沢口山
新緑とシロイワカガミと温泉と
 夢のつり橋 |
【余計な前書き】 沢口山は寸又峡温泉を取り巻く寸又三山のひとつ。他の前黒法師岳と朝日岳に比べ登りやすい山だそうだ。出発前夜関東地方の天候は今ひとつ不安定で荒れ気味。いつもなら行きがけの駄賃に足慣らしがてらの軽い山行をするのだが、予定していた浜石岳へ行くのをやめてまっすぐ寸又峡温泉に入った。急に予定を変更したので新幹線へ駆け込み乗車、もちろん静岡までデッキで立ちっぱなしだった。寸又峡に着いた午後からは上天気になって、新緑の中温泉街先の「夢のつり橋コース」を散策した。つり橋はかなり揺れてなかなかのスリルだった。 |
→寸又峡温泉 翠紅苑
2004年5月3日 天候 快晴
標準コースタイム 約4時間45分
登山口カモシカ像前9:00出発〜(休憩)〜11:50富士見平12:10〜12:50沢口山(昼食)13:45〜14:20富士見平14:25〜(休憩)〜16:30カモシカ像到着
ホテルから登山口へ向かう途中、フロントガラスに「○○コマクサ会」の札を掲げた小型バスが空き地に駐車していた。バスから降りた中高年のハイカー達が出発の準備をしているのを見て少し登山口に急いだ。登山口脇の茶店の方が「いってらしゃい、往復5時間みて下さいネ。」と声をかけてくれた。
TV中継アンテナを過ぎてしばらく行くと、白花のイワカガミがたくさん咲いていた。「ヤマイワカガミ群生地」の標識がある。イワカガミといえば初夏の花なのでヤマイワカガミというのは高山種ではないのかもしれないと思ったが、よくわからない。いずれにしてもはじめて見る事が出来て思わぬ喜びだった。
尾根に出るとコメツガ、ブナの気持ちがいい道。展望は殆ど得られない「展望台」という開けた場所で休憩していると、賑やかな集団が登って来た。リーダーらしき方が私達に「やっと追いついた。」と言った。内心追いつかれてしまったと思ったが、社交的とお見受けしたリーダー氏と少しお話した。パーティーは皆中高年で20人以上か、圧倒的に女性が多い。この後少し先にアカヤシオが何本かあり、ピンクの花を今を盛りと咲かせていた。しかし手前の木々が写真撮影には邪魔であった。先ほどの○○コマクサ会のリーダーさんは、登山道下の斜面に降りたかと思うとなんとザックをしょったまま木に登りだし、太い枝の先まで行って写真をとり始めた。その身軽さには驚いた。メンバーのおばさんたちから「リーダー危ないからやめて〜!」という黄色い声援(?)が飛んでいた。
富士見平での休憩中にも再び彼らが追いついた。我々も遅足なので自然の成り行きである。ところがここでリーダー氏の「予定通りここで昼食にしまーす。」の一声。我々はバナナ一本を食べて早々に山頂を目指した。大きなぬかるみの鹿のヌタ場を過ぎ山頂へひと登り。
 山頂からの展望 南アルプス方面 |
山頂は1994年発行のガイドブックには「樹々が茂っていて展望は開けない」とあるが、払われていて朝日岳の背後に残雪の南アルプスが見えた。山頂にいた人に拠ると、聖岳、光岳らしい。昼食を終えて下山にかかろうかというころ、再び○○コマクサ会の登場である。リーダー氏に「さすがに早いですね。」と言われたがそんなこと言われたのは初めてなので、なんとお返事してよいのか戸惑ってしまう。グループの一人のおじさんに夫婦ツーショットの写真の撮影を頼んだ。帰宅後現像したらこの写真がない。実は頂上でのスナップ写真はこれ以外撮らなかったので、がっかり。おじさん、シャッターでなく何処を押したの?
彼らは既に昼食済みなので写真を撮ったら下山していった。団体さんと一緒に下りるのは歩きにくいので時間をおいてから下山開始。今日も寸又峡温泉泊まりで急ぐことはないと、途中休んでは果物など食べ、また休んではコーヒータイムとの〜んびり。後から下山した若いカップルにも抜かれて、どうやら本日最後の下山者だったかもしれない。