礼文島トレッキング(3)西海岸8時間コース(撤退)
3日目 7月31日 西海岸コース一部と礼文林道コース 曇りのち 晴れ |
標準コースタイム 約7時間45分
スコトン岬--1時間--ゴロタ山--1時間--鉄府--40分--西上泊--30分--西上泊分岐--35分--召国分岐の案内板--1時間10分--旧礼文岳登山道分岐--40分--アマナ岩--30分--民宿ウェンナイ荘--1時間--8時間コース終点--40分--香深井バス停

コースマップ 西海岸コース(スコトン岬〜西上泊)
西海岸8時間コースは別名「愛とロマンの8時間コース」と呼ばれている。宇遠内(ウエンナイ)から元地までの海岸線が危険なため通行止めになって以来、宇遠内から香深井林道で内陸を横断し東海岸に出る。初めの計画では西上泊で二日に分けて歩くつもりだった。3日間であちこち歩きたいのと、西上泊への足がハイヤーになるので8時間走破というプランになってしまった。コースのうちアマナ岩から宇遠内(ウエンナイ)の区間は岩場の海岸線を歩くので、強風と風向きによっては高波で通行不可能な場合もあるとか。昨晩から心配していた天気は不安定ながらも回復傾向で、風もない朝になった。
スコトン岬行き始発バス6時10分に乗るため、朝食は5時半でお願いしておいた。「花はな館」では要望に合わせて何時でも対応してくれるそうだ。玄関で民宿のご主人、奥さん、娘さんに見送られて出発。この路線はフリー乗降区間なので、玄関前で手を上げれば停車してくれる。F.Tから乗車してきたバスの乗客の殆どはハイカーだった。バスは東海岸に沿って北へと向かう。窓から眺める磯で小船を操るウニ漁の光景は風情がある。民宿を発つときには青空が覗きだしたのに、バスが北に向かうにつれ雲が空を被い始めた。
※MAP上の赤い番号の写真、または本文の番号(例:
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西海岸8時間コース北部
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〔7:20〕スコトン岬着。小雨、風強し。突端まで行って記念撮影。初めのうち見えていたトド島が直にガスに隠れてしまった。最北限のトイレでトイレを済ませ、レインウェアの上着着用で出発。例によって夫の仕度が遅いので7:45に歩き出した時には、同じバスで下車した人たちは全員出発した後だった。
 最北限のトイレ |
 コースの入口 |

〔8:00〕しばらく車道を戻ると左の写真の看板が現れる。隣に説明が書かれた大きな案内板も。その先で道が二手に分かれいた。稜線通しの道が正規のルートだが、左手の浜に下りるルートだと多少近道。私の遅い足が不安で1分でも短縮したい夫の強硬意見で近道を選択(笑) 浜に下りて民家の軒先を通る。

〔8:30〕登り返すと稜線通しの道と合わさり展望も良い。柱状節理の断崖や、振り返ると細長いスコトン岬。
〔8:50〕ゴロタ山。標高180mにしてこの展望。ガスが晴れればさらに良いのだが…。トウゲブキの黄色、穂先に花を残した終盤のヨツバシオガマ(レブンシオガマ)などが斜面を彩っていた。10分休憩。
ゴロタ山からはお花畑の中の稜線漫歩。
斜面に広がるエゾノシシウド
ミソガワソウの群生。他にヤマハハコ、エゾノヨロイグサ、クサレダマ、トウゲブキ、ツリガネニンジン、チシマアザミなど。
〔9:40〕長〜い階段で浜に下る。桃岩歩道もそうだったが、急な箇所は植生保護のためもあって階段で整備されている。この登り下りが結構堪える。そんなとき目に留まったのがチシマフウロの花。
 クサレダマ |
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 チシマフウロ |
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 長い階段でゴロタノ浜に下りる |
〔10:00〕海べりの道を鉄府の集落に向かう。丘陵の上を歩くのと違い、結構蒸し暑い。海岸線の舗装路の脇にも花が咲いている。礼文島では高山植物と山野草が入り乱れて咲く。同じ仲間の花、例えばツリガネニンジンが丘陵帯では背が低いハクサンシャジン型になる。少ない標高差で山野草から高山型へと連続して変化し、見分けが難しい。ヨツバシオガマがたくましく丈を伸ばして海岸沿いの道に咲いていたりした。朝食が早かったので空腹になり、途中の空き地で15分の軽食休憩。雨はしつこく降ったり止んだりしていた。鉄府漁港手前の鉄府バス停(1日2便)前には、たいへんきれいな公衆トイレがある。
 鉄府を歩く |

〔10:50〕再び登り返すと西上泊の港が見下ろせるようになった。小さな神社の鳥居から港に向けて下りる。鉄府の舗装路を歩く部分でコースタイムを大きくオーバーしてしまった。
〔11:30〕西上泊到着。標準コースタイムに余裕を持たせた到着予測時間では、10時30分に到着していなければならなかった。原因は出発の遅れ、アップダウンが意外に手強いためのペースダウン、急がなくてはとわかっていても、左右の花につい目移りしてしまうことなどだ。ここ西上泊までで、8時間コースの行程のやっと3分の1である。このポイントでの1時間の遅れは大きく、コースを歩き続けることを断念した。
作戦会議の結果翌日の予定である礼文岳登山をやめ、早朝に西上泊までハイヤーで入り残りを歩こうと決めた。代わりに前日に歩けなかった礼文林道コースを歩くことにして、ハイヤー会社に電話した。1時間後なら迎えに行かれるとのこと。その間に昼食を摂ることにした。西上泊は観光ポイントの澄海(スカイ)岬があり、団体旅行の観光バスが入る。観光客が澄海岬までぞろぞろと歩く歩道に腰を下ろし、人目を気にしつつウドンを作って食べた。駐車場前の売店でも蕎麦くらいは食べられるのだが、わざわざ稚内で買い求めたガスカートリッジを使わなくては…というわけである。
迎えに来たハイヤーの運転手さんは、またもや女性ドライバー。車が島の南部へと気持ちよく快走していくと、いつまでも雲が垂れ込めていた空が青空に変わっていった。
※3日目続き「レブンウスユキソウ咲く礼文林道コース」のレポートに続く