HOME > 山行一覧 > 山行一覧 2 > 白馬岳(1999年7月24日〜29日)その1

山旅日記1993-2000 このページのレポートは、サイト開設(2000年8月)以前の1993年秋から2000年前半の山行記録です。登山道状況は変化します。実際に登山される場合は、最新の地図とガイドブック他の情報をお調べください。

WEBページ作成日 2001年6月30日



白馬岳(三山縦走)

余計な前書き 当初の計画は蓮華温泉に宿泊して入山し、白馬山荘、鑓温泉と山中2泊、下山後1泊というもので、既に手配済みだった。ところが出発が近づくにつれ、夫が「標準タイムで6〜7時間のコースは無理だ(私には)」と強硬に主張する。蝶ヶ岳山行の折に登山者が稜線で雷に打たれた事故があったので、午後の稜線歩きは特に警戒している。日程が取れないわけではないので、急遽計画を変更した。山行1日目は標高差が一番少ない栂池からとし(栂池での宿泊予約がとれずに栂池高原泊)白馬大池山荘まで。2日目は白馬岳まで、3日目、白馬鑓温泉にも宿泊して下山。下山後の温泉ホテル泊まりのおまけつき。誰に聞いても呆れること疑いなし、本当はナイショにしておきたいくらいお恥ずかしいノロノロ行程の計画となった。(皆が目指す白馬大雪渓だが、初日に白馬尻に泊まれば私たちにも登れるかと考えた。しかし標高差、落石、行列での登りなどを考慮してやめておこうと結論。涼しそうなのは魅力だが、こだわりはなし)
 さて出発日のこと。新宿から8時発特急あずさに乗り込んで指定席に座り、いつものように旅の始まりの期待感を胸に抱きながら発車を待っていた。発車時間まぎわ家族連れが近づいて来て「あの〜。ここは私たちの席ですが」とおっしゃる。さてはダブルブッキングかと、堂々と示した自分の指定席券に目を落として気がついた。「ワワワッ!12時発のあずさ!」。入山コースを変更したのに伴い往きの特急あずさも変更していたのを全く失念。慌ててコソコソと下車したが、ホームで状況を把握し態勢を整えるまでしばらくかかった。自宅に戻っても中途半端なので、猛暑の新宿で夫婦喧嘩しながら時間をつぶす。栂池高原に着いた夕刻、つくづく長〜い一日だったなぁと思ったのだった。


1日目 7月25日 晴れ、午後一時雷雨 栂池高原から白馬大池山荘


コースタイム 約3時間50分
栂池自然園9:45出発〜(休憩)〜11:30(昼食)12:00〜天狗原12:15〜12:50雪渓手前(雷雨・ガスのため停滞)13:40〜(休憩)〜14:45白馬乗鞍岳(大休憩)15:10〜白馬大池山荘16:00到着 <自己タイム 約4時間15分>

 栂池高原の宿での出来事。割り当てられた部屋の鍵が壊れていたので申し出ると、交換可能な空き室は狭い洋室なので部屋を移らなかった。チェックアウトの際にお詫びとして夕食時に注文したビール代をサービスされ、プラスお詫び代としてお弁当代も頂戴した。なぜか得をした気分。

 出発日の前日に関東甲信地方の梅雨明けが発表されたばかり。今朝は晴れているものの雲も多く、天候はまだ不安定のようである。栂池パノラマウェイ(ゴンドラリフトとロープウェイ)で一気に栂池自然園駅標高1829mへと上がる。…はずだったのだが、高原駅に近づくと頭の上のゴンドラがストップしている…ん?

 ロープウェイ駅に到着して機械故障のためゴンドラが7時半頃から運休していることを知った。炎天下の駅前広場の順番の列に並び、運転再開を待った。宙吊りのゴンドラの中の乗客の身の上を思えば炎天下もまだマシと、周りの人たちと慰めあう。運転再開に45分待たされ、9時20分に栂池自然園駅着。県警のテントで登山届を記入して提出。

白馬岳 標高:2932m
杓子岳 標高:2812m
白馬鑓ヶ岳
標高:2903m

山行日 1999/07/24-29
場所 北アルプス北部
交通 JR白馬駅下車
タクシーにて栂池高原へ
温泉ページへ 白馬鑓温泉
白馬八方温泉
温泉ページへ


岩ゴロの登り
岩ゴロの登り
 ビジターセンターから樹林帯の中を登っていく。銀明水でおいしい水を飲んでもうひと頑張りすると、天狗原の手前の残雪に出た。天狗原の木道を歩き終えると乗鞍岳への登りにかかる。計画段階で不安だった安山岩の大きな岩ゴロの登りである。これは心配していたより案外平気。むしろ下りの方が大変だと思う。

 登山道が岩ゴロゴロなら空でも雷がゴロゴロと鳴り出した。小雪渓ともいわれる遅くまで残雪が残る乗鞍岳斜面の手前で雨が降りだしてしまう。たちまちガスが立ち込め、視界ゼロ。見当違いの方向に歩き出す人もいて、注意されていた。ガスが晴れるまで待つことにした。足場の悪い場所で雨具と軽アイゼンを着けたり、夫が新調したばかりのザックカバーを岩と岩の間に落とし拾い上げるのに苦労したりと手間取るうちにガスが晴れてきた。軽アイゼンのお陰で雪渓上の急登も難なく通過。

白馬乗鞍にて
白馬乗鞍にて
 登りきった場所でアイゼンを外していると、すぐ上の登山道を歩く人がうっかり蹴り落とした小石に当たって夫が小さな怪我をした。頭を庇って挙げた手に当たってしまったようだ。ばんそうこうで処置し再び登りだしたが、雷雨、雪渓、怪我と続いたためか疲労感を覚えすぐに休憩をとった。

 ところが歩き出してすぐ、そこはもう広い乗鞍岳山頂の一角だった。ハイマツとお花畑の高山の景色が目の前に広がり、行く手に山頂の大きなケルンが見えて安堵した。おやつを食べて大休憩。



白馬大池
白馬大池を望む
 白馬大池への下りも安山岩が累々と続き足場が悪い。山荘へは池の周りを左に半周しなければならず思ったより遠かった。天候急変以外にも数々のハプニングがあって、予定を2時間オーバーして山荘に到着。夫の心配から計画変更をしたのは正しい選択だったようだ。山荘周辺、特に蓮華温泉への登山道の辺りはハクサンコザクラとチングルマの大群落で大感激!


2日目 7月26日 快晴、夕方曇り・霧 白馬大池山荘から白馬山荘


コースタイム 約4時間
白馬大池山荘6:35出発〜(休憩)〜9:35小蓮華岳10:05〜10:55三国境(軽食)11:30〜12:35白馬岳12:50〜13:05白馬山荘到着 <自己タイム 約4時間20分>

雷鳥坂を行く
雷鳥坂を行く
 白馬大池山荘から稜線に上がると雪倉岳、朝日岳の眺めが素晴らしい。緑と残雪の彩りの妙を楽しみながら高度を上げていくと、背後に日本海が広がっているのが見えた。広くて緩やかな雷鳥坂の登り、足元にはイワギキョウ、イワツメクサ、ウルップソウなどが咲き乱れる。尾根道に一株だけ咲くコマクサは、小さな岩で囲われて踏まれないように守られていた。

 雷鳥坂では親子のライチョウを発見。一瞬だけだが小さな子供ライチョウを見ることができた。晴れているとライチョウはめったに姿を見せないのにラッキー!標高が上がるにつれ素晴らしい展望に声をあげる。八ヶ岳の肩に富士山のシルエット。右手に日本海と能登半島。剱岳、後立山連峰、穂高連峰、槍ヶ岳。そしてようやく見えた白馬岳!


小蓮華岳から白馬岳を目指して
小蓮華岳から白馬岳を目指して
 小蓮華岳を越え、水平な稜線漫歩が続くあたりはウルップソウがとても多い。文字通り長野・富山・新潟の県境である三国境(さんごくざかい)で軽食。この分岐からは石ころだらけの急登がきつく、幾つかのピークを越えたり巻いたり。白馬岳は逃げていくようだった。登山者の列ができた向こうの先に山頂の山座盤が見えたときはうれしかった。

 山頂の信州側は切れ落ちておりロープが張られている。怖くてとても覗けない。午後になって雲が湧きだしたが、より近づいた剣岳をはじめとする、ぐるり大展望を堪能した。



白馬山荘レストランスカイプラザで 最高のお天気に恵まれた一日、たった4時間の行程を展望とお花を楽しみつつゆっくり歩いた最後は、生ビール!とても3000m近い山の山頂直下にあるとは思えない、豪華なレストランスカイプラザで昼食。生ビールと枝豆(ざるに大盛り!)とざるそばで満足満足!!!

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