HOME > 山行一覧 > 岩菅山(2004年8月9日) - 志賀高原・岩菅山と高天原温泉/四十八池&志賀山と熊の湯/渋峠から芳ヶ平、草津温泉(2004年8月8日〜8月11日)その1


岩菅山

【余計な前書き】 =私たちのスタイル= 私たちは山歩きを始める以前から「旅」が好きだった。「旅」することと同じくらい「旅の計画」も好きで、ツアーに参加したこともあったがマイプランでの旅もよくした。そのうちに観光地を巡るだけでは物足りなくなり、「温泉ハイキング」と称し、軽井沢や草津のハイキングコースを歩き温泉に泊まる旅もしていた。トレッキングシューズを買って登山を始めるより以前のことである。どうやらその頃に今の山行スタイルの下地が出来ていたようである。「旅」だから「山」だけが目的地ではないし、電車やバスでの移動も楽しい。車がないから同じ場所に下山しなくても良く、下山して「ハイ、終わり」ではない。山麓の温泉に泊まり、翌日またそこから別の山に登って下山口の温泉に泊まる。それは縦走の楽しさと共通するものがある。今、そんな「山旅」が楽しくて仕方がない。今年の夏もそんな「山旅」をしてきた。


高天原温泉 ホテル銀嶺

ホテル銀嶺
ホテル銀嶺
 ガイドブックが掲載している岩菅山登山コースは、発哺(ほっぽ)温泉から東館山ゴンドラリフトを使って東館山山頂の登山口から登り、一ノ瀬へ下山する。そこで発哺温泉の宿を探すために志賀高原観光協会のHPを見ていたら、登山に好都合な宿を発見。岩菅山登山口への車での送迎、お弁当は無料という、まさに登山客優遇の宿である。もちろん温泉(高天原温泉)である。

ホテル銀嶺のホームページ


 奥志賀の宿泊施設の殆どがスキー客を対象とした小規模の宿である。したがって夏季は宿泊客が少ないため、大学のサークル合宿や予備校や塾の夏期講習合宿に提供している宿が多い。そんななかでホテル銀嶺は登山・ハイキング客を大切にしてくれる宿である。HPには「グリーンシーズン(夏季)は4組のみの宿泊に限っているのでゆっくり泊まれます」とあった。信じられなかったが本当に私たちを含め4組だけだった。そのためお風呂もゆったり、食事中も静か。お料理も美味しく料金もリーズナブル。ロビーなどに自由に使えるパソコンあり。そしてもちろん、気持ちよく登山口への送り迎えをしていただき満足の宿だった。登山者にオススメです!

 1日目 8月8日

 高天原温泉に到着してから付近の一ノ瀬湿原を散策した。日本のサンモリッツと呼ばれるスキーリゾートも避暑客が少なく閑散とした雰囲気だ。一ノ瀬のペンション通りを歩くと、某大手予備校の垂れ幕が軒並み下がり、スーツ着用の予備校のスタッフが角々に立っている。各教室となる各ペンションへと移動する生徒のための案内係りのようだ驚いた。湿原にはミズギクが群生して咲き、ギボウシの花もちらほら残っていたが、乾燥化してシダ類が多い。車道と交差する辺りでは、側に建つ宿からマイクを使った講義が聞こえてきたのには、少々興ざめだった。平たい山容の焼額山が現れる。翌日の天気が最悪なら岩菅山をやめて焼額山に登ることにする。

 宿へ戻り入浴。家族経営の宿だから浴室もこじんまりしていて、温泉自体も「循環」ではあるが露天風呂がある。熱い源泉をうめていないため、内湯は水道を出しっぱなしにしなければ浸かれない熱さ。結局いつも露天に入っていた。湯冷めしにくい温泉だった。2階の部屋の窓を開け涼んでいると下で犬が吠えている。長い鎖で繋がれた宿の飼い犬は、犬小屋脇の木を見上げて吠え立てていた。木の上には一匹のサルが居て、幹をユサユサ揺らしては犬を挑発していた。しばらく犬猿の勝負を面白く見守っていたが、飽きて何処かへ消えたサルの勝ち(笑)。部屋の窓には「外出時には窓を閉めてください。猿が上がりこみます」の注意書きが貼ってあった。



 2日目 8月9日 曇り 曇り時々晴れ 晴れ一時 雨 雨 岩菅山


標準コースタイム 約5時間20分
岩菅山登山口--15分--小三郎小屋跡--30分--アライタ沢--1時間30分--ノッキリ--30分--岩菅山--20分--ノッキリ--1時間10分--金山沢の頭--15分--寺小屋峰--50分--高山植物園…リフト…宿


登山口
登山口
〔8:40〕 出発:宿のご主人の車に乗り込んで出発。登山口までは車で15分程だった。仮に歩くとなると一ノ瀬からでも1時間はあるので、遅い足の私たちには大いに助かる。出かけに東館山の高山植物園からのスキーリフト券を戴いた。至れり尽くせりのサービスに感激。天気予報が余り良くないので、雨が降ったり雷鳴があった場合は、寺小屋峰の稜線コースは敬遠して同じコースを戻るつもりである。その場合は携帯電話で「お迎え」をお願いすることにした。

 登山口から急登で始まるがすぐに、登り切って一ノ瀬からのコースと出合う。左側には農業用の水路(上条用水)が流れていて、気持ちが良い道である。「底清水」と呼ばれる水場があり、水路の縁の岩の割れ目から清水が湧いている。

底清水
底清水
上条用水
上条用水

岩菅山 標高:2295m

山行日 2004/08/09
場所 長野県
交通 JR長野駅からバス(志賀高原急行)約1時間30分
busstop高天原温泉
温泉ページへ 高天原温泉
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MAP 広域全体図
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日程 行動
1日目
8/08
高天原温泉
2日目
8/09
岩菅山
3日目
8/10
四十八池&志賀山
4日目
8/11
渋峠から芳ヶ平
《画像について》
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アライタ沢
アライタ沢
岩菅山
岩菅山山頂部が見える
〔9:20〕 アライタ沢:上条用水に沿った平坦な道がアライタ沢に出合い、沢を渡った場所から登りが始まる。木段で整備された登りが終わる頃、左手に視界が開け岩菅山の山頂部が見えた。



ノッキリ
ノッキリ
ノッキリの案内図
ノッキリの案内図
〔11:05〜11:15〕 ノッキリ:しばらく行くと寺小屋峰からの登山道と合わさるノッキリに着いた。朝は晴れ間も見えた空もすっかり雲ってしまった。蒸し暑さのため休憩中は飲料の摂取量が多くなった。展望に期待できないので多少重くなった腰を上げ山頂へ。



ノッキリから山頂へ
ノッキリから山頂へサブウィンドウを開きます
〔11:15〜12:15(11:50)〕山頂まで:山頂に続く稜線は晴れていれば眺めが良さそうなのに、あいにくガスが濃くなってきた。登りの傾斜がきつい。前を行く夫との差が離れてくるので、構わず先に行ってもらうことにした。とうとう雨が降ってきた。雨具を着るかどうか迷ったがそのうち止んだ。岩混じりの急登がキツくてキツくて、結局標準タイムの倍近くかかって山頂に着いた。25分先に到着し待ちくたびれて下山しかけていた夫は、また山頂へと登る羽目になった。

〔12:15〜12:35〕山頂:広い山頂には岩菅神社の祠や記念碑があり、裏岩菅山への登山道脇に避難小屋が建つ。志賀高原の山々や苗場山・鳥甲山の眺望があるはずだが、すっかりガスに覆われて、近くの展望がうっすらと眺められるだけだった。タテヤマウツボグサの盛りも過ぎて、咲いている花はいくらか残る程度。雷鳴が聞こえる。それほど遠くはない。宿で作ってもらったお弁当を、慌しく食べ終えて下山を開始した。

山頂1
岩菅山山頂
山頂2
山頂標識
避難小屋
避難小屋

〔13:15〜13:30〕再びノッキリ:雷鳴に追われるようにして下り、樹林帯のノッキリに戻って一息ついた。雷鳴は思ったより近づいて来ていないようなので、寺小屋峰回りで下山しようかどうかとかなり迷ったが、結局登って来た登山道を引き返すことにした。寺小屋峰の稜線を歩いても展望が利かないからである。再度訪れる機会を待とう。

〔13:30〜15:45〕下山:しばらく下りるとまた薄日が差してきてガックリ。時間があるので休憩を取りつつのんびりと下る。小三郎小屋跡で最後の休憩をたっぷり取ったあと、宿へ携帯電話で出迎えをお願いした。

 6時からの夕食時間、外は激しい雷雨になった。稲妻が光り落雷の音怖ろしく、バケツをひっくり返したような雨。天気予報では「午後から雷雨」だった。遅れてやってきた雷雨だったが、安全第一で下山コースを選択したことに悔いはない。