白馬岳(三山縦走)
| 【余計な前書き】 当初の計画は蓮華温泉に宿泊して入山し、白馬山荘、鑓温泉と山中2泊、下山後1泊というもので、既に手配済みだった。ところが出発が近づくにつれ、夫が「標準タイムで6〜7時間のコースは無理だ(私には)」と強硬に主張する。蝶ヶ岳山行の折に登山者が稜線で雷に打たれた事故があったので、午後の稜線歩きは特に警戒している。日程が取れないわけではないので、急遽計画を変更した。山行1日目は標高差が一番少ない栂池からとし(栂池での宿泊予約がとれずに栂池高原泊)白馬大池山荘まで。2日目は白馬岳まで、3日目、白馬鑓温泉にも宿泊して下山。下山後の温泉ホテル泊まりのおまけつき。誰に聞いても呆れること疑いなし、本当はナイショにしておきたいくらいお恥ずかしいノロノロ行程の計画となった。(皆が目指す白馬大雪渓だが、初日に白馬尻に泊まれば私たちにも登れるかと考えた。しかし標高差、落石、行列での登りなどを考慮してやめておこうと結論。涼しそうなのは魅力だが、こだわりはなし) さて出発日のこと。新宿から8時発特急あずさに乗り込んで指定席に座り、いつものように旅の始まりの期待感を胸に抱きながら発車を待っていた。発車時間まぎわ家族連れが近づいて来て「あの〜。ここは私たちの席ですが」とおっしゃる。さてはダブルブッキングかと、堂々と示した自分の指定席券に目を落として気がついた。「ワワワッ!12時発のあずさ!」。入山コースを変更したのに伴い往きの特急あずさも変更していたのを全く失念。慌ててコソコソと下車したが、ホームで状況を把握し態勢を整えるまでしばらくかかった。自宅に戻っても中途半端なので、猛暑の新宿で夫婦喧嘩しながら時間をつぶす。栂池高原に着いた夕刻、つくづく長〜い一日だったなぁと思ったのだった。 |
| 1日目 7月25日 晴れ、午後一時雷雨 栂池高原から白馬大池山荘 |
栂池高原の宿での出来事。割り当てられた部屋の鍵が壊れていたので申し出ると、交換可能な空き室は狭い洋室なので部屋を移らなかった。チェックアウトの際にお詫びとして夕食時に注文したビール代をサービスされ、プラスお詫び代としてお弁当代も頂戴した。なぜか得をした気分。
出発日の前日に関東甲信地方の梅雨明けが発表されたばかり。今朝は晴れているものの雲も多く、天候はまだ不安定のようである。栂池パノラマウェイ(ゴンドラリフトとロープウェイ)で一気に栂池自然園駅標高1829mへと上がる。…筈だったのだが、高原駅に近づくと頭の上のゴンドラがストップしてる…ん?駅に到着して、機械故障のためゴンドラが7時半頃から運休していることを知った。炎天下の駅前広場の順番の列に並び、運転再開を待った。宙吊りのゴンドラの中の乗客の身の上を思えば炎天下もまだマシと、周りの人たちと慰めあう。運転再開に45分待たされて9時20分に栂池自然園駅着。県警のテントで登山届を記入して提出。
![]() 岩ゴロの登り |
登山道が岩ゴロゴロなら空でも雷がゴロゴロと鳴り出した。小雪渓ともいわれる遅くまで残雪が残る乗鞍岳斜面の手前で雨が降りだしてしまう。たちまちガスが立ち込め、視界ゼロ。見当違いの方向に歩き出す人もいて、注意されていた。ガスが晴れるまで待つことにした。足場の悪い場所で雨具と軽アイゼンを着けたり、夫が新調したばかりのザックカバーを岩と岩の間に落とし拾い上げるのに苦労したりと手間取るうちにガスが晴れてきた。軽アイゼンのお陰で雪渓上の急登も難なく通過。
![]() 白馬乗鞍にて |
ところが歩き出してすぐ、そこはもう広い乗鞍岳山頂の一角だった。ハイマツとお花畑の高山の景色が目の前に広がり、行く手に山頂の大きなケルンが見えて安堵した。おやつを食べて大休憩。






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