので、新緑や紅葉の季節には落葉樹の自然林を行く琵琶滝コースがおすすめである。人気コースの稲荷山コースに比べ琵琶滝コースは比較的人が少ないし、何よりせせらぎの中の飛び石伝いの箇所は楽しい。今年4月に初めて登ってすっかり気に入ってしまった。また上記の山頂直下のベンチは、時折山頂の喧騒が聞こえるものの落ち着いた佇まいで、いつも単独行さんやご夫婦が静かに休憩やランチをしている。テーブルはないが混んでいる山頂よりゆっくりできる。 |
 高尾山山頂からの富士山 |
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 山頂付近のモミジ |
山頂に着いたら富士山展望場所まで一直線に向かうと、素晴らしい眺めが待っていてくれた。左手に大室山、右手に御坂山塊を従えて、雪化粧も美しい富士山に大満足。
行楽客とハイカーでごった返す山頂には長居はしたくないのだが、暖かいベンチでの軽食タイムで30分以上腰を落ち着けてしまった。一丁平に下りる道もかなりの人で、皆、城山を目指して行く。前夜まで降った雨で赤土のむき出した場所は滑りやすい。途中のモミジ台からの富士山も素晴らしく、たくさんのギャラリーを集めていた。
大垂水峠へは一丁平のトイレ前付近から、また城山からも行かれるが、人込みを避けて一丁平手前を左に「大垂水歩道」に入ってしまう。この道は3回目だが、いつも殆ど歩く人に会わない。今日も突然ふたりきりになった。林道に下りて右手に少し進めば大垂水峠への登山道がある。しかし今回は、右手を指した標識の「→スギ・ヒノキの学習の道を経て大垂水峠へ」を見て、気まぐれに下ってみることにした。ところが行けども行けども林道を下るばかりで、それも大垂水峠を外れていくようである。ムムムと思いながら下りた地点は、甲州街道(国道20号線)の大垂水峠からだいぶ下の地点だった。お陰で車の通行量が多い国道の歩道を15分も登る羽目になった。
| 高尾山から城山、そして相模湖側か小仏側に下山するコースはガイドブックに載る大人気コース。私達も過去2回このコースを歩いている。しかし陣馬山から高尾山までのミニ縦走の時も含めて、ハイカーの多さに辟易の感もある。そこで最近では、比較的人が少ない南高尾山稜の「首都圏自然歩道関東ふれあいの道・湖の道コース」を歩いてから高尾山に入ることが多くなっていた。今回は午前中に富士山を見るために逆コースをとった。高尾山メインコースと関東ふれあいの道は甲州街道で隔てられているが、大垂水峠で歩道橋で渡る。一丁平から甲州街道に下りる道は、いつも人がいない。 |
甲州街道を歩道橋で渡り南高尾山稜に取り付く。急登を登り尾根に上がればベンチがある。すぐ上の大洞山(536m)の山頂にはベンチとテーブルがあるのだが、居合わせた方にグループが占領中と聞き、ここでラーメンの昼食にした。ポカポカ陽気だが木陰のベンチでは寒かった。甲州街道を隔てて、城山と一丁平が間近に見える。モミジ台で富士山を眺めている鈴なりの人も見えた。
 雑木林の巻き道 |
大洞山を越えて、クヌギやコナラが黄葉を始めた雑木林の尾根道を真っ直ぐ進む。道はゆるやかなアップダウン、おまけに中沢峠、西山峠、三沢峠と約30分ごとに設置されているベンチが休憩を誘う。コンピラ山、中沢山のピークを踏む尾根通しの道と巻き道があり、今回も巻き道を歩いた。
 津久井湖を望む |
中沢峠と西山峠の中間地点で津久井湖を眼下に、眺望が開けベンチもある。(途中少し崩壊した箇所あり、ロープが設置。問題はないが小さな子供は無理かも知れない)落ち葉の道を踏んで西山峠で果物のおやつタイムにした。
関東ふれあいの道のコースは三沢峠で梅ノ木平へ下りてバス(本数極めて少)利用か甲州街道を歩き駅に戻る。今回は時間が同じくらいなら甲州街道を歩くより良いと、草戸山へ向かった。
三沢峠を過ぎると道幅も広く、城山湖が見下ろせる公園のようなあずまやがあり、まるでお散歩道である。登ってくる人も犬を連れていたり、手を繋いだ若いカップルだったり。なんだ楽じゃんと思ったがその後はけっこうアップダウンがあり、最後は息があがる急登でようやく草戸山に到着した。「町田市最高峰草戸山365m」の標識に苦笑。展望台に上がって城山湖と町並みを眺めたら、ベンチでコーヒーを煎れて持参のケーキでゆっくりした。
後は1時間、地図ではなだらかに駅へと山稜が落ちていくので暗くなる前に下りられるだろう。そんな思いでいたのだがまたもやアップダウンが案外きつい。左に「高尾山口駅まで40分」の道標を見つけたときには、正直ホッとした。ところがこの道を下り、峰の薬師の分院?から林道を行くと、どうも見覚えがある老人ホームに出てしまった。なんとこの下山路は梅ノ木平に続いていたので、駅まで尾根通しに行く道は、まだ直進しなければならなかったようだ。ただし国道を歩く頃には日が暮れかかり、間違えてかえって良かったのかも知れないが。再び戻ってきた清滝付近は夕暮れ時にもかかわらず、まだ行楽客は多かった。
| 余裕があれば計画通りではなく歩いたことがない道に挑戦してみよう。多少の思い違いがあって時間がかかっても、大事には至らない低山ならではの面白み。高尾山山頂を巻いている3・4・5号路を迂回してみるのも楽しい。春に歩いた4号路を経由して日影沢に下りるコースも、花が多く人は少なく良いコースだった。何度か歩くとお気に入りのコースができて、同じコースで歩く次回には不安もなくて気分もよりリラックスできる。 |
■2006年11月6日の高尾山の記録はブログにあります→5年ぶりの高尾山。