尾瀬
| 【余計な前書き】 水芭蕉咲く6月中旬の尾瀬といえば1年のうちで一番ハイカーが押し寄せるシーズン。週末ともなれば山小屋は満杯、木道も渋滞。それは敬遠したい。夫の勤務先は毎年6月に休日出勤があり、替わりの振替休日がある(当時)。それを利用して歌にも歌われる有名な「水芭蕉咲く尾瀬」へ行くことになった。夫の同僚3人と一緒なのだが、彼らは17日夜行バスで尾瀬御池から、私たち夫婦は都合で早朝の電車で鳩待峠から入山。予約した尾瀬小屋で合流し同宿、翌日は行動を共にする。 |
コースタイム 1日目約3時間/2日目約4時間15分
【1日目】鳩待峠12:00出発〜13:20山の鼻13:40〜14:25牛首14:35〜竜宮十字路15:00〜見晴(尾瀬小屋)15:35到着 <自己タイム
2時間55分>
【2日目】見晴(下田代十字路)7:00出発〜(休憩)〜白砂峠8:30〜8:55そばや(食事)9:20〜沼尻9:25〜10:25ビジターセンター10:40〜沼山峠11:45到着 11:55発会津バス
<自己タイム 3時間55分>
 残雪の至仏山 |
【1日目】戸倉からのバスに乗っている間は晴れ間ものぞいていたが、鳩待峠に近づくにつれ空は曇天。鳩待峠の小屋で昼食を終え、出発する時には雨が降り出した。始めからレインウェア・スパッツで歩き出す。この年、残雪が多く至仏山もかなりの残雪だった。山の鼻までは除雪された木道や残雪の上を歩いた。沢の水量がものすごい。山の鼻あたりでショウジョウバカマとワタスゲが少し。
 燧ヶ岳 |
山の鼻からの木道は殆ど雪解け水をかぶり、何箇所かで歩道橋のような仮橋が設置されていた。ミズバショウは水の中でも咲くことを知った。水中花そのものだ。曇っているのに姿を見せてくれている燧ヶ岳に向かって木道を行く。
 リュウキンカで黄色に染まる湿原 |
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 沢沿いに咲くミズバショウ |
牛首から先は、ミズバショウとリュウキンカが競いあって咲いていた。下田代十字路付近ではザゼンソウの花が顔をだしていた。
尾瀬小屋に到着し宿泊手続き後、小屋の従業員の方がザックを受け取り部屋まで案内してくれた。旅館並みのサービスに驚いた。先に到着し外を散歩中の夫の同僚、Fさん、KOさん、KAさんが戻られて私たちの隣の個室だと知る。入浴後夕食、そして就寝までお酒を飲みながらおしゃべり。就寝前の歯磨きをしようとしたら、歯ブラシを忘れてきていた。まさかと思ったが念のため小屋内の売店で尋ねると、昔の旅館で置いていたような歯磨き粉付きの使い捨て歯ブラシを売っていた。談話室を覗くと囲炉裏を囲んで小屋主さんがお客さんと酒盛り中。2畳の広さの自分の個室へ戻り早めに休んだ。
 ブナの新緑の中を行く |
【2日目】歩き始めは木道のゆるやかな登り。ブナの新緑とカッコウの鳴き声を楽しみながら歩いた。だんだんぬかるみの登山道となり、そして残雪の雪道と変わっていった。
 白砂峠を下りた付近 |
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 白砂湿原にて |
白砂峠では道標の上まで積雪があった。白砂湿原の木道は凍りつき、残雪の上のほうが歩きやすかった。風が強くなってきてみぞれ混じりの雪が降ってきた。軽装のハイカーは寒そうだ。
 そばや |
沼尻手前の「そばや」さんに入ってお蕎麦を食べることにした。そば粉100%の蕎麦はさすがに美味しかった。Fさんが「はっとうのエゴマあえ」をご馳走してくださった。これが最高!
燧ヶ岳は裾野しか見えなかった。凍てつく風が強く吹きさらす尾瀬沼沿いを歩く。夏に訪れた時には明るく輝いていた湖水も今日は鉛色で、咲いているミズバショウにゆっくり目を留める余裕もなくひたすら歩いた。

軽装の親子 |
白砂峠あたりから前を歩いていた母子。ジーンズに運動靴のお母さんは靴さえもびしょびしょ。ビニールカッパのお子さんは、カッパの下は半袖で寒さに震えていた。これに懲りて「ハイキングなんてキライ」とならなければ良いのだけれど…。

大江湿原 |
大江湿原ですれ違ったツアーの団体さんの殆どは軽装だった。この時期の尾瀬の気候を知らずに来る人が多いようだ。その中にはレインコートの下にパールのネックレスをした女性も!目を奪われて思わず振り返ってしまった。湿原のミズバショウは尾瀬ヶ原より少なく、まだこれからという感じだった。平年より遅い。
沼山峠への登りもずっと残雪だたっぷり。バスに間に合うようにとリーダーのFさんが飛ばす。軽アイゼンを持参していたが装着の時間的余裕がない。残雪は凍結していないため装着せず、なんとか必死について歩いていた。その時。目の前を歩いていた女性が、アッと叫んで滑った。何故かしりもちをつかず前のめりに倒れたので、両腕を伸ばしたうつぶせの姿勢で滑降していってビックリ!お怪我はない様だったが危ない危ない。
バスに間に合って一安心。会津高原駅から急行電車の自由席も確保できて、ビールを買い込み帰宅の途に。浅草で解散前に皆で夕食をご一緒した。
※紅葉の尾瀬ヶ原(1996年10月6日山行)と晩夏の尾瀬(2002年8月18日山行)のレポートもあります。