HOME > 山行一覧 > 尾瀬ヶ原(2002年8月18日〜19日)その1


尾瀬と桧枝岐温泉

【余計な前書き】 台風が来た。2ヶ月も前から宿と山小屋を予約して楽しみにしていた、会津駒ケ岳の山行当日にちょうど接近してくる予想になった。大型で勢力が強いが暴風雨をもたらすわけでもなさそうだ。しかし進路次第では2000mを越す山では大雨になることだろう。悩んだ末に、多少の雨でも安全に歩ける尾瀬に変更した。我が家恒例の夏の終わりを惜しむ「お疲れさん山行」なので、山行前後にのんびり温泉泊。おまけに尾瀬の山小屋も温泉つき(^^) 尾瀬の小屋は既に混雑するピークを過ぎ、2日前にも関わらず予約がとれて個室のプラス料金も必要なかった。

8月17日(土) 

 6月に田代山に行った時と同じ東武鬼怒川線の快速で桧枝岐温泉へ。この快速電車の会津高原駅までの所要時間は急行とさほど変わらないうえ、一応ボックスシートなので旅の気分に浸れる。例によって電車に乗り込む前にデパ地下に寄り、山行中のアンパンと車内でのお昼のお弁当を調達。今回のお弁当は特売のノボリに惹かれて巻き寿司だ。これもノンビリ電車での山旅の楽しみのひとつ(^^)
 宿泊は桧枝岐温泉の「かぎや旅館」で、特産の蕎麦を使ったお料理に舌鼓を打った。夕食後に桧枝岐村の隣村(舘岩村)の住人であるヤス&キョムご夫妻(HP:アドベンチャー)が訪問してくださった。田代山の時と同様にまたもや夜のドライブを強いてしまって恐縮だったが、お二人の夏山、雨と雷の北アルプス笠ヶ岳のお話を聞いたりして楽しいひとときだった。


8月18日(日) 天候 曇り曇りのち雨


コースタイム 約4時間10分
沼山峠10:05出発--(ヤナギランの丘)--11:25尾瀬沼東岸11:35--沼尻12:20--(昼食15分)--白砂峠13:00--14:30下田十字路14:40--温泉小屋15:10到着
< 自己タイム 4時間30分>


 台風はノロノロと中部地方から関東地方のあたりをさまよっていて、中部地方に大雨をもたらしているらしい。万が一晴れるような場合は燧ケ岳に登ろうとも考えていた。しかし前夜に検討したところ、宿泊する温泉小屋からは悪路のようだし、天候が回復する兆しもない。これで完全に尾瀬のお気楽ハイキングへと気持ちを切り替えた。その分荷物が多少重くても大丈夫なので、小屋でのくつろぎ着も翌日の着替えもパッキングした。旅館の傍のバス停からバスに乗り、沼山峠に向かった。途中に会津駒ケ岳から下山予定だった「キリンテ」という場所を通過する。バスの窓から未練たっぷりに見送った。

 御池にてマイカーからバスに乗り換える人たちの乗車を待つ。乗り込んできた若者の服装は、どう見てもハイキングをしに来たような格好ではない。ビーチサンダルのお兄さんはまだしも、肩もあらわなタンクトップにヒールの高さ8センチはあろうかというミュール(サンダルのような履物)の若い女の子に絶句。

 コースは初めから木道を進む。1996年6月に同じコース(逆コース)を歩いたときは、木道は残雪の下だった(1996年6月山行記録)。沼山峠の展望台からは尾瀬沼を望むことができて、とりあえず天気は持ちそうであった。夏休みのため家族連れのハイカーが多く、子供の声が賑やかだ。三世代ハイキングのファミリーも珍しくない。まだ咲き残るハクサンシャジン、ゴザンタチバナやタケシマランは赤い実をつけて、エゾリンドウも咲き始めている。

沼山峠休憩所
沼山峠休憩所
沼山峠
沼山峠
ハクサンシャジン
ハクサンシャジン

尾瀬ヶ原

山行日 2002/08/18-19
場所 尾瀬
交通 会津鬼怒川線会津高原駅からバス2時間20分
busstop沼山峠
温泉ページへ 桧枝岐温泉
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イワショウブが咲く大江湿原
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オゼミズギクとサワギキョウ
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 大江湿原が見えてきた。今年のニッコウキスゲの開花は素晴らしかったそうだ。7月に湿原一面を黄色に染めたというニッコウキスゲは実を結び、今はイワショウブが原全体に白い星を散らしたように咲いていた。そして コバギボウシ、サワギキョウ、オゼミズギクが木道脇を彩り、ワレモコウの色がみずみずしい。湿原の奥の台地の黄色い花の群生は、ニッコウコスゲの咲き残りではなく、マルバダケブキだった。


イワショウブ
イワショウブ
オゼミズギク
オゼミズギク
サワギキョウ
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サラシナショウマ
サラシナショウマ
ノアザミ
ノアザミ
ワレモコウ
ワレモコウサブウィンドウを開きます


ヤナギランの丘から尾瀬沼
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 ヤナギランの丘(平野家の墓)のヤナギランがちょうど見ごろで、花の垣根越しに見る尾瀬沼もまたいい。ハイキングシーズンのピーク時と比べればハイカーは大分少なく、さらに尾瀬沼東岸から白砂峠へ向かう人は殆どいなかった。燧ケ岳は厚い雲に覆われていたが、ここからは本当に静かな尾瀬を堪能することになった。

静かな尾瀬
静かな尾瀬
沼尻
沼尻サブウィンドウを開きます
 沼尻を過ぎて、アテにしていた「そばや」さんに着くとなんとお店は閉まっていて休店の張り紙にがっかり。少し先の誰も来ない静かな湿原のベンチで持ってきたパンの簡単な昼食…それもまた良し。

 白砂峠への登りは岩ゴロである。ここも前に歩いたときには雪に埋もれていたので、初めてのコースを歩いているような気持ちだった。いかにもブヨが多そうな場所、やはりブヨがいてヒヤヒヤした。白砂峠からは緩やかな下りになるが、濡れている木道が滑りやすい。

白砂峠への登り
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白砂峠
白砂峠
小さな沢を渡ることも
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 やがて周囲が6月の新緑の美しさに感激したブナ林に変わり、下田代十字路(見晴)にある山小屋の屋根が見えた。下田代からは正面に見えるはずの至仏山も厚い雲の中、裾野の下部だけしか見えなかった。弥四郎小屋でコーヒーブレイクするか、ベンチで自前のコーヒーを淹れるか迷ったが、雨が心配なのでミカンを食べただけでベンチから腰を上げた。

温泉小屋へ
温泉小屋へ
 赤田代にある温泉小屋へ下田代の広々とした眺めを満喫しながら歩く。晴れていれば右手に燧ケ岳、左手に至仏山が見えるはず。途中で木道にかがんでスケッチをしている女性がいた。絵筆を湿原に突っ込んで洗っているのを目撃してギクッとなるが、気後れして注意できなかった。

 結局雨具を取りだすこともなく温泉小屋に到着した。案内されたのは別館の、8畳の広さににテーブルが置かれ、広い出窓がある気持ちが良い個室である。入浴時間までくつろいでいると、雨が降り出した。






尾瀬温泉小屋



浴室
浴室
 ミズバショウなどの花の絵柄のタイルをあしらった白いタイル張りの浴室(男女別)は清潔で気持ちが良い。3時半からの入浴時間に少し間をおいて行ったため、居たのは若い女の子2人だけ。これもシーズンを少しずれた利用の成果だろう。彼女たちは至仏山を登ったそうだが、結局雨のため撤退したのだそうだ。夕食後にもう一度入浴に行くと、今度はひとり占めだった(^^)
(入浴時間は15時30分〜19時30分)

食堂のテラスからは尾瀬ヶ原が見える
食堂のテラスからは尾瀬ヶ原が見える
夕食
夕食はおかずも充分
おかずも充分







尾瀬温泉小屋公式サイト 
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